第55回(2023年)全日本予選結果 ~13位:法政大学~

続いては13位だった法政大学の全日本予選結果を見ていきます。前回は2組でのアクシデントが響いての総合14位、今回はどちらかというと力負けという印象なのが気になります。箱根では2年連続シードを獲得していますが、2年連続で出雲→箱根と直行することに。今年度直行するのは法政だけですね。レース結果はこのようになっております。

~1組~ 15位:野田、18位:宗像

宗像がずっと後方でのレース、何度も集団から遅れそうになるながらのレースで見ている方としても心配なほどに…それでもなかなか遅れずに粘って18位だったのはまとめてくれたとは思いますが、やはりなかなか調子が上がっていないのは明らかで…駅伝シーズンに向けて不安の残るトラックシーズンです。野田は唯一出場したルーキーで15位ならば上出来でしょう。勝負レースで早速結果を残したのは頼もしく、即戦力として活躍が期待されます。

~2組~ 11位:武田、32位:三原

本来であれば最終組を任されるであろう実力者の武田が2組、関東インカレも欠場した中で何とか間に合わせてきたのでしょう。そんな中でも組11位で走ったのはさすがですね。すでにエース格の1人ですし、駅伝シーズンには万全の状態で臨んでくれれば。一方の三原は32位と苦しい走りに…3大駅伝・予選会は初のエントリーもここにきてベストを更新するなど好調そうだったのですが、やはり記録会と勝負レースは別物です。

~3組~ 10位:大島、17位:小泉

最も組の合計順位が良かったのが3組、ようやく復帰を果たした主力の小泉が17位とまずまずの走り、万全であればもっと上位で走る力はあるでしょうが、復帰2レース目ですからこのくらいかなあと。走力は抜群なのですが故障が多いのが心配です…年間を通じて活躍を見せて欲しい。今回最も収穫が大きかったのは大島でしょう。法政記録会で好走を見せていましたが、3組で10位と勝負レースでも結果を残してきました。5千で13分50秒の高校ベストを有しながら1年目はほとんど姿を見せませんでしたが、2年目は一気に主力へと飛躍を遂げそうな期待感があります。

~4組~ 35位:松永、38位:稲毛

3組までの状況を考えるともう松永は突っ込むしか無かったですし、その結果失速して35位というのも仕方ないかなあ。エースであることを考えるともう少しまとめて欲しかった気もしますが…関東インカレも2種目出場など連戦続きでしたし、全日本予選に合わせるのも大変ですよね。一方の稲毛は38位、早い段階で後方に下がりそのまま遅れると浮上出来ずでした。さすがに最終組は荷が重かったと思いますが、35位の松永にも1分以上離されていますし、さすがに崩れすぎかなあ。

出雲に向けて

前年度も全日本予選での失敗からチームは危機感を抱き、出雲と箱根で結果を残したという話でしたし、今回も全日本に出場出来ないことを逆にプラスにして出雲、箱根にそれぞれ注力していって欲しいところ。出雲のメンバーを考えると…万全であれば1組の宗像、2組の武田、3組の小泉、4組の松永という4人は出場が有力視され、さらに3組を走った大島も是非とも駅伝で見てみたい選手、これでもう5枠は埋まることになります。


法政は前半を比較的重視してくるので…例えば1区松永、3区小泉、6区武田のように配置し、2区大島、4区宗像なんて区間配置があり得そうかなあ。6区に武田を残しておけないということであれば、1~5区に前述の5人を起用なんてこともあるかもしれません。前回は最長の6区を稲毛が走っていますし、2年連続の可能性もあります。


他に出雲6人に入ってきそうな選手としては…箱根5区を二度走っている細迫、全日本予選で1組を走ったルーキーの野田あたりが候補になってくるかなあ。大島が復活してきた2年生からも清水や高橋、行天らがメンバー争いに絡んでくると良いのですが。前回は過去最高順位となる7位でなかなか6位以内には入れず、今回も7位ならば上出来と言う気もしますが…全日本が無い分出雲にしっかりと合わせ、箱根に向けて収穫の多い駅伝として欲しいです。