日本大学 2023年度 箱根予選振り返り⇒箱根に向けて

続いては日本大学について、箱根予選の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。箱根予選結果はこのようになっております。3年連続で箱根出場を逃していましたが、前年度は全日本出場、そして新監督の元、ついに箱根復帰を予選5位通過で果たしました。

箱根予選振り返り

エースのキップケメイが全体トップという会心の走り、トラックシーズンの不調がうそのように駅伝シーズンは大活躍を見せています。2番手の56位に西村でしたが、キップケメイとは3分も離れていますからね。これだけ留学生が大稼ぎするというのも日大は久しぶりです。西村もフリーで走ってしっかりと結果を残してくれました。3番手の99位に鈴木、初の予選会でよく走ってくれました。100位以内はわずかに3人しかいないのですが…


今回の日大の強さは集団走が最後まで機能したこと。4番手の118位に久保、5番手の119位に下尾と4年生が好走、6番手の冨田、7番手の大橋、8番手の土井、9番手の本間、10番手の大仲と続きますが…4番手の久保が64分4秒、10番手の大仲が64分24秒とわずか20秒の間に7人が走っているんですよね。集団走と言えば日体大が安定感抜群ですが、日体大に勝るとも劣らない素晴らしい走りでした。


さらに日大が良かったのが11番手の安藤が172位と崩れなかったこと、上位10人の合計タイムとはいえ、10番手と11番手が近いというのは安定感に繋がります。12番手の中澤も204位と決して悪い走りでは無かったですからね。稼ぐ選手が大稼ぎをし、その貯金を誰も無駄にすることが無いという箱根予選のお手本のような走りで通過を決めました。

箱根に向けて

4年ぶりの箱根出場のため、当然箱根経験者は1人もいません。まず確定的なのは2区がキップケメイであろうこと。箱根予選のような走りを見せられるのであれば、区間賞も十分に狙えます。そうなると大事になってくるのが1区と3区です。そのどちらかに西村が起用されるのが有力かな。他にも往路候補としては前回の全日本で1区を走った下尾、箱根予選はやや苦戦したものの、勝負レースで結果を残している安藤あたりが候補になってくるか。


箱根の5、6区も現時点ではさっぱり分かりませんが、出来る限りの準備をして臨んで欲しいところ。日大は山をどちらかと言えば得意にしており、最後に出場した箱根でも宮崎が6区4位と快走を見せています。3大駅伝経験者は西村、下尾、安藤、大仲、中澤と5人いますが、箱根予選で下位3人だったのが大仲、安藤、中澤という経験者だったのはちょっと気になるところかなあ。いずれも箱根16人はもちろん、10人に入ってくる可能性の高い選手たちですから。


箱根予選に出場した12人が箱根でも中心になることは間違いなさそうです。箱根予選はベストな布陣で臨めたという話ですし、少なくとも持ちタイムや勝負レースの実績で明らかに箱根に出場しそうな選手はいないですからね。箱根予選に出場した選手から10人選ばれても驚きはありません。12人以外で個人的に期待したい選手となると、3000m障害で結果を残している山口月、そして箱根予選はキップケメイしか走っていないルーキーかな。


山口聡、山口彰の双子に全日本予選に出場した片桐など楽しみな選手が揃っていますからね。箱根出場するような選手が出てきてくれれば理想ですが、16人に入る選手が1人は出てきてほしいところ。4年ぶりの箱根出場ですし、現実的な目標としては箱根予選と同じ15位以内で走れば上出来と言ったところかなあ。過去5大会の箱根だと13→11→19→14→18位となっており、平均もちょうど15位ということに。まずは4年ぶりの箱根を楽しんで走って欲しいですし、日大復活への第一歩としてくれれば。

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