2023年度 トラックシーズンにおけるベスト更新&ルーキー活躍状況 ~専修大学~
続いては専修大学について、トラックシーズンの結果をトップ10でベスト更新した選手及びルーキーの走りを振り返ります。専修はあまり記録会に出場しないので今年度もこれまではそれほど目立った自己ベストは無いですが…全日本予選では下級生が活躍するなど一定の成果はありました。その一方で主力の足並みが揃わなかったのは気になるところです。
順位 | 名前 | 学年 | 5千ベスト | 更新日 |
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1位 | D・キサイサ | 3 | 13:39.16 | 20/12/05 |
2位 | 大西 裕翔 | 1 | 14:03.88 | 22/12/03 |
3位 | 手塚 太一 | 2 | 14:07.93 | 23/04/23 |
4位 | 水谷 勇登 | 4 | 14:08.00 | 22/04/24 |
5位 | 田島 洸樹 | 4 | 14:10.67 | 22/11/13 |
6位 | 木村 暁仁 | 4 | 14:11.96 | 19/11/17 |
7位 | 藁科 健斗 | 2 | 14:15.57 | 23/07/15 |
8位 | 新井 友裕 | 2 | 14:15.73 | 22/04/24 |
9位 | 中島 優太 | 1 | 14:17.96 | 22/12/04 |
10位 | 平松 龍青 | 1 | 14:19.61 | 22/12/04 |
手塚が14分7秒でベストを17秒更新、一気にチーム3番手に浮上しました。全日本予選に2年連続で出場するなど勝負レースでも実績を積み重ねてきましたし、箱根予選や箱根でも結果を残していってくれれば。藁科が14分15秒でベストを15秒更新、チーム7番手となりました。タイム以上に価値があるのが条件の良くない記録会で組トップでマークしたこと、主力となっていく可能性も十分あります。
トップ10でのベスト更新は2人のみですが…トップ10圏外では山城、和田がともに14分27秒のベスト、野下が14分29秒のベストと14分30秒切りのベストをマークする選手が多かったです。エースのキサイサも13分42秒でベストに3秒届かずもセカンドベストと良い走りを見せています。
順位 | 名前 | 学年 | 1万ベスト | 更新日 |
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1位 | D・キサイサ | 3 | 28:11.79 | 22/12/03 |
2位 | 田島 洸樹 | 4 | 28:54.78 | 23/05/11 |
3位 | 木村 暁仁 | 4 | 29:04.21 | 21/12/04 |
4位 | 中山 敦貴 | 4 | 29:21.02 | 22/11/27 |
5位 | 新井 友裕 | 2 | 29:22.73 | 22/11/27 |
6位 | 粟江 倫太郎 | 4 | 29:28.04 | 22/11/27 |
7位 | 手塚 太一 | 2 | 29:29.67 | 22/11/27 |
8位 | 水谷 勇登 | 4 | 29:38.83 | 20/11/21 |
9位 | 福田 達也 | 2 | 29:39.54 | 22/11/27 |
10位 | 和田 晴之 | 1 | 29:40.84 | 23/04/22 |
田島が28分54秒をマークしてベストを16秒更新し、日本人トップの2番手に浮上、しかも関東インカレでマークしたというのが良いですよね。全日本予選でも最終組を任されていますし、エース級の活躍が期待されます。ルーキーの和田が29分40秒で初の1万を走り、チーム10番手となりました。今年度のルーキーは楽しみな選手が揃っていますが、1万ではこの学年でトップタイムということに。
トップ10は5千同様に2人だけですが、トップ10圏外でベストをマークした選手は多く、29分46秒でチーム11番手となった野下、29分53秒をマークした具志堅、29分55秒の佐藤と30分切りのベストを何人もマーク、30分2秒の日比野、30分9秒の山城、30分19秒の大和田らもベストで続き、5千、1万ともに専修としてはベストを更新した選手が多かったと言えるのでは。
専修史上でもトップクラスと言われる選手が揃ったルーキーたち、1万では和田が29分40秒、具志堅が29分53秒、佐藤が29分55秒と3人が29分台を既にマーク、全日本予選では佐藤が1組23位、具志堅が1組27位と揃って20位台で走ったのはまずまずでした。さらに江幡が2組34位とすでに3人が全日本予選を経験しています。箱根予選も1年目から複数人が出場してきそう。
5千で14分3秒を持つ大西も1万で30分39秒と大学ではまだ目立った走りは出来ていませんが力はありますし、1万で30分2秒の日比野、5千で14分23秒の上山、14分25秒の伊藤らもいますし、1年目から中心世代として活躍してくれれば。
23大学中、5千の6点は17位タイ、1万の6点は18位タイ、合計の12点は21位となっており、いずれも下位ということに。過去2年を見ても自己ベストラッシュというのは無いですし、例年通りという印象。むしろ、例年よりも記録会に出場してトップ10圏外でも自己ベストを更新している選手は多いですよね。
4月→現時点における上位10人の平均タイムで見てみると、5千では14分11→14分9秒と2秒の短縮、順位は23位で変わらずでした。1万では29分19→29分17秒と2秒の短縮に留まり、21→23位と2つ順位を下げています。持ちタイムは箱根出場校ではずっと下位ですし、それはこの3年間変わらないですね。その一方で箱根予選では安定した強さを見せています。
関東インカレは田島が28分台のベストをマークした以外はあまり目立たなかったかなあ…全日本予選は1、2年生が3人ずつという布陣ながら14位と近年からすれば上出来の結果、上級生の足並みがなかなか揃わなかったこともあって下級生の奮闘が目立ちました。今年度は4年生中心のチームになるかと思いましたが…いい傾向なのか悪い傾向なのか悩ましいですね。
駅伝シーズンに向けては上級生の復活が必要になってきます。特にエースの木村は全然姿を見せないのは心配ですが…増枠もありますし、箱根予選はそこまで心配はいらないかなあ。ベストな布陣が組めなくても通過はしてくれそう。一方で3年連続最下位に沈んでいる箱根ではさすがにそろそろ結果を残したいところですし、本戦でも予選のような粘り強い走りを見せて欲しいです。