第100回(2024年)箱根予選 戦力分析 ~中央学院大学~

続いては前回の箱根予選で12位、予選落ちだった中央学院大学について、箱根予選の戦力分析を行っていきます。箱根予選で私が重視しているエース力、選手層、予選会力、持ちタイムの4項目を中心に見ていきます。

エース力はハーフで日本人学生歴代2位となる60分31秒を持つ吉田が抜けています。ユニバにも出場しましたし、日本人トップを争うであろう存在です。心配なのは前回の箱根予選、今年の全日本予選とチームにとっての2大重要レースで結果を残せていないこと。絶対的エースと呼ばれるにはチームを牽引するだけではなく、予選突破に導く走りを見せてほしい。


続くのは伊藤と飯塚になるのか。伊藤が前回の箱根予選に出場できなかったのはチームにとって非常に痛かったです。2年連続で全日本予選で最終組を担っていますし、最後の箱根予選では貯金を稼いでくれれば。飯塚は全日本予選で3組4位と快走、前回の箱根予選はふらふらとなってしまったことで168位に留まっていますが、本来であればもっと上位で走る力があるはず。前回はこの3本柱が1人欠場、2人ペースダウンと誰も力を発揮できなかったですからね。3本柱の足並みが揃えば箱根出場校に負けないエース力を備えています。


選手層についてはやや心配なところもあるかなあ。前回の箱根予選でチーム3番手の安藤、関東インカレハーフ5位入賞の近田、箱根で6区4位で走っている工藤、2年連続で箱根予選に出場している堀田あたりは箱根予選出場が有力でここまでで7人。さらに全日本予選に出場した柴田にルーキーの稲見、前原も長い距離での実績はまだあまりありませんが、出場してきそうでこれでようやく10人ですからね。他にも箱根予選経験のある谷口や井澗、蒲田、黒岩ら箱根予選出場争いを繰り広げそうな選手はいますが、10人はともかく12人や14人の争いは物足りなく選手層の薄さを感じてしまいます。

予選会力は…この3年を見る限りはだいぶ落ちてしまったように思えます。箱根で5連続シードを獲得する以前は得意の集団走を中心に安定した走りを箱根予選で見せていましたが、この3年間で2度の予選落ち、高速レースに対応しきれなかったり、ベストな布陣を組めなかったり、主力が揃って失速してしまったりと満足のいく走りを見せられていません。戦力としては決して箱根出場校と比べても劣っていないだけに、余計に箱根予選の苦戦ぶりが目立ってしまいます。


持ちタイムは特に問題ないですね。24大学中1万は10位、ハーフでは12位とどちらもタイム上は箱根出場どころかシードを争っていてもおかしくないですからね。ハーフで60分31秒を持つ吉田がずば抜けており、62分17秒を持つ安藤が続きます。63分台が6人、10番手で64分37秒ということで上位が稼いでいるというのはありますが、逆に言えばまだまだタイムは伸ばせそう。


箱根予選に向けては…個人的には結構不安です。前回あれだけ揃って苦しい走りだったのにも関わらず、12位だったことを考えると…増枠があって13校が出場出来る今年度は通過する可能性は高いと思うのですが、前回は12人中6人が4年生でその抜けた穴は現状埋められていないのではないかと。主力はもちろん、新戦力がハーフでも結果を残していって欲しいところ。増枠のある今年度に連続で箱根予選落ちとなるとこのまま箱根が遠い存在となってしまう恐れもありますし…出来る限りベストに近い布陣で箱根予選に臨み、2年ぶりの箱根出場をつかみ取ってほしいです。

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