2017年度 新入生特集その2 ~駒澤&明治&東海~
続いては平均持ちタイムが14分10秒台の3校、駒澤、明治、東海について今年度&来年度の新入生を見ていきます。この3校のタイム差はわずかに1秒以内、14分11~12秒に固まっていますね。6番手以降は14分20秒オーバー、分かってはいたことですが、新入生の差というのは本当に大きいですね。。。
3位:駒澤大学(14:11.59)…箱根9位
前年度はスカウトで、今年度は箱根で苦戦した駒澤ですが、3位に入ってきました。13分59秒の加藤はトラック、ロードともに高レベル安定で即戦力候補。14分1桁は吉村1人ですが、14分10秒台が小島、伊東、小林と3人おり、6番手の若林も14分21秒と持ちタイムの良い選手が揃っていますね。
特に今年度はロードでの実績が豊富な選手が揃います。加藤以外にも、吉村、小島、伊東、小原、小林と都大路1,3区、都道府県対抗1,5区という主要区間で15位以内で走っている選手が6人もいますからね。選手層が薄くなっている駒澤において、選手が揃っているのは好材料です。個人的にはベスト14分32秒ながら都道府県対抗で1区7位に入った小林が気になります。
現1年生は大聖、大成、山下の3人が入ってきています。大成は出雲に、大成は全日本と箱根、山下は箱根にエントリーされていますが、誰も3大駅伝には出場出来ていませんからねえ。また、8人と人数が少ないこともありますが、5000mのベストを1人も更新出来なかったのがやはり気になりますね…
ただ、ハーフでは大聖、大成、山下に原嶋も64分台をマークしてきており、ここにきてちょっと期待は高まってきたかなあ。来年度には、エントリーだけではなくて3大駅伝を実際に走る選手が出てきて欲しいところ。現時点では正直、戦力となりきれていない学年という印象です。
4位:明治大学(14:11.70)…箱根18位
箱根では大苦戦だった明治ですが、新入生では4位に入ってくることに。前年度のスカウトも良かったですし、やはりこれだけ下位に沈むチームでは無いですよね。14分1秒を持つ前田を筆頭に、14分10秒台が村上、小袖、稲田、酒井と4人います。
都大路に出場していない選手が多いですが、都道府県対抗では村上が4区3位、酒井が5区8位で走るなどロードで結果を残している選手もおり、エース力はともかく、選手が揃っている点では前年度以上かも…14分30秒台も5人おり、個人的には10kmロードで好走していた大保が気になるかなあ。即戦力としての期待は高まるばかりです。
現1年生は6人登録されており、やはり多いですね。阿部、三輪が全日本、箱根に出場、中島は全日本のみですが万全であれば箱根も出ていたでしょう。箱根予選ではいずれも好走しており、この3人は来年度の3大駅伝・予選会でも主力として活躍してもらわないとですね。
他にも箱根予選に南、全日本に河村、箱根に斉藤といずれもエントリーされています。ただ、いずれもエントリー止まりで持ちタイムを見てもちょっと前3人とは差が大きい気が…来年度、4番手以降の選手からさらに台頭してくる選手が出てくれば、よりチーム内で中心の学年となってくれそう。
5位:東海大学(14:12.49)…箱根10位
前年度は史上最強世代と言われ、ダントツトップだった新入生の持ちタイムですが、今年度は5位となっており、一見奮わないようにも思えるのですが、最も良いスカウトは東海では無いかとも言われます。何といっても都大路1区でのトップ3、名取、塩澤、西田とトップ3がそのまま加わるわけですからね。
トラックで13分台を持ち、ロードで最も強いと言われる名取、塩澤の二人は超強力。西田もベストは14分15秒ですが、ロードでの強さはトップクラスです。5位に甘んじているのは14分20秒切りが3人しかいないところですね。トップ3に比べると4番手以降は持ちタイムも実績もだいぶ差があるように思えます。
ただ、現1年生が質・量ともに超強力で2,3年生も力のある選手がいるだけに、今チーム内に求められるのは量よりも質かなあと。そう考えると、今年度のスカウトはまさに東海の求める選手ということになり、理想的なスカウトだと思います。来年度の東海はますます強くなりそうですね。
現1年生はもう語る必要も無いほどの活躍ぶりですが…全大学中ダントツ最多の10人が既に登録されています。1学年10人は4年間でも多いのですが。。。既にチームの柱となっている關、鬼塚、館澤の3人は持ちタイムも実績も素晴らしく、特に最近は鬼塚が大学生だけではなく、実業団相手にも負け知らずで圧倒的ですね。
さらに、1万mで28分台の高田、5000mで13分52秒を持つ羽生は全日本に出場、ハーフ62分17秒の松尾、持ちタイムの3部門全てで結果を残す中島怜利はともに箱根に出場と3大駅伝経験者が既に7人もいるんですよね。そのいずれもが持ちタイムもロードでの実績も豊富というまさに驚異的です。
3大駅伝未経験ながら、ハーフ63分34秒を持つ郡司は箱根エントリー、西川は13分58秒のベストでトップ10に入り、阪口も13分51秒のベストを誇り、出雲と箱根にエントリーされています。前評判に違わぬ強さを見せた最強世代が、2年になってさらにどれだけの輝きを見せるのか、楽しみでしょうがないです。