第35回(2023年)出雲駅伝 レース結果 ~駒澤が1区から先頭を譲らずに連覇を達成~

夏のような暑さだった2年前、強風が吹き荒れた前回と比べると条件の良かった出雲駅伝、1区で大阪経済大学が脱水症状(?)で棄権というアクシデントがあったのは残念ですが…レース結果(PDF)はこのようになっております。優勝は本命だった駒澤ですが、4強(駒澤、中央、國學院、青学)と言われた中で3位以内を獲得出来たのは駒澤のみで、2位以下は波乱も多かったです。上位10校のレース結果を大学ごとに見ていきます。

優勝: 駒澤大学

駒澤にとって理想的な展開となった1区、アイビーリーグのミルナーが積極的な走りで集団を引っ張り続けたことで、その後ろについていった篠原は後続を引き離しながらも余力を残すことが出来、3位以下と大きく差を広げる区間賞を獲得、アジア大会から中4日の圭汰も連続区間賞で後続を寄せ付けませんでした。優勝を決定的にしたのが3区山川、区間3位も日本人トップの走りで区間4位とは32秒もの大差をつけました。


4区伊藤が区間3位はもう一歩だったかもしれませんが、5区の太陽は区間2位も区間3位に33秒もの差をつける快走、6区芽吹も日本人学生記録となる29分0秒で区間賞と全く危なげない走りで1区から一度もトップを譲らない完全優勝となりました。駒澤が完全優勝を達成するのは窪田、村山、中村らを擁した2013年以来10年ぶりですね。最も苦手な出雲で完勝したことで、2年連続の3冠が現実味を帯びてきました。

2位:創価大学

サバイバルレースとなった1区で石丸が区間5位でまとめたのがとにかく大きかったですね。2区のルーキー小池も区間5位とさすがの走り、3区カミナの区間2位の走りで総合2位に浮上すると、4区の山森、5区の吉田響が連続区間賞で後続との差を広げ、先頭を行く駒澤を追っていきました。特に吉田響の走りは圧巻でしたね。創価に編入してきてまた元気な姿を見れて良かったです。6区の吉田凌も区間5位と危なげの無い走りで2位を死守、出雲最高順位を更新して目標とする3位以内も達成、全区間で5位以内と最強世代が抜けても強いことを示してくれました。

3位:城西大学

個人的に最も驚いたのは城西大学の3位です。1区で斎藤が転倒して遅れてしまいましたが…いつの間にか戻ってきていて区間10位で何とか耐えると、2区山中の区間4位の快走、そしてキムタイがついに駅伝でも大活躍、区間賞の走りで7→3位と順位を上げました。4区林も区間3位タイ、5区桜井が区間6位も総合3位を守りました。こうなれば、6区は頼りになる山本唯ですから区間3位の走りで総合3位を死守、城西史上最高順位でのフィニッシュとなりました。今後がますます楽しみになるレースでしたね。

4位:國學院大學

優勝候補の中では最も盤石の布陣で臨めたと思った國學院、1区の上原が区間3位とこれまで出遅れることが多かったなかでこの走りが出来たのは大きいですね。一度下がってから前を抜いていく走りも冷静でした。全日本も箱根も1区を任せられれば大きい。その一方で2区青木瑠が区間8位はもう一歩、3区伊地知が区間5位はまずまずも4区山本が区間6位とちょっとエース級が力を発揮出来たとは言えなかったかなあ。それでも高山が区間4位で走れたのは収穫ですし、平林も区間4位でまとめて総合4位だったのは最低限まとめてくれたかなあ。爆発力不足は否めないものの、崩れる区間もありませんでした。

5位:青山学院大学

1区で野村が区間7位、トップの駒澤と39秒差つけられたのは苦しかったですね。しかし、2区の黒田が区間賞の走りで7→2位と順位を上げた際は駒澤を追うのは青学かと思いましたが、3区一世が区間4位も前と大きく離されてしまう展開に…4区山内が区間賞で復活の走りを見せるも、今度は5区で鳥井が区間10位と凸凹な区間順位のレースとなってしまいました。アンカーの鶴川も区間8位に沈んでしまい、総合5位は何とか守りましたが、ちょっと力を発揮出来ないレースとなってしまいました。

6位:早稲田大学

1区の伊藤が区間4位と好スタート、エース格を起用してきた大学は多くなかったですが、伊藤の起用がハマりました。2区の山口も区間3位と上々の走りで総合3位につけますが、石塚は記録会を見てもコンディションがもう一歩だったか区間7位止まり、期待のルーキー工藤も区間10位とタイムはともかく順位は厳しかったです。その一方で5区間瀬田が区間5位、ルーキーの長屋が最長区間で区間6位で青学に迫る総合6位で走ったのは大きな収穫だったのでは。全日本に向けてはさらに合わせてくることでしょう。

7位:中央大学

最も予想外に苦しかったのが中央大学、1区の浦田が区間13位と出遅れてしまうことに。大和を起用出来なかった影響が大きく響くこととなりました。さらに2区の中野が区間6位ともう一歩、3区の駿恭が区間11位に沈んだのは衝撃でした。ともに13分20秒台で先日走っていましたからね。しかし、4区の阿部が区間5位、5区の溜池が区間3位の走りで総合9位と関東勢最下位を脱出すると、6区湯浅が区間2位の素晴らしい走りで9→7位と2つ順位を上げてのフィニッシュとなりました。大和が戻れば全く違うチームになるでしょうし、全日本からの巻き返しに期待。

8位:東洋大学

緒方が1区6位と好スタート、1区で出遅れることが最近多かった東洋にとってこの走りは大きかったですね。今後1区を担う選手になってくれるかも。2区の熊崎は区間9位もようやく3大駅伝デビューを飾れましたし、3区小林が区間8位、そして復活したエースの松山は4区8位とまだまだ本調子ではないものの、まずは2年の箱根以来の3大駅伝出場出来たのが大きいです。5区の菅野が区間7位、6区梅崎が区間7位ということで主要区間を走った小林、梅崎はもう一歩だった気もしますが…ずっと下位だった前回に比べれば十分に戦えましたし、新戦力や復活した戦力も試せたのは良かったのでは。

9位:法政大学

1区の松永が区間9位、ユニバハーフも苦戦しましたしなかなか状態が上がっていな方のかなあ…2区の大島も区間9位、武田も区間9位と3区間連続で9位ということに…大崩れはしないものの、関東勢が10校しか出場していないことを考えると苦しい順位ですよね。4区の安澤が区間8位でこれが最も良い区間順位ということに。5区の永島が区間9位、稲毛も区間9位ということで6区間中5区間で区間9位で総合9位というある意味安定したレースとなりました。全日本は出場なく箱根に臨むことになりますが、箱根には合わせてきてくれることでしょう。

10位:順天堂大学

1区に期待のルーキー吉岡を起用したものの区間11位と苦しい走りとなりました。今回は全体的にルーキーが出場した選手も少なく、苦戦気味だったかな。吉岡でもこの走りになってしまうのが大学駅伝の怖さですね。高校時代は圧倒的な強さを誇っていましたが…2区の村尾が区間7位とまずまず、3区の浅井が区間6位は上出来と言って良いのでは。主要区間でも戦える選手となりました。海老澤も区間6位でまとめ、5区の森本も3大駅伝デビューで区間8位では走ったのですが、6区の石井が区間11位で8→10位と2つ順位を落とし、総合最下位に沈むことに。区間9位の法政とも1分以上差が開いていますし、石井が3大駅伝で苦戦が続いているのが気がかりです。

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