東京五輪 5000m予選振り返り ~坂東が1組17位、松枝が2組18位~

2021年8月8日

先程、5000mが行われましたので、各組ごとにレース結果を日本人選手を中心に振り返ります。レース結果はこのようになっております。2組×5位+タイムで5人の合計15人が決勝に進出可能です。ともに参加標準記録を突破して相澤、伊藤が出場した1万mと比べると、5000mは坂東も松枝も突破できずに世界ランキングでの出場だったため、1万よりも厳しい戦いになるかなあと思っていましたが、やはり世界の壁は厚かったです。

1組

坂東が出場した1組、最初の1000mが2分50秒というスローペース、単純計算だと14分10秒のペースですからゆったりですよね。さらに3000mまで2分50秒を超える状況・・・そんな状況でもずっと後方に位置していたのはどうだったのかなあという気もしますが、3000~4000mで2分30秒台にまでペースアップするとついていけず…さらにラスト1000mは2分20秒台ですからこのペース変化は厳しすぎます。


組トップが13分38秒の状況で、坂東は14分5秒で17位ということに。これだけのペースアップもラスト1000mを2分20秒台というのも日本ではまず見られないレース展開ですよね。その一方で世界のレースではむしろよくあることですし、世界と戦っていくにはこういったレース展開についていくだけの走力が求められることになりそうです。16位で13分58秒と7秒差、15位は13分47秒で18秒差をつけられているわけで、トップも凄まじいですが多くの選手がラスト付近までついていっているという状況も世界のハイレベルさが分かります。

2組

松枝が出場した2組、こちらも最初の1000mは2分50秒ほどのスローペース、松枝は坂東同様に後方での位置取りに。ただ、2組は1組の結果を踏まえて走れるので有利、1組がスローペースだったことを考えると、1組6番手である13分39秒61よりも早ければ、10番手でも通過出来ることになります。それもあってか2000m,3000mは2分45秒前後と1組よりも速いペースで推移。


さらに選手の転倒があって松枝が避けた際に前と少し離されると、そのまま1人だけどんどん離されていってしまう展開、4000m時点では大きく離されてしまい、トップが13分30秒、10番手でも13分34秒で狙い通りにこの組が10位まで予選通過を果たす中、松枝は14分15秒で18位と最下位に終わりました。17位とも18秒も離されていますし、1万m以上に惨敗という結果でした。


本当にトラック長距離種目で世界と戦うのは大変ですよね。5千や1万の結果を見ると、三浦が3000m障害で7位入賞を果たしたことの凄まじさがなおさら分かります。女子も5000mは3人が予選で自己ベストをマークし、決勝では廣中が日本新記録で9位で走っていることを考えると、男子長距離の世界との差は果てしなく感じてしまいます。オリンピック代表になるだけでもとんでもないことではあるのですが・・・

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