青山学院大学 2019年度 出雲、全日本結果&箱根に向けて

続いては青山学院大学について、出雲、全日本の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。出雲・全日本結果はこのようになっております。 出雲は5,6区で4年生が奮わずに5位に沈みましたが、全日本では7区でトップに立つなど大いに見せ場を作っての2位、青学の強さを見せました。

出雲振り返り

1区で3大駅伝デビューとなった湯原が区間7位と上々のスタートを切ると、2区のルーキーきしもとが区間賞という最高のデビュー戦を飾りました。期待のルーキーという話は聞いていましたが、それでもいきなり区間賞は凄いですよね。3区のエース吉田圭は区間4位、トップと12秒差ではありますが、相澤、田澤、浦野といった他大のエースたちに負けたのは余計に悔しかったか。


1年の出雲以来の3大駅伝デビューとなった4区の神林は区間賞の走りでトップとタイム差無しの2位に浮上することに。神林が復活を遂げたのもチームにとっては大きかったですね。5区の竹石は区間6位、ここだけでトップと42秒離されたのはかなり痛かったですね。6区の中村友は4年にして3大駅伝デビュー、区間5位でまとめたものの、区間順位トップ4がチームでも総合トップ4を締めたこともあり、総合では5位という結果に終わりました。青学が3位以内を逃したのは実に2014年の箱根以来となりました。

全日本振り返り

出雲に続いて1区を務めた湯原が区間7位、トップと18秒差ということを考えれば上出来と言ってよいのではないでしょうか。これまた出雲に続いて2区となったルーキーの岸本は区間5位、エースが揃った区間であることを考えればこちらも良い走りでしたね。


しかし、出雲で区間賞を獲得していた3区神林は区間9位と奮わず、総合7位まで順位を落とすことに。4区の鈴木も区間7位で総合8位とシードギリギリまで下がってしまいました。それほどトップとタイム差が無かったとはいえ、青学が8位まで落ちるのはビックリしました。今年度は苦しむ鈴木の完全復活も待たれるところです。


巻き返したのは5区から、吉田祐が区間3位と2年連続の5区で結果を残すと、中村友が6区2位の走りで7→3位と一気に浮上を果たします。やはり、中村友も出雲でアンカーを任されるだけのことはありますよね。きっちりと結果を残してきました。すると、7区にエース吉田圭を残していた青学はトップを猛追、区間2位タイの走りでトップに浮上しました。


しかし、アンカーを任された飯田は区間7位で東海に逆転を許し総合2位、総合3位とも5秒差にまで詰められることとなりました。ただ、出雲の結果や3,4区で苦しんだことを考えれば、7区終了時でトップというのは、箱根に向けては十分に期待の持てる結果と言えそう。

箱根に向けて

全日本以降の記録会で最も結果を残している大学の1校が青学でしょう。ハーフでは、3年の湯原、新号に1年の近藤、中村唯、中倉らが63分台の自己ベスト、それもタイムの出やし上尾ハーフではなく、世田谷ハーフで出しているのがまた価値がありますよね。


学連記録会では、4年の中村友、吉田祐、2年の湯原、飯田、1年の岸本らが28分台での自己ベストをマーク、吉田圭、鈴木といった主力も28分台で走っていますし、29分前半で自己ベストを出した選手もズラッと揃いました。これだけの自己ベストラッシュを見せられると、箱根に向けて期待せずにはいられませんよね。


出雲、全日本をきっちりとまとめた湯原はスターターとして問題無さそうですし、エース区間には吉田圭が健在、ルーキーの岸本も往路の主要区間を任せられそう。前回は苦しんだ4区もエース級を起用してくることでしょう。となると、気になるのは5区ですかねえ。前回の箱根、そして出雲と苦しんだ竹石を再び起用するのかどうか…4区とともに誰を起用するのか気になる区間です。


そして、6区は4年連続で小野田がいたので何も心配いらないどころか大きく稼げる区間でしたが、卒業した後を務める選手がどうなるかですねえ。前任者が57分台の区間記録保持者というのは、相当大きなプレッシャーにもなりそうですが…


前回の箱根経験者こそ森田世代が強かったこともあって5人しかいませんが、全日本を走った湯原、岸本、神林、吉田祐、中村友を足すだけで10人は揃うんですよね。ここに1万mやハーフでタイムを伸ばしてきた前述の選手が加わってくることで、選手層は相当厚くなってきたように思えます。前回までのように復路にエース級を残しておくのは難しいかもしれませんが、上位で計算出来る選手は揃っていますからね。


駅伝シーズンに入り、チームとしても箱根には相当自信を持っているようですし、多くの選手が面白いように自己ベストを更新してきました。この勢いそのままに箱根でもまた青学の強さを見せつけることとなるのか、それとも箱根を制覇して以来、初の3大駅伝無冠に終わるのか。主力が多く卒業しても、やはり今年度の青学からも目が離せません!!

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