中央大学 2023年度 出雲・全日本振り返り⇒箱根に向けて

続いては中央大学について、出雲・全日本の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。出雲・全日本結果はこのようになっております。出雲はエースの大和を欠いたこともあってまさかの7位に沈みましたが、全日本ではエースの大和が二桁順位で苦戦する中、最後まで2位争いに加わっての4位と出雲に比べて収穫の多いレースとなりました。

出雲振り返り

1区の浦田が区間13位、それも先頭と1分25秒も離される厳しすぎる展開、様々な要因はあったでしょうが、さすがに3冠を目指すチームにおいて、3大駅伝デビューで出雲の1区は荷が重すぎましたね…この走りはある程度仕方ないとしても、2区の中野が区間6位に留まって1つしか順位を上げられず、さらに3区の駿恭が区間11位とエースたちが力を発揮出来なかった方がチームとしてはショックでしたよね。実際に全日本の選手起用はある程度2人に自信を取り戻したい意図もあったという話ですし。


そんな中でも4区5位で走れる阿部の精神力はさすがですし、続く溜池も5区3位とチームトップクラスの安定感を誇ります。3区終了時はどうなるかと思いましたが、4,5区で立て直してきました。そして圧巻だったのは6区の湯浅、他大がエース級を起用する中で区間2位と会心の走り、9→7位と総合でも2つ順位を上げました。湯浅がエースへと飛躍を遂げたのが出雲で一番の収穫だったかも。

全日本振り返り

前半から主力を投入していった全日本、ここで駿恭が1区3位、先頭と3秒差で繋いだのですが…これは結構評価が難しいところ…トラックでの実績を考えればここで2位以下を引き離して欲しかったというのもありますし、出雲から立て直してきたこと、3大駅伝で初めて区間3位以内で走ったことは間違いなく収穫でしたからね。2区の中野は区間6位とまずまずかなあ。決して悪い走りでは無いですが、優勝を狙うには駒澤と31秒差は離されすぎということに…


3区の大和は監督の話では区間賞は取れるはずということだったのですが、まさかの区間11位に沈むことに…3大駅伝は4大会連続で区間賞を獲得していただけに、衝撃的でした。コロナになったりと全日本に合わせきれなかった部分もあったかな。総合でも5→7位と2つ順位を下げてしまいました。しかし4区の溜池が区間3位の走りで7→3位と4つ順位を上げて立て直してきたのが素晴らしい。本当に頼りになる選手です。


3大駅伝初出場が続くことになった5,6区、5区の本間が区間5位はルーキーの3大駅伝デビュー戦ということを考えると良く走ったかなあと思います。6区の吉中も区間4位と新戦力が結果を残したのは箱根に向けても大きいです。贅沢を言えば、5,6区もちょっとタイムとしては離されてしまっていますが…


7区の湯浅は最後まで國學院の平林と競り合い、区間タイムこそ一歩及びませんでしたが総合3位は死守、区間2位と出雲に続いて素晴らしい走りを見せました。8区の阿部はずっと國學院の伊地知についていき、一度はスパートを仕掛けましたがそこで離し切れず…最終的には2位と15秒差の4位となりました。

箱根に向けて

まずは5区ですが…阿部は揺るがないと思います。確かに全日本に出場した8人以外で山を考えていると読めなくも無かったですが…明確に阿部を平地にするとも阿部以外で5区を準備しているとも書いていなかったですし、復路に回せられると大きいと名前が挙がったのも前回の箱根で1~4区を走った4人でしたから。往路は前回と同じでも何も驚きは無いですが…湯浅はさすがに往路に持ってきたいはず。2区か4区あたりを走ることになるのではないでしょうか。


往路の平地は様々な組み合わせがありそうですが、前回メンバー+湯浅の5人から4人を選ぶことになりそう。1区は前回走った溜池や全日本で1区を走った駿恭あたり、2区は前回区間賞の大和が理想ですが、湯浅や中野も任せられますし。3区も前回区間賞の中野がいるのは強い…1人復路に回った場合には7区というのが有力になるかな。往路は正直不安はほぼ無いです。


復路の6区は吉中、浦田、大澤あたりだと思っていますが、誰が起用されるか…若林の穴は大きいですが、初の6区でどれだけ走ってくるかはチームにとって非常に大事になってきます。7区には往路から回ってくる選手が担ってほしいところ。さらに吉中が6区でなければ、9区を任される可能性もありそう。後は本間が長い距離も何も問題無いのであれば、8区を走って10区に山平というようなのが一つの基準となりそう。


全日本で吉中、本間を起用したのは当然箱根を見据えてというのもあるでしょうし、山平は前回10区を争い、今年度もハーフで結果を残していますからね。むしろ、チームにとって大事なのは16人の選手層を厚く出来るかどうかです。前回の箱根のようにベストメンバーを組めることは、他大を見ても容易では無いですから、多少アクシデントがあっても戦力が大きく落ちない選手層を築く必要があります。


ここまでに名前が挙がった選手以外では…4年の伊東大、3年の東海林、2年の白川、伊藤夢、佐藤あたりがまず候補になってきそう。こういった選手が16人に入るだけではなく、10人の争いに加わってくれると大きいのですが。そして期待のルーキーたちですね。本間以外にも柴田、鈴木、山崎ら楽しみな選手がズラッと揃っています。ただ、復路にルーキーを複数起用というのは少しリスクが高いですよね。箱根で優勝した大学はこの20年を見ても最大で1人しか起用していませんし…出場するとしても1人かなと思っています。


目標はブレることなく箱根優勝でしょうし、優勝してもおかしくない戦力ではあるのですが…あくまでも現時点では前年度の中央の方が強い気もしてしまうんですよね。もっと新戦力の台頭が無いと前回と同じ2位まではたどり着けても優勝というのは大変そう。来年度以降も強いでしょうが、大和、中野、湯浅が最終学年の今年度は箱根優勝を狙う大きなチャンスですし、前回の箱根のような完璧な走りの再現、そして悲願の箱根優勝を果たして欲しいです。

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