全日本大学駅伝２０１６ 戦力分析＆区間配置予想 ～拓殖大学～
続いては拓殖大学にて、全日本における戦力分析＆区間配置予想をしていきます。箱根予選では、デレセ、宇田のエース格が順調にタイムを稼いだものの、馬場が１００位オーバー、戸部が不出場など２年生が苦しみました。その分、３，４年生がきっちりと走り、７位で予選通過を果たしました。エントリー一覧、過去５年成績はこのようになっております。
４年：宇田 朋史、新井 裕崇、大中 亮矢、渡辺 耕平
３年：土師 悠作、西 智也
２年：W・ﾃﾞﾚｾ、馬場 祐輔、戸部 凌佑、鈴見 侑大
１年：赤﨑 暁、藤井 拓実、松下 良
箱根予選に出場した選手ではチーム３番手で走っている苅田が外れていますね。これは痛い…１１番手だった中井もエントリー漏れですね。エントリー選手では４年の北川もいませんね。その一方で２年の戸部が戻ってきたのは大きいです。
４年生からは、全日本予選で４組１７位、箱根予選でもチーム２番手の１７位と勝負レースで結果を残し続けている日本人エースの宇田、２年の箱根を走りながら３年時はエントリーさえなく、厳しいと思いきや、箱根予選でチーム４番手の６４位と見事に復活を遂げた新井。
前回の箱根では６区１９位、箱根予選ではチーム９番手となる１２１位で走った大中、５０００ｍで１４分３５秒のベストを今年マーク、３大駅伝・予選会通じた初のエントリーとなった渡辺の４人。
３年生からは、今年３部門全てでベストをマーク、全日本予選で１組２３位、箱根予選でも９８位で走っている土師、１年の箱根で４区１１位と見事な走り、２年時は姿をあまり見せなかったものの、今年は３部門全てでベストを更新し、箱根予選でも７１位で走っている西の２人。
２年生からは、全日本予選で４組３位、箱根予選でも６位とチームを牽引するエースのデレセ、５０００ｍで１３分５７秒をマーク、全日本予選でも３組１０位と好走するも、箱根予選では１１１位と不本意な走りとなった馬場。
前回の箱根では７区１５位、全日本予選でも３組２０位と既に主力の一角を占めるまでになった戸部、５０００ｍで１４分５０秒台、１万ｍで３１分台のベストながら箱根予選に出場し、チーム１０番手の１６２位で走っている鈴見の４人。
１年生からは、全日本予選で２組３５位ながら、箱根予選ではチーム６位となる７２位と上々の走りを見せた赤﨑、５０００ｍで１４分４５秒のベストを先日マーク、箱根予選にも出場を果たしたものの、３１３位というまさかの結果に終わってしまった藤井、高校ベストは１４分２８秒、１万ｍ，ハーフも既にこなし、箱根予選に続いてのエントリーとなった松下の３人。
そんな拓殖の区間配置予想は以下のとおりです。
デレセ（２）ー宇田（４）ー赤﨑（１）ー戸部（２）
西（３）ー土師（３）ー新井（４）ー馬場（２）
純粋にシードを狙うのであればデレセが８区ということになるのでしょうが、総合力ではやはり厳しい…となると、１区から出遅れないためにもデレセを起用するのが面白いかなあと。ここ最近、１区が最もレベルが高いですしねえ。
２区は宇田、前半からエースをつぎ込んでいかないといけない状況になると思いますので、本来であれば最長区間候補の二人をあえて１，２区に予想しました。となると、４，８区の主要区間が困るのですが…４区に戸部、８区に馬場という２年生コンビに託してみるのも面白いかなあと。
馬場は箱根５区を１年にして走るなど既にチームに欠かせない選手、最長区間も任せられるかなあ。戸部も１年から箱根を走っている選手、箱根予選を欠場したのは気になりますが、エントリーされたなら大丈夫と信じて…
残る繫ぎ区間ですが…箱根予選で好走したルーキーの赤崎を順当に最短区間の３区に。全日本予選も出場していますしね。５～７区は上級生、西→土師→新井としました。新井や西は主要区間を任されてもおかしくないのですが、ようやく今年復活してきたばかりですし、まずは繫ぎ区間を無事走ってくれればよいかなあと。
２，４年生が中心のチームであることに変わりはないですが、ここにきて復活してきた選手が出来てきたこと、１，３年生で戦力となってきた選手が増えてきたのは大きいですね。特に新井や西には個人的にも期待しています。全日本出場は２００７年以来、谷川が１年、久野が４年時ですね。箱根予選でまさかの１秒差に泣いたのがこの１年前だったかな…
以前は箱根が全てという感じでしたが、ここにきて３大駅伝全てに目標を広げてきた拓殖大、全日本予選を４位通過と早速結果が出ています。久しぶりの全日本、各学年に楽しみな選手が揃っていますし、前回は９位で走っていますので、再び１桁順位を目指して頑張ってほしいです。
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