第98回(2022年)箱根予選会エントリーに向けて

箱根予選が10月11日(月)にエントリーが締め切られ、10月23日(土)に行われます。出雲の翌日が締切日ですが、おそらく当日のうちにはエントリーも判明することでしょう。全日本の区間配置予想との兼ね合いもあって各大学を個別に取り上げるのは難しいため、駅伝シーズンの各大学の状況を見ながら箱根予選エントリーを待ちたいなあと。

明治大学

日本インカレには出場していませんし、世田谷記録会に出場した選手も箱根予選メンバーとは考えにくい状況、となるとほとんどの選手は駅伝シーズン初戦が箱根予選ということになりそうです。1万mを調整で一度走っても良さそうな気もしますが…そんな中で気になるのはチーム状況です。1年生は故障に苦しむ選手が多くてなかなか箱根予選出場を果たすのは難しそうですし、明スポを見るとエースの鈴木聖人が故障明けでまだ万全では無い様子。


他の主力どころは問題なさそうではありますが、手嶋とともにダブルエースの一角がもし欠場や箱根予選にしっかりと合わせられないとなるとちょっと不安は残りますね。また明治は箱根通過を現実的に狙う大学の中で唯一、前回の箱根予選を経験していません。声掛け出来ず、周回&走りやすいコース、その特殊な状況の経験不足が響かなければよいのですが…トップ通過候補の1校ではありますし、まず間違いなく通過すると思ってはいますが、全日本を重視している発言もちらほらあってちゃんと地に足はついているかな?と少し心配になりました。

中央大学

中央も駅伝シーズンは日本インカレに吉居が出場したくらいであまり積極的に記録会にも出場してきませんね。そんな中、森凪也が28分台で走れるまでに戻してきたのは大きな収穫です。新エースとして期待される中野翔が5千で13分45秒をマークしたのも頼もしい。また、部内ハーフでは8人が設定タイムで走れていたというのは、楽しみな情報です。その中には全日本予選で好走した阿部を筆頭に山平、東海林、矢萩とルーキーが4人も入ってきているとのこと。


この結果を見るとルーキーが4人そのまま箱根予選メンバー入り?という可能性もありますね。ただ、ハーフの距離でルーキーに頼りすぎるのは危険なんですよね…エントリーが4人になったとしても、4人出場はさすがに無いかなあ?吉居がチームトップで走っているのも良いですし、田井野も3大駅伝・予選会は未経験ですが新戦力として台頭しています。箱根予選に向けてはあまり心配はなさそう。

神奈川大学

西方が5千で13分55秒のベストに日本インカレ3000m障害でも2位と好調を維持しており、何も心配はいらなそう。その一方で前回チームトップの呑村や実力者の川口がずっと姿を見せず、箱根予選に間に合うのか気になるところ。ルーキーも中原が1万を走りましたが32分台ということで、箱根予選にはまだ厳しいかなあ。ルーキーが誰もエントリーされない可能性もありますね。


前回の箱根が終わった後では箱根予選をトップ通過はさておき、最も通過する可能性が高いのは安定感もあり予選巧者でもある神奈川かなあと思ったのですが、ちょっとエントリー次第では不安要素が出てきそうですね。前年度活躍した主力たちの中で今年度も順調にきている選手が少ないんですよね。。むしろ、新戦力の巻田や横澤といった3大駅伝未経験者が目立っていますから。

日本体育大学

駅伝シーズンでは5000mに積極的に出場、漆畑、佐藤、盛本、分須と4人が13分台を新たにマークしました。これはかなり大きな収穫ですよね。この中で前回の箱根予選を走っているのは最下位だった盛本のみ。長い距離はまだ未知数ではありますが、スピードのある下級生の台頭は楽しみ。前回の箱根予選はルーキーが1人も走っていませんからね。2年生以下がどれだけメンバー争いに絡んでくるか


前回の箱根予選でトップ5のうち4人が抜けていますが、エースの1人となった大畑を含め新戦力の台頭は非常に多いです。どれだけ4年生の抜けた穴を埋められるかですね。個人的には日体大の箱根予選における安定感は抜群なので、前回よりも戦力ダウン・経験不足は重々承知ですがそれでも通過は果たしてくれそうな気がします。

拓殖大学

箱根予選に向けて非常に期待値が高まっているのが拓殖、ラジニが27分25秒の学生記録を叩き出したのを筆頭に佐藤の29分3秒、小山の29分9秒、工藤の29分11秒、江口の29分18秒、富永の29分20秒と駅伝シーズンに1万でしっかりと走れているのは非常に好材料です。前年度は記録会に全然出場せずに箱根予選に出場、あわや予選落ちとなりかけましたからね。


今年度は積極的にレースに出て、特に1万で自己ベストを更新する選手が多いですね。前年度は誰も出場出来なかったルーキーですが、小山、富永が1万で好タイムをマークし早速メンバー入りを果たしそうなのも好材料。3,4年生に主力が揃うだけに来年度以降を見据えても下級生の台頭は必須ですからね。前年度は通過ギリギリかと思っていましたが、今年度はかなりゆとりがもてそうな気がします。桐山も箱根予選に何とか間に合いそうなのも楽しみ。

城西大学

期待と不安が入り交じるのが城西大学、こちらも1万でペース走を行ったと思われますが…一気に主力となった山中、さらにルーキーの平林が29分30秒台、小島拓が29分44秒で走ったのは良かったですが…堀越、山本樹といった前回箱根予選を経験している2年生はいずれもついていけずに下位に沈んでしまい、今年度台頭した藁谷、箱根を経験している新井、箱根5区で好走した山本唯はいずれも出場せず…


稼ぐ役割が期待される山本唯が走らなかったのが非常に気になります。箱根予選のエントリーでどれっだけ前回の経験者が入ってくるかは要注目です。その一方で宮下が戻ってきたのは収穫ですね。トラックシーズンは好調でしたし、万全であれば頼りになる存在です。出場する12人次第ではちょっと予選落ちの恐怖もあるかなあという印象。

法政大学

前回下位通過の中では最も安心して見ていられそうな大学かなあ。1万で内田の28分台を筆頭に小泉、稲毛が29分10秒台、中園、細迫、守角、宗像が29分20秒台のベストを先月マークしており、集団走はバッチリという感じですね。主力の松本、清家がやや奮わなかったというのはありますが、あれだけ揃って1万で29分30秒を切れるのは夏合宿の後に良い形でこれているということでしょう。


前回は高速レースに序盤対応出来ず、ずっと苦しい位置を走っていましたが、最後の最後で逆転しました。今回は前回の反省を活かして対策を練れるのも良いですし、同じ失敗は繰り返さないでしょう。何よりも総合力では前回を遥かに上回っています。卒業生の穴が最も少ない大学の1校でもありますからね。よほどのことが無い限り、通過するのではないでしょうか?

国士舘大学

法政とともに国士舘も大いに期待できそうな大学です。国士舘記録会でこちらも1万の集団走を行いましたが、29分30秒前後にずらーーーと選手が揃いました。中西大、福井らは自己ベストをマークしていますし、今回の走りがセカンドベストだった選手も荻原、綱島、清水拓らがいます。ここまで順調な仕上がりを見せるということもこれまでなかなか無かったですよね。


エースのヴィンセントも28分1桁の組トップで好調を維持、山本龍も復活してきました。ちょっと三代が奮わなかったというのはありますが、全体的には非常に収穫の多いレースとなりました。ここ数年は安定して箱根予選で結果を残していることを考えると、前回以上に通過は有力そうかなあと。ヴィンセントが稼ぎ、木榑や三代らが続き、集団走はきっちりとまとめれば何も心配はいらないです。

山梨学院大学

山梨学院大記録会の情報がちょっと全部はわからないのですが…厳しいコンディションの中でも松倉、木山と今年度のチームを牽引する2人がしっかりと走れていたこと、全体的には前年度以上の仕上がりということで楽しみかなあ。5千で13分38秒とムルアが完全復活を果たしたことでオニエゴとどちらを起用するのか?という嬉しい悩みも出てきました。


ただ、前年度の主力となった他の選手たちがどれだけ合わせられるかは未知数なんですよね。橘田、坪井、新本といった箱根予選を走った選手たちの状況はわからず…全日本予選もベストメンバーからはかなり遠い状況でしたからね。しっかりとエントリー&出場となれば問題ありませんが、複数主力が外れるようだと一気に通過は厳しくなるかもしれません。

専修大学

専修は駅伝シーズンに入ってからも全くと言っていいほど出場してこないので現状はわからないですね。ただ、今年度はチームとして順調かと言われればそんなことは無いのが正直なところ。エースの木村もそこまで奮わないですし、高瀬も故障なのかトラックシーズンは5月以降姿を見せていません。キサイサもそこまで圧倒的な走りを見せられているわけではないですし、留学生の集団にどれだけついていけるかは未知数。現状はかなり厳しいと思っていますし、前回出場校の中で最も予選落ちする可能性があるのは専修かなというのが正直な印象。

筑波大学

筑波記録会で杉山が29分25秒、福谷も29分31秒と自己ベスト、國井が29分56秒、皆川が29分57秒と主力どころが29分台での自己ベストをマークしており、順調な仕上がりを見せました。前回の箱根予選に出場していない平山、長谷川、3000m障害に強い松村らも30分台ながら自己ベストで走っており、箱根予選メンバーに絡んできそう。その一方でエースの岩佐は欠場…前回の箱根予選後からすれば、遥かに期待は高まっていますがそれでも現状で予選10位以内に入るのはあまりにも険しい目標と言えそう。前回は1桁で走る選手が2人いても届かなかったわけですし。。。

中央学院大学

中央学院も駅伝シーズンは姿を見せていないですよね。いきなりの箱根予選となりそうです。戦力的にはもちろん上位通過、トップ通過も狙える大学であることは事実だと思います。ただ、前年度もトップ通過候補、それも最有力と言われながらも結果はまさかの予選落ち、今回それを繰り返さないのか?と言われれば前回通過を果たした大学よりは不安はあるでしょう。


前回のレースを経験していることは大きな強みですし、その反省を活かしたレースは当然してくるでしょう。栗原、武川、小島らエース級に吉田礼という圧倒的なルーキー、堀田晟も28分台をマークするなど順調です。さすがに2年連続の予選落ちは無いとは思いますが、それでも油断は厳禁です。また箱根予選は通過して当然というような雰囲気があれば、再びの悪夢もありえます。

上武大学

村上が約1年ぶりに走れたのは収穫、ここからどれだけ合わせられるか。エースの復活は最高の戦力アップです。期待のルーキー海村も29分36秒をマークしており、箱根予選には出場してきそうかなあ。上田、小川、青山らが29分台で自己ベストを先月マークしているのも良い傾向ではあるのですが…まだ前年度の方がこの時期は良い走りをしていたように思えます。それでも、前回は出場争いに加われなかったことを考えると…今回も前回の順位である14位を守るのが精一杯となりそうかなあと。

大東文化大学

大東大も駅伝シーズンはほとんど姿を見せていませんね。全日本予選で3組終了時に通過圏内に入っていたのが大きな希望ではありますが、逆に言えば希望はそのくらい…箱根予選ではこの2年全く勝負出来ていないんですよね。あと一歩というようなレースではなく、もう何歩も足りない。。。トラックでタイムを伸ばしたとして、それを箱根予選で発揮出来るかはまた別問題です。通過する可能性は無くは無いですが…過去2年を見る限りは通過争いに加わっての15位以内でもまずまずかなあと思ってしまいます。

日本大学

他の大学が1万に出場する中、5千に主力が出場してきたのは珍しいですね。日体大と日大くらいではないでしょうか。下尾が14分9秒、八木が14分10秒、山本が14分11秒、西村が14分16秒としっかりと走れていたのは収穫。八木の復活は待ち望んでいましたし、下尾、西村の2年生コンビの好走も大きいです。4年生も山本以外に大倉や船越らが14分20秒台でのベストは希望を残しました。前年度に比べたら遥かに収穫の大きい記録会でした。


さらに、箱根予選の出場資格を目指して、三木、長塩、谷口らが32分1桁と設定ペースと思われるタイムでしっかりと走れたのも収穫、箱根予選に向けて12人はしっかりと揃ってきました。その一方で主力の小坂はまだ戻らず松岡はエントリーさえ無し、橋口や疋田の状態も気になります。ベストメンバーで臨んでも厳しい状況なのに、主力を複数欠くことがあれば通過はおろか予選15位以内ならば上出来かなあと思ってしまいます。

その他大学

駿河台は直近のレースではまらずに危機感を持っていましたね。コンディションの悪いレースだったので一概には言えませんが、、、その一方で全日本予選で初出場にあと一歩と迫ったのは大きな収穫、勝負レースで戦えるという自信もついたことでしょう。上手くはまれば、チャンスはありそうです。


麗澤大学はやはり前年度と比べても大きな戦力ダウンは否めず、今年度もあまり目立った走りは出来ていませんよね。過去3年間の方が通過するチャンスは大きかったように思えます。今回は前回順位である13位を守ることも容易では無いでしょう。


成長著しい立教はどこまで前回から順位を上げられるでしょうか?いきなりの出場は難しいでしょうが、15位以内というのは1つのターゲットになりますよね。立教は1万mでも好タイムを連発しており、主力がきっちりとエントリー&走れれば大幅な順位アップが期待されます。来年、再来年と本格的に出場を目指せるチームとなるでしょう。


前回19位の慶應は今年度は主力が4年生に揃う勝負の年ですし、1つでも順位を上げたいところです。ただ、18位以内の大学はいずれも力があるだけにここから1つでも順位を上げるのは容易では無いですね。田島や安倍ら期待のルーキーも加わり、楽しみではあります。

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