第100回(2024年)箱根予選 戦力分析 ~明治大学~

続いては前回の箱根で12位だった明治大学について、箱根予選の戦力分析を行っていきます。箱根予選で私が重視しているエース力、選手層、予選会力、持ちタイムの4項目を中心に見ていきます。

エース力は決して低くはないけれど、留学生や大学を代表するエース級を擁しているところに比べると、やや物足りないといったところでしょうか。3本柱は児玉、杉、森下の3人となりますが、この3人が揃って3大駅伝・予選会に出場したのは前回の箱根予選が最後ですし、その箱根予選も杉がチーム11番手、森下が12番手とアクシデントなどもあって力を発揮出来ませんでした。


今年度の全日本予選も児玉が1組、杉は回避していますし、まずは3人が万全の状態で臨むことが大事になってきます。児玉は2年連続20位以内で走っていますし、3人揃って20位以内も十分狙える選手たちですからね。3本柱が本領発揮し、で大きく貯金を稼ぎたいところ。


選手層は少なくともこの5年では最も薄いかなと思っています。力のある世代が卒業した後、続いてチームの中心となるべき3年生世代が存在感を示せていないのが正直大きいです。順当ならば箱根予選メンバーに入ってきそうな選手を見ていくと、3年では尾崎、溝上、甲斐、2年では堀、吉川、室田、1年では綾となるかなあ。ここまでで10人。


他にメンバー争いに絡みそうな選手としては、4年生も児玉、杉のエース格以外は苦戦気味ですが、続くのは橋本かなあ。ハーフのタイムでは斎藤も上位ですし、3年では新谷、鈴木と前回の箱根予選を走った選手の復活も待たれます。ルーキーは他に大湊が入ってくるくらいか。3年生からエース級が出てきてほしいですし、箱根予選に最多出場するくらいの存在感を示して欲しいところ。そうしないと選手層なかなか厚くなっていかないですから。

予選会はこの8年間で7度の出場、エースの体調不良に主力の棄権もあった2017年度を除くと、全て5位以内で通過を果たしています。これは予選会に強いというべきなのか、そもそもシード落ちすべきではない戦力だった言うべきなのかは悩ましいですが。この2年も1,2位で通過を果たしていますし、前回も杉、森下が10番手に入れない中で2位通過というのは明治の予選会での強さをある程度示せてたのでは。少なくとも箱根予選を苦手としている印象は無いです。


持ちタイムはDB管理している24大学中1万で11位、ハーフで14位となっており、タイム上抜けてはいませんが、予選会校の中では上位です。ハーフも62分台こそ児玉1人しかいませんが、63分台が6人、64分前半のタイムを持つ選手も多いですからね。ここ数年と比べるとタイムも順位もだいぶ下がってはしまいましたが…それは明治がタイムの出る記録会に出場していないというのもありますし、持ちタイム以上に力のある選手は何人もいますからね。


箱根予選に向けては、通過有力の1校ではありますが…過去2年ほど圧倒的ではないかなあ。勝負レースで結果を残したことがある選手というのが少なくなってきていますし、全日本予選は故障明けの選手がいたことや主力を欠いたとはいえ、10位で予選落ちというのは正直ショックでした。前回の全日本以降3大駅伝・予選会に合わせられていないのに、今回の箱根予選には問題無く合わせられるのか?という不安は当然ありますからね。


ただ、さすがに増枠が無かったとしても明治が予選落ちするというのは余程のアクシデントが無い限りは心配いらないでしょうし、増枠のある今回はなおさらです。今年度の明治も上位通過候補の1校だと思っています。今回の予選会で苦戦するようでは、ますます箱根シードから遠ざかってしまうでしょうし、悪い流れを箱根予選で断ち切りたいところ。全日本に出場出来ない分、箱根予選一本に合わせられますし、箱根に向けて期待が持てるような走りを見せて欲しいです。

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