城西大学　２０２３年度 出雲・全日本振り返り⇒箱根に向けて

１区を走った斎藤が転倒もあって区間１０位、一度遅れて走り方がおかしかった時は大丈夫かと思いましたが、よく巻き返しました。２区の山中が区間４位と素晴らしい走り、ここで１０→７位と３つ順位を上げられたのが大きかったです。３区のキムタイが７→３位とさらに４つ順位をあげて区間賞、ロードではもう一歩だったキムタイですが、ついに駅伝でも爆発的な走りを見せました。


４区の林が区間３位とこちらも見事な走り、短い距離での強さは抜群です。５区の桜井も区間６位で良く粘りました。総合でも４→３位と１つ順位を上げています。６区の山本唯はさすがの走りで区間３位、総合でも３位ということで過去最高順位の８位を一気に５つも更新、城西史上初めて表彰台に上がる最高の結果を残しました。

１区の林が区間１７位、出雲では快走を見せましたが関東勢最下位、トップと５０秒差と出遅れてしまうことに…２区の山中は区間１０位でまとめましたが、１７→１３位と４つ順位を上げるにとどまりました。そんな中で再びエースの走りを見せたのがキムタイ、出雲に続く３区区間賞の快走で１３→８位と一気にシード圏内に入ってきました。


そして３区で終わらないのが城西の強さ、４区の斎藤が連続区間賞の快走で８→２位と一気に６つ順位アップ、１区１７位から４区終了時で総合２位にまで浮上してきました。斎藤が日本人エースとして駅伝で快走を見せたのは今後を見据えても非常に大きいです。５区の野村は復帰してきてまだ万全では無かったかもしれませんが、それでも区間８位でしっかりとまとめました。


６区の桜井は区間１０位も総合５位は死守。まだ他の主力に比べると３大駅伝に出場はしているものの、一歩劣る感じかなあ。７区の平林は区間１０位、エース区間への抜擢でしたが区間順位としてはもう一歩だったかなあ。５→６位と１つ順位を下げてしまいました。それでも８区にエースの山本が控えている状況は出雲同様に安心感抜群、区間５位の走りで１つ順位を上げ、目標としていた５位でのフィニッシュとなりました。

城西は前回の箱根メンバー１０人が全員残っているという大きな強みがあります。そして、さらに期待を高めるのが先日行われた日体大記録会、２７分台コンビとなったキムタイ、斎藤は今回も２区斎藤、３区キムタイになるのか…どちらにしろ１～４区のうち２区間を占めることになりそう。さらに２８分台のベストをマークした野村、山中の２人を含めて１～４区を走ることになれば盤石です。そして５区には山の妖精こと山本唯が控えており、２年連続の区間新記録、６９分台やさらなる好タイムも期待されます。


もうこの５人がそのまま往路を走るとなれば盤石すぎるんですよね。さらに、主力となっている林、桜井、平林が前回と同様に７～９区を走ってもおかしくないです。他にも１万で２９分１桁をマークした鈴木は前回も４区を走っていますし、久保出も復路候補の１人かなあ。６区は前回走った大沼もいますし、林や桜井も前回の箱根前は走りたい区間に６区を挙げていたんですよね。大沼は今年度はまだ目立った走りを出来ていませんし、チーム状況によっては前回と６区が変わるかも…


城西の戦力は充実していますが、気になるのは選手層です。前回箱根出場メンバーが全日本予選、出雲、全日本を全て占めていて、彼らを押しのけて３大駅伝・予選会に出場する選手は１人もいませんでした。他にも先述の久保出、中田に山本樹、磯西、ルーキーでも中島、小田らが１６人の争いに加わってきそうですが…箱根出場しそうなのは前回メンバー＋久保出くらいなんですよね。逆に言えば、主力が１人でも故障や体調不良があれば一気に戦力ダウンしてしまうことに。


実際、去年も多くの大学でベストメンバーを組むことが出来ませんでしたかwらね。城西がベストメンバーで臨めれば目標としている３位の争いに加わってきてもおかしくないですが、逆に複数主力を欠いてしまうことがあればシード落ちの可能性も…


もう１つ心配しているのは城西が２年連続で箱根シードを獲得したことが無いこと。５年前は全日本で初めて８位とシードを獲得し、２年連続シードどころかさらに上位進出も狙えるのではと思ったら、箱根ではまさかの２０位でしたからね…その悪夢がちょっと今回もよぎってしまうんですよね。今年度は２年生と４年生に主力が揃う勝負の年、箱根での過去最高順位は６位を超える大きなチャンスですし、出雲や全日本のようにしっかりとベストメンバーで臨み、城西の新たな歴史を箱根でも築いてほしいです。