第102回関東インカレ(2023) エントリー感想(2部)
5/11~14に行われる関東インカレのエントリーが昨日発表されました。各大学ごとに長距離種目(1500m、5000m、1万m、ハーフ、3000m障害)のエントリーを簡単に見ていきます。エース級が外れた大学も多いですし、箱根のトップ4のうち3校(駒澤、青学、國學院)が2部だったりして1部の方が強いわけではないため、大学のトラックNo.1決定戦とならないのが残念なところ。
芽吹、篠原、圭汰らエース級は揃ってエントリーせず、狙うは日本選手権でこちらは予想通り。意外なエントリー漏れはハーフに花尾がいなかったこと、過去2度は2位で優勝を狙うと話していたので故障などが心配されます。5千で上尾ハーフ以来エントリーもなかった白鳥がエントリーされたのは逆にびっくり。どんな走りを見せるのか注目です。
他は比較的順当ですが、1万で唐澤が2年ぶり、個人選手権を回避した伊藤が入ったのは良かったですし、上尾ハーフ以来のエントリーとなった山川も入ったのは良かったです。金子、赤星もいるハーフが最も得点が狙えそうかな。ルーキーで唯一エントリーされた5千の小山の走りも楽しみです。
1500mに山内、宇田川という前回トップ2を独占した二人に片山という実力者コンビでトリプル入賞はもちろん、表彰台を独占してもおかしくないですよね…さらに3000m障害も小原、山下、黒田という最強トリオで優勝を含めたトリプル入賞も期待されます。この2種目で大量得点となりそうですね。
一方で他の種目は未知数な部分も多く…5000mで前回表彰台に上がった鶴川がどれだけ状態を戻しているか…得意のハーフも志貴ら実力者はいますが前回に比べるとやはり戦力的には劣ってしまうかな。最も気になるのが1万、今回は1,2組に分かれたのですがタイムを出していない太田、荒巻という実力者が1組になってしまったこと。2組に留学生や駒澤トリオが集結しているだけに、同レースで争えないのは残念です。
箱根で往路を走った平林、山本、伊地知の3本柱が揃ってエントリーされず…いずも故障があったり状態が良くなさそうだったので、仕方ないですが残念です。その分、2年生エースの青木瑠が5千、上原が1万なのは楽しみですし、期待のルーキーも野中、辻原が5千、吉田が1万にエントリーということでどんな走りを見せるのか楽しみです。
1500mは鈴木、三潟というスピードのあるコンビで得点が期待されますし、ハーフは高山がやはり楽しみかなあ~瀬尾、松下という4年生もここで活躍すれば箱根も近づくでしょうし…主力の3年生が5千、1万、ハーフのすべてにいないのが寂しいですがその分選手層の厚さを示すレースとなってくれれば。
ムチーニが5千、カミナが1万と別の種目にエントリーということでそれぞれどこまで上位に入れるかは楽しみ。3000m障害では前回入賞の溝口に期待のルーキー齋藤もいますし、ポイント獲得が期待されます。1500mも望月、濱口ら実力者に入賞を期待したいですね。日本人選手だとハーフが最も楽しみかな。志村、吉田悠、吉田凌のトリオでここで入賞する選手が出てくると大きいです。トラックでは日本人エースの山森が2組でどこまで戦えるか。
斎藤、キムタイのダブルエースが5千、1万に揃ってエントリー、期待の大きさが伺えます。斎藤がここで他大のエースと渡り合えれば大きいです。5千は山中、1万は山本唯とそれぞれ実力者がエントリーでこちらも楽しみ。他にポイントを狙うとすると、1500mの栗原、3000m障害の大沼らが候補になってくるかな。ハーフは箱根で好走した平林らがいますが、入賞争いとなるとさすがに厳しそうか。
エティーリ、ベットの最強留学生はエントリーされませんでしたね、GGNで記録を狙うのかな?出場するよりも日本人選手に経験を積ませるのが良いかな。1500mに期待のルーキー松尾が出場でどこまで戦えるか楽しみ。5千には佐藤榛、1万には森と実績のある二人が戻ってきたのは大きいです。白井、村松がともに1万にエントリーと日本人エースの走りにも注目。ハーフは川畑、楠木、川内ということで中堅どころがどれだけ走れるかも気になるところ。
期待のルーキー楠岡は5千、賀山も出場ということでルーキーの走りに注目です。1万m西脇、小野、柴戸と箱根往路を走った3人が揃って1万にエントリーとなりました。1組なだけに上位で走っておきたいところかな。得点が期待される種目としては3000m障害、特に山口は入賞を果たしてほしいところ。ハーフも小林、山中、尾崎という楽しみな3人がエントリーされており、特に箱根で好走した山中は楽しみな存在です。
1500mに加藤、後藤、高田とスピードのある選手が揃い、得点が期待される種目の1つです。もう1つ得点が期待されるのが3000m障害、内田は日本選手権でも入賞している実力者で上位に入っていてほしいですね。5千は関口、林らスピードのある選手が入り、1万も安藤、山本、馬場と箱根メンバーが入っていているのは順当ではあるのですが…ハーフに一人もエントリーされていないのが気になります。厳しいコンディションになることが多いだけに、そこでの疲労や全日本予選への影響を考えたのかな?箱根上位校とハーフの距離で争える良い機会だと思うのですが。
エースの木村はエントリーされずということで、箱根予選から姿を見せていない状況が気になります。故障や不調など長引いていないと良いのですが。キサイサは1万にエントリーということでハイレベルですが入賞してほしいところ。期待のルーキーでは大西が5000mに入っていますね。他の種目はなかなか入賞争いに加わるのは厳しそうですが…中山、福田、山城とエントリーされているハーフで少しでも上位に入ってきたいところ。
5千に中原、尾方、高橋とスピードのある主力、1万に小林篤、巻田、宮本とエース級が揃いました。箱根予選はチームとして足並みが揃わなかったですが、関東インカレで主力が揃ってきたのは何よりの好材料です。特に小林篤はトラックで好タイムを連発しており、入賞争いに絡んできてほしいところ。ハーフ、大泉、佐々木ら長い距離に強い選手が入ってきてどれだけ上位に入れるか。宇津野、小林政が外れたのはやや気になるところですが、4年生が揃えばこのチームは強いですよね。
エースの吉田は1万mだけに絞ってきましたね。留学生が多い中ですが、日本人トップでの入賞も期待される実力者です。期待のルーキーは5000mに稲見、前原と2人がエントリー。稲見はすでに1万で28分台をマークしていますし、その走りが楽しみです。4年生のエントリーが5000mの飯塚のみというのは少し寂しいですが、勢いそのままに活躍を期待したいところ。ハーフは工藤、近田、黒谷と長い距離で結果を残してきている選手が揃い、特に工藤は入賞争いに加わってきてほしいところ。