第100回(2024年)箱根予選 戦力分析 ~神奈川大学~

続いては前回の箱根予選で11位、まさかの予選落ちだった神奈川大学について、箱根予選の戦力分析を行っていきます。箱根予選で私が重視しているエース力、選手層、予選会力、持ちタイムの4項目を中心に見ていきます。

今年度のエースは小林篤、3部門全てでハイレベルなベストをマークし、全日本予選でも最終組を担っています。前回の箱根予選ではチーム3番手の56位でしたが、今回は日本人上位での走りが求められます。続くのは巻田、2年時に箱根予選でチームトップ、箱根でも1区11位で走っている実力者ですからね。3年時はやや苦しみましたが、またエース級の活躍を期待したいところ。


続く選手は悩ましいところですが、安定感では宇津野が抜けていて、3大駅伝・予選会に8度出場し一度も失敗レースがありません。前回の箱根予選経験者では最上位で走っていますし、チームに安心感を与える存在です。現状の3本柱と言われたら、私は小林篤、巻田、宇津野かなあ。上位校と比べれば物足りないかもしれませんが、箱根予選会通過を狙う大学では十分すぎるエース力です。


選手層も決して薄くはありません。今年度の活躍では全日本予選で最終組に抜擢された宮本が素晴らしいですし、4年生では尾方、高橋、佐々木らが揃ってきたのは大きいですし、これまでの実績でも箱根予選には出場が有力。箱根での実績となると小林政が4区10位、大泉が8区10位と走っているのですが、小林政は全然姿を見せておらず戻ってこれるのかは未知数…大泉は前回の箱根予選で11番手というのが気になるところ。4年生は万全であれば12人中8人走ってもおかしくないだけの戦力が揃っています。


3年の中原、2年の山田も前回の箱根予選を経験しており、連続で出場する可能性も十分です。他にメンバー争いに絡んできそうな選手だと、3年の飯塚、石口、2年の高潮、酒井、1年の滝本、新妻らが候補になってきそう。3年生以下もある程度戦力が整ってきましたし、4年生が中心なのは間違いないですが3年生以下の台頭が選手層の底上げにつながっています。

予選会力は本来であれば非常に高いチームなのですが、前回は体調不良者などもあってかみ合わず…その前に予選落ちとなった2009年度もインフルで崩れてしまったんですよね。それ以外は2011年度以降6位以内で走っていますし、アクシデントがなければ悪くても中位で通過してきた予選会での強さがあります。全日本予選では9位でしたが、ここで悪くとも箱根予選では結果を残してきましたし、箱根予選は大丈夫だと信じたい。


持ちタイムは24大学中1万で12位、ハーフでは10位と箱根予選出場争いどころかシード争いを繰り広げるレベルですからね。タイム上は何も心配はいらないです。62分台のベストを持つのが小林篤、高橋、宇津野の3人、63分台前半も4人います。その一方で10番手は64分36秒となっているだけに、まだまだタイムを伸ばす余地は十分あるんですよね。そちらを踏まえてのハーフの走力は十分です。


箱根予選に向けては、もう故障者や体調不良者をいかに少なくして臨めるかが大半を占めることになるかなあ。主力が揃って臨めば箱根予選落ちするチームでは決してないですし、中位以内で通過しても全然驚きはないですからね。前回、あれだけ主力を欠いて苦戦したにも関わらず11位…13校が出場する今回は本当によほどのことが無い会議は問題ないでしょう。まさかの予選落ちとなってしまった前年度の経験を糧に、2年ぶりの箱根出場をしっかりと果たし、また本戦でシード争いできるチームとなってほしいです。

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