2017年度 4年生特集 ~上武大学~
本日は上武大学の4年生について、在学中での走りを振り返っていきます。全部で9人となっています。9人中7人が3大駅伝・予選会を経験していますが、3大駅伝経験者となるとグッと減って3人、本戦出場への壁が厚かったですね。そんな中エースの坂本は唯一上武が出場した3大駅伝・予選会へ全て出場を果たしています。
名前 | 5千ベスト | 1万ベスト | ハーフ換算 |
---|---|---|---|
坂本 佳太 | 14:08.68 | 28:43.91 | 01:02:58* |
井上 弘也 | 13:55.47 | 29:30.05 | 01:04:13* |
小林 淳輝 | 14:23.41 | 29:50.65 | 1:05:46 |
塩川 香弥 | 14:28.14 | 30:09.76 | 1:07:57 |
佐藤 駿也 | 14:39.41 | 30:14.08 | 01:04:27* |
高瀬 翔太 | 14:42.77 | 30:34.72 | 1:07:38 |
松村 脩平 | 14:40.58 | 30:46.62 | 1:05:09 |
山岸 広海 | 14:44.66 | 30:50.06 | 1:05:36 |
吉田 貢 | 14:29.99 | 33:00.60 | 1:05:04 |
坂本 佳太・・・高校ベストは14分26秒、全日本予選は2年時の3組を除いて他は全て最終組、4組33位→3組32位→4組21位→4組27位と一度も20位以内に入れておらず、箱根や箱根予選での好走からすると、全日本予選はちょっと苦手としていましたかね。
同じく4年連続で出場した箱根予選は65→26→49→10位という上武随一の安定感を誇りました。1年の65位が最低で4年時に10位を出すというのが強いですよね。自己ベストも4年時に5千で14分8秒、1万mで28分43秒をたたき出し、年々タイムを縮めてきました。
3大駅伝では、1年時のみ出場した全日本ではエース区間の2区で20位と苦すぎる3大駅伝デビュー戦、箱根も1,2年時は3区16位→10区20位となかなか力を発揮することは出来ませんでしたが・・・3,4年と任された1区では10位→8位とハイレベルな1区で2年連続で結果を残し、エースにふさわしい走りを見せてくれました。
井上 弘也・・・高校ベストは14分36秒ながら、2年時には13分55秒までタイムを縮めることに。特に短い距離での強さは圧倒的で関東インカレ2部1500mでは2,4年時に優勝、3年時に3位に入る強さを見せました。2年時は5000mでも6位に入っていますからね。
全日本予選では1~3年まで2組を任されて16→3→10位と安定した走りを披露、トラックでの強さはピカ一でした。一方で長い距離となると苦戦が続きました・・・箱根予選は2年時こそ68位で走っていますが、1年が288位、4年が256位でいずれもチーム最下位に沈むことに。
3大駅伝では、1年時に出場した最短区間の3区では8位と上々の走りを見せたものの、1,2年時に出場した箱根は1区19位→4区20位といずれも結果を残すことは出来ず…ハーフの距離には苦しみ続けましたね。その分、トラックでの活躍は目覚ましいものがありました。
小林 淳輝・・・高校ベストは15分28秒と9人の中ではワーストですが、4年時には14分23秒と1分以上ベストを更新しています。ハーフも2年時に65分46秒をマーク、1万mは3年時の29分50秒といずれも上々のタイムを有しています。ただ、3大駅伝となると出場出来たのは3年の全日本予選のみで2組39位とブービーに…後は4年の箱根予選にエントリーされたものの、出場は果たせませんでした。
塩川 香弥・・・高校ベストは15分17秒、こちらも4年時には14分28秒まで縮めていますね。1万mのベストも30分9秒を同じく4年時にマークしています。ただ、ハーフのベストは67分57秒にとどまり、3大駅伝でも小林と同じく出場出来たのは3年の全日本予選のみ、結果は3組35位と苦しいものでした。エントリーは3,4年の箱根で果たしていたのですが、後一歩出場には至らず…
佐藤 駿也・・・高校ベストは14分46秒、一気に伸びてきたのは3年時、5千で14分39秒、1万mで30分14秒をマークし、箱根予選ではチーム5番手の62位と快走しています。箱根でも復路のエース区間である9区を任されましたが、ここでは17位ともう一歩の走りとなりました。4年時はハーフで65分21秒をマークし、箱根もエントリーはされたものの、連続出場とはなりませんでした。
高瀬 翔太・・・高校ベストは14分42秒でベストは残念ながら更新出来ず…1万mは1年時に30分34秒をマークし、確かトップ10に入ったこともあったはず・・・しかし、ハーフは67分38秒にとどまり、残念ながら3大駅伝・予選会へのエントリーは果たせませんでした。
松村 脩平・・・高校ベストは14分40秒、こちらも高校ベストは更新出来ていないはず・・・2年時に箱根予選に出場、チーム11番手の180位という走りでした。その後、ハーフを65分9秒まで縮め、2,3年時には箱根16人に入ってきました。ただ、残念ながら出場は叶わず、その後タイムを伸ばすことも出来ませんでした。
山岸 広海・・・高校ベストは14分44秒、これまた高校ベストは更新出来ずかな。。。1万mも2年時の30分50秒がベストながら、2年の箱根予選に出場、チーム9番手の178位で走っています。ハーフは3年時に65分36秒をマークし、箱根にもエントリーを果たしましたが、出場には至りませんでした。
吉田 貢・・・高校ベストは14分38秒、3年時に5千で14分29秒、ハーフで65分4秒と上々のタイムをマークしており、4年の全日本予選にエントリーされました。ただ、ここでは出場することは叶わず、他にエントリーされることもありませんでした。。。
ディスカッション
コメント一覧
入学時はこの世代20人ぐらいいましたが、成績が振るわず辞めた選手が多かったですね。
坂本選手は数年ぶりの大型ルーキーと注目されて早い段階から活躍しましたが、彼が入ってから卒業までに本格的にシード狙いたかったですね。1年のころはシードに一番近づきましたかね。順位こそ18位ですが、ほぼ全員ベストを出せていたことを考えると。あの時倉田選手が本調子で1区に置けていればと思うと勿体なかったな。
井上選手は入学前の都道府県駅伝で5区区間3位の実績を引っ提げて加入し、こちらは短い距離での活躍が印象深い。かつての長谷川選手を思わせるぐらいです。
ですが箱根では思うようにいかなかった。1年次は倉田選手の不調で急遽1区で学生連合含めて区間ブービー、2年次は流れが悪く区間最下位、4年次は7区エントリーも監督が次を見据えて若手にエントリー変更され、リベンジできませんでしたね。
でも最終4年次は世界陸上の地区予選のアジア大会の1500m日本代表に選ばれて6位入賞、日本インカレでもスローペースを誘い東海大学勢を手玉に取るなど、5000mまでなら素晴らしい活躍でした。
住友ではニューイヤー1区区間賞で本職が同じ1500mの遠藤日向選手と青学の世代最強選手の田村和希選手と一緒になりますが、切磋琢磨しあって2020東京で代表で見てみたいです。
他の7人も、それぞれ光るところはあった。
塩川選手は当日6区変更予定、佐藤駿也選手は8区予定でしたが前述のように往路の出遅れで次を見据えて下級生が走ることとなり、残念ながら走ることなく卒業は残念。
後ここにはありませんが、中泰斗選手も3年、4年次に上尾で65分台をマークしてエントリーまであと少しというところでしたけどねぇ。彼は高校時代5000m15分33秒だったこと考えればなかなかの成長ぶりです。
このように上武大学は毎年高校時代15分台からレギュラーになる選手が出てきているのがいい。
外人に頼らず10年連続は称賛に値する。来年度はそこそこいい選手はいるので、1年1年連続箱根出場を積み重ねていきたいところです。
1年時は全日本にも出るなど一番強かったかもしれませんね。
倉田・佐藤は強力でしたし。
初出場からの連続出場を続けているのは私も素晴らしいと思います。