区間歴代トップ5の遷移(2014→2022) ~箱根駅伝6区~

続いては6区を見ていきます。山下りの6区も高速化の影響を大きく受けており、トップ5は全て入れ替わっています。正確にはコースが変わった2015年より以前は参考記録となっていますが、距離はほぼ変わっていませんからね。かつては58分台がトップクラスで59分台でも悪くなかったですが…すでに57分台が何人も出てきています。2014年の記事はこちら

順位タイム氏名大学学年
157分17秒館澤亨次東海大学4年2020年
257分34秒今西駿介東洋大学4年2020年
357分36秒花崎悠紀駒澤大学3年2021年
457分57秒小野田勇次青山学院大学4年2019年
558分01秒秋山清仁日本体育大学4年2017年
2022時点

順位タイム氏名大学学年
1位58分11秒千葉健太駒澤大学2年2011年
2位58分16秒廣瀬大貴明治大学4年2014年
3位58分21秒金子宣隆大東文化大学3年2001年
4位58分29秒宮井将治順天堂大学4年2001年
4位58分29秒野村俊輔中央大学3年2004年
2014時点 ※参考
歴代1位

歴代1位は57分17秒を持つ東海の館澤、故障で出雲、全日本を回避しながらの6区起用、そして特に上りで凄まじい走りを見せ、その貯金を最後まで守りました。1500mで日本選手権優勝、1年時は上りの5区を走っていますし、短い距離も長い距離も上りも下りもマルチに活躍を見せていました。靴の影響があったとはいえ、それまでの区間記録を一気に40秒も上回ってきたのは驚異的でしたね。実業団では得意の1500mを中心に活躍を見せています。

歴代2位

歴代2位は57分34秒で東洋の今西、館澤と同じ2020年にマークしたタイムですね。歴代2位にも関わらず区間2位ということに…3年連続で6区を走っていずれも区間5位以内と山下りのスペシャリストとして活躍していましたが、最後の箱根で特に素晴らしい走りを見せてくれました。箱根6区の印象が強いですが、3,4年時の出雲、全日本に4回全て出場し、区間賞1つ、区間2位が2つと平地でも強さを見せていました。

歴代3位

歴代3位は57分36秒で駒澤の花崎、3大駅伝にエントリー経験はあれど未出場、トラックでも目立った走りは無かったですが…3大駅伝初出場で素晴らしい走りを見せて区間賞を獲得、チームの箱根優勝に大きく貢献しました。トップ5のうち4人は4年生ですが、唯一花崎だけが3年時にマークしたタイムとなります。4年時は体調不良などもあって出場とならなかったのは残念でしたが、区間2位に30秒もの差をつける走りは大きなインパクトを残しました。

歴代4位

歴代4位は57分57秒で青山学院の小野田、旧コースも含めて何人もの選手が迫りながらも突破できなかった58分の壁を初めて破る57分台での区間賞&区間新を2019年にマークしています。1年時から4年連続で箱根6区を走り、区間2→2→1→1と圧倒的な走りを4年間見せつけチームの黄金時代に貢献しました。4年連続で区間2位だけではなく、3度58分台をマークしており、3年時は58分3秒と歴代6位に相当するタイムをマークしており、最後の箱根で6秒更新して歴代4位のタイムとなりました。

歴代5位

歴代5位は58分1秒で日本体育大学の秋山、2017年にマークされた記録でトップ5の中では最も古いタイムとなります。秋山も6区のスペシャリストとして活躍、2年時から3年連続で6区を走って4→1→1位と2年連続の区間賞、3年時も58分9秒で下っていますが、そのタイムをさらに8秒更新して、このタイムを叩き出しています。3,4年時はどちらも往路で13位から6区終了時にはシード圏内の7位まで順位を上げており、チームの連続シードに貢献しました。


6区は経験がある方が有利と言われる区間で同じ選手が複数回走ることもあり、4年時に最も良い走りを見せることも多いです。実際トップ5のうち今西、秋山が3度目の4年時、小野田が4度目の4年時に6区ベストの走りを見せています。

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