東京五輪 女子5000m振り返り ~廣中が日本新記録で9位~

女子長距離は全く詳しく無いため、ほとんどブログで取り上げることは無いのですが…さすがにオリンピック&素晴らしい結果を残しているということで、女子5000mの結果を予選・決勝と日本人選手を中心に心に振り返ります。レース結果はこのようになっております。2組×5位+タイムで5人の合計15人が決勝に進出可能です。


5000mに出場したのは廣中、萩谷、田中の3人。共通点としては3人とも高校→実業団と大学を経由していないこと、そして田中が大学4年世代、廣中と萩谷は大学3年世代と非常に若いことが挙げられるでしょうか。男子で五輪に22歳以下が3人出場というのはまずありえないですよね。

1組

廣中と荻谷の2人が出場した1組、廣中は集団が遅いとみるやすぐに先頭を引っ張ることに。オリンピックの舞台で先頭を引っ張る度胸が凄いですよね。確かに、スローペースでのラスト勝負となると、アフリカ勢を中心とした外国人選手の恐ろしいラストスパートと戦わなくてはいけなくなりますが…その後も3000mあたりまでは集団を引っ張り、その後も好位置をキープ、ラストの争いではさすがに離されたものの、14分55秒の自己ベストをマークして9番手、2組の結果を待つこととなりました。


萩谷もしっかりと残り2周までは先頭集団に喰らいついていましたから凄いですよね。その後も大きく遅れることはなく15分4秒の自己ベストで12位は上出来と言えるのではないでしょうか。オリンピックで二人ともハイレベルな自己ベストをマークするのが凄いです。特に廣中は自分でペースを作ってですからね。。。

2組

田中が出場した2組もずっと5番手くらいの好位置をキープしていました。ただ、1000mが3分3秒、そのペースが3000mまでは続き、1組と比べるとスローペースとなりました。こうなると、タイムでの通過が難しくなり、5位以内に入らなくなるといけないのが辛い状況。田中も最後まで粘りの走りを見せて外国人選手のペースアップに喰らいつき、14分59秒93と14分台に突入し、6位と見事な走りを見せてくれました。


ただ、1組の10番手が14分59秒55ということで、わずか0.38秒届かずに決勝進出を逃すこととなりました。3人とも自己ベストを予選でマーク、うち2人が14分台を叩き出すのですから本番に合わせるピーキング力が凄すぎます。

決勝

唯一決勝進出を果たした廣中ですが、園は知りは決勝でも変わらずに先頭を3分ペースで引っ張っていき、一時は集団をやや離す状況。積極的な走りが持ち味ではありますが、それは五輪でも全く変わることはありません。1500mあたりで集団に戻ると今度は5番手付近の位置をキープすることに。その後集団のペースが上がっていくと、さすがにその位置は維持出来ますが、先頭集団の後方でなんとか喰らいついていました。


4000mを過ぎたあたりから先頭集団からはやや離されてしまいましたが、第2集団でしっかりと走り、トップが14分36秒で優勝を果たす中、14分52秒84で9位、日本新記録を叩き出しました。従来の記録は2005年に福士がマークした14分53秒22で16年間破られることのなかった記録を0.38秒更新しています。長距離種目は勝負レースで自己ベストをマークするのが非常に難しい種目です。


ペースメーカーがいて、同一ペースでレースが進んでいく記録会のと常に揺さぶりがあって各選手の思惑が交錯する大会に出場するのは全く違いますからね。それが、五輪という世界最高の舞台で女子5000mは予選の3人+決勝の廣中と延べ4人が走って4度とも自己ベスト、そして決勝で日本記録を出してしまうのですから、そのハイレベルさが分かります。女子がここまで活躍していると、男子の長距離も負けずに頑張って欲しいですよね!!

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