第100回(2024年)箱根予選 戦力分析 ~東京農業大学~

続いては前回の箱根で17位で予選落ち、今年度の全日本予選では5位通過を果たした東京農業大学について、箱根予選の戦力分析を行っていきます。箱根予選で私が重視しているエース力、選手層、予選会力、持ちタイムの4項目を中心に見ていきます。

エース力は前回の箱根予選落ち校の中でもトップクラス、というかトップと言って良いかな。前田、高槻、並木と3本柱が非常に強力です。東農大が箱根予選突破を目指すのであれば、エースの前田には1年時の三浦や大和のように10位以内では走って欲しいところですし、それだけの力はありそう。高槻は過去最高が12位、並木が28位となっており、この二人も悪くても30位以内では走って欲しいですよね。3本柱がとにかく稼げるだけ稼ぐことが10年ぶりの箱根出場に向けて必須となってきます。


エース力が強力な一方で選手層は厳しいです。全日本予選で5位通過を果たしたとはいえ、前回の箱根予選で17位、9年間箱根に出場出来ていないわけですから。箱根予選で100位以内で走った経験があるのは高槻、並木の2人だけという事実が厳しさを物語っています。150位以内で走った経験のある選手となると、4年の奥田、3年の高島、2年の圓谷らがおり、こういった選手がどれだけ順位を上げてこられるかが大事になってきます。


全日本予選を走った選手だと、3組を走った原田は1万で28分台、ハーフで63分台と3本柱に続く成績が期待される選手、深堀、松本、実井、長谷部という1,2組の4人も箱根予選の12人に入ってくることでしょう。深堀、実井はまだハーフが68分前後というところは気になりますが、1万のタイムは全日本予選の走りを見る限りは走力に見合っていないタイムというだけなはず。ここまでで名前の挙がった選手が11人となっており、中心となってきそう。


他にも箱根予選を2度走っている高山、田中、吉村らがいますし、吉村は学生ハーフでも64分台で走っている選手。ルーキーも前田以外にすでにハーフで64分台を持つ植月に期待の磯らもおり、箱根予選メンバー争いのレベルを少しでも上げていきたいところ。箱根予選での実績が乏しい選手が多い中でどれだけ力を発揮出来るかかな。

予選会力もこれまで紹介してきた中では最も下位ということになりそう。最後に15位以内に入ったのは2016年の13位まで遡り、過去5大会は16→16→17→18→17位と大幅に崩れることはないものの、出場争いに絡んできたことは無いですからね。今年度はこれまでと比べてチーム状況がガラッと変わったのは事実ですが、少なくとも箱根予選だから好走するような選手というのも近年はいないですし、予選会の成績の通り苦戦が続いています。


持ちタイムは私がDB管理している24大学中1万で20位、ハーフでは23位ということで1万はある程度勝負出来るタイムにまで伸ばしてきました。ハーフはエースの前田がタイムを持っていませんし、1万に比べてタイムが劣る選手が多いのですからね。62分台で高槻、並木のエース級がおり、63分台が原田1人、4番手が64分53秒というのが寂しいですが、10番手でも65分10秒とわずか17秒の間に7人もいるんですよね。14番手でも65分35秒ですし、64分50秒台~65分30秒台の選手はズラッと揃っているのは心強いかな。


予選会に向けては、ボーダーを争う大学の1校ということになるでしょう。増枠があり4年の並木、高槻とスーパールーキー前田が揃う唯一の年、これで箱根予選を突破できなければ来年度以降がますます厳しいのは明らかです。全日本予選を5位通過を果たしたから箱根予選も…と思いたくなりますが、そう単純ではないです。3本柱が強力でハーフよりも1万の方がタイムを残している選手が多い、選手層が薄い…いずれも箱根予選よりも全日本予選の方が適しているチームの特徴ですからね。


また、全日本予選にはほぼ完璧に合わせられましたが、箱根予選に合わせるのに苦労している大学でもあります。前回も高槻が12位でしたが、万全では無かった並木は104位、そしてこの順位がチーム2番手という状況でしたから…そこから一気に箱根予選通過までチーム力を高めるのは容易では無いでしょう。それでも今年度の東農大ならばやってくれるのではないかという期待感があるのもまた事実なんですよね。全日本予選で異次元の走りを見せた前田に刺激を受けて各選手が持てる力を存分に発揮し、2009年度以来となる全日本と箱根の2大会出場、果たして欲しいです!!

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