2023年度 新年度持ちタイム(10000m) ~その3~

1万mのタイムにおいて、2023年3月31日(昨年度最終版)、2023年4月1日(今年度開始)における順位・持ちタイムを見ていきます。最後は4月1日時点での持ちタイムが1~7位の7大学についてです。箱根トップ3が順当にトップ3を占めている一方でシード落ちとなった大学が1校、予選落ちとなった大学も1校入ってきており、持ちタイムどおりの走りを勝負レースで見せられるかというのも大事になってきますね。

大学名順位2023/3/31順位2023/4/1
駒澤大学1位28:13.341位28:24.96
中央大学3位28:26.912位28:32.14
青山学院大学2位28:24.643位28:36.66
東海大学5位28:35.384位28:39.49
東洋大学12位28:44.925位28:50.81
創価大学4位28:28.526位28:51.03
中央学院大学9位28:41.277位28:56.09
1位:駒澤大学

前年度から続いて1位なのは駒澤大学、28分24秒で前年度から11秒ダウンしています。27分23秒を持つ田澤に円、山野らが抜けていますが…27分41秒を持つ芽吹がチームトップ、28分台も9人おり10番手でも28分52秒となっています。これだけでも十分ハイレベルなのですが、恐ろしいのはトップ10圏外の選手たち。3冠メンバーでは安原、赤星、山川が圏外ですし圭汰はまだ1万を走っていません。ここにトップクラスのスカウトとなった新入生となると、まだまだタイムは伸ばせそうで前年度を上回る可能性も十分ありますね。

2位:中央大学

前年度の3位から1つ順位を上げて2位となったのが中央大学、28分32秒とわずか6秒のダウンに留まっています。千守、若林、助川らが抜けましたが28分0秒の中野を筆頭にすでに28分台は13人もおり、10番手で28分53秒となっています。トップ5を往路2位メンバーが順当に占めており、28分3秒の大和はまだまだタイムを伸ばせるでしょうが、比較的走力にあったタイムを有している選手が多い印象です。28分台のベストをマークしてトップ10に入る選手が複数出てきたとしても、一気に平均タイムを伸ばすのは難しそうかなあ。

3位:青山学院大学

前年度の2位から1つ順位を下げて3位となったのが青山学院大学、28分36秒で12秒のダウンとなっています。箱根1~3位が1万でも1~3位ということに。近藤、目片、岸本、西久保、横田とトップ5が揃って抜けたにも関わらず、12秒しか下がっていないのが凄まじいですよね。28分25秒を持つ若林を筆頭に28分台はズラッと揃っていて、10番手でも28分49秒となっており、これは全大学トップです。


さらにトップ10圏外に志貴、一世といった箱根優勝メンバー、塩出、鶴川、野村といった今年度の箱根で活躍を期待される実力者らがおり、実はまだまだタイムは縮められそうなんですよね。卒業生の穴を埋める成長を期待したいところ。

4位:東海大学

前年度の5位から1つ順位を上げて4位となったのが東海大学、28分39秒でわずか4秒のダウンに留まっています。箱根予選会校の中では最上位ということに。松崎、宇留田、金澤らがトップ10で抜けることとなりますが、28分5秒の石原を筆頭に28分台は8人おり、10番手でも29分2秒となっています。持ちタイムから見ればとてもシード落ちする戦力では無いのですが…


トップ10のうち箱根で崩れることなく走ったのは石原、花岡、越の3人のみということで持ちタイムどおりの走りを見せられていなかったり、そもそも3大駅伝・予選会に出場出来ていない選手が多いのはやはり気がかりです。トップ10圏外では期待のルーキーである南坂や焼津ハーフで好走した竹割らがいますね。東海の場合は底上げというよりも勝負レースに合わせられるかどうかが大事になってきそう。

5位:東洋大学

前年度の12位から一気に7つも順位を上げて5位となったのが東洋大学、28分50秒で6秒ダウンに留まっています。児玉、柏、荒生、及川らトップ10だった選手が抜けましたが、いずれもチーム6番手以降だったんですよね。28分36秒を持つ熊崎を筆頭に28分台は6人、10番手でも29分7秒と、1位と10位の差がわずか31秒しかありません。2,3位の尾方、石田はいずれも高校ベストですし、大学でのベスト更新に期待したいところ。トップ10圏外ではエース格の梅崎、箱根3区で好走した小林らがおり、全体的にまだまだタイムも伸ばせそうかなあ。

6位:創価大学

前年度の4位から2つ順位を下げて6位となったのが創価大学、28分51秒で23秒ダウンとトップ7の中では最も下げ幅が大きいです。ムルワ、葛西、横山、濱野、緒方、新家らチーム史上最強世代が抜ける影響はやはり1万のタイムにも表れます。28分12秒を持つカミナがチームトップ、編入した吉田響を含めて28分台は7人、10番手でも29分11秒となっています。15番手でも29分16秒と29分10秒台を持つ選手が多いのも特徴です。


石井、野沢ら3大駅伝経験者がまだトップ10圏外ですね。タイムを一気に更新するのは難しそうですが、まだまだ伸ばす余地はありそうで戦力ダウンも最低限で凌いでくるかもしれません。

7位:中央学院大学

前年度の9位から2つ上げて7位となったのが中央学院大学、28分56秒で15秒ダウンしており、箱根予選落ち校の中ではトップのタイムとなります。小島、武川、前田ら28分台ランナーが抜けることとなりましたが、27分58秒を持つ吉田が抜け出た存在、28分台もすでに5人います。10番手でも29分25秒となっており、箱根予選落ちする戦力ではやはり無いですよね。ただ、主力はほとんど好タイムを有しており、新入生以外でトップ10に入るようなタイムをマークするのは大変そう。タイムは十分ですから、後は全日本予選や箱根予選に合わせられるかどうかですね。

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