2016年 出雲駅伝 区間エントリー発表!!

先ほど、明日行われる出雲駅伝のエントリーが発表されました。天気も問題無さそうですし、良いコンディションでのハイレベルなレースを期待したいです。早速、出場する関東勢10校において、区間配置と感想を述べていきます。

 

青山学院大学(鈴木―田村―下田―茂木―安藤―一色

1区にルーキーの鈴木はびっくりしましたね。素直に田村和で良い気がするのですが、それだけ鈴木に自信があるのでしょうか?1,2区以外は順当ですね。主要区間の3区に下田、アンカーには絶対的エースである一色が控える盤石の布陣です。

 

アンカー勝負ならばニャイロ以外には負けないでしょう。最も、優勝を争う最大のライバルがその山梨学院になりそうですが…繫ぎの4,5区も茂木、安藤という実績のある4年生が並びました。連覇に向けては1区鈴木の走りが鍵になりそうです。

 

東洋大学(櫻岡―中村―弾馬―渡邊―野村―山本采

1,3区で櫻岡、弾馬は順当で6区が誰になるかと思っていましたが、4年にして3大駅伝初出場の山本采とはちょっと意外でした。今シーズン好調なのでその力を見せてくれれば。繫ぎ区間には渡邊、野村は順当、2区に中村はやや予想外でした。

 

今シーズンの走りを見る限りは他に良かった選手がちらほら見られますが、近年重要度が増している2区への起用は好調なのか経験を積ませるのか…口町がいないのはやはり大きく、3位以内が現実的な目標かなあ。

 

駒澤大学(西山―高本―工藤―下―浅石―大塚

主要区間は予想通りでした。西山が初の主要区間でどんな走りを見せるのかが非常に大事になってきますね。工藤も3区に起用されるくらいならば、コンディションは問題無いか。記録会で棄権し、状態が心配された下ですが、4区にエントリーされてきましたね。棄権の影響が無さそうで良かったです。

 

残る繫ぎ区間は高本、浅石という先日の記録会でも好走していた二人が入ってきました。ともに13分台のスピードを持っていますし、問題は無さそうです。中谷を欠いた中ではベストの布陣かと思いますが、やはり優勝争いとなると厳しそうで、こちらも前回と同じ3位以内が目標となるでしょうか。

 

早稲田大学(平―新迫―武田―鈴木―光延―井戸

主要区間の3人はいずれも主力の4年生、予想通りでしたが1区に平を持ってきましたねー。今年度最も良い走りをしている選手の1人ですし、ここで抜け出せたら理想ですね。武田、井戸も経験豊富で順当でしょう。

 

さらに、繫ぎ区間はいずれも今年13分台をマークしている2区新迫、4区鈴木、5区光延とこれまた盤石の布陣。4年生を4人全て起用してきましたね。3大駅伝デビューとなる新迫、鈴木の走りに注目です。エントリー、区間配置ともに文句無しという状況で、青学、山梨学院の優勝争いに割って入れるか???

 

東海大学(鬼塚―館澤―關―川端―三上―湊谷

ルーキーは鬼塚、館澤、關の3人を起用してくると思っていましたが、1~3区に固めてくるとは思いませんでした。両角監督がいかに今年のルーキーに自信を持っているかがわかります。と言っても、鬼塚、關の主要区間は順当ですし、全く違和感は無いのですが…

 

4区川端はやはりまだ完璧ではないというところかなあ。13分台を出すまでには戻っていますが。5区には3大駅伝初出場の三上を入れてきましたね。13分台を2度マークしているのは大きいです。アンカーは湊谷でしたね。前回の箱根に続いての主要区間、1学年下のスーパールーキーに負けない走りを見せてくれれば。こちらも3位以内を狙う大学の1校ということになりそうかな。

 

順天堂大学(西澤―栃木―塩尻―金原―野田―作田

1区は箱根同様に西澤できましたねー。万全であれば粘り強い走りが期待出来そう。エースの塩尻は3区に持ってきましたね。リオ五輪出場まで果たした塩尻、どんな走りを見せてくれるか楽しみです。アンカーは作田でしたね。箱根の走りを見ると主要区間でも見てみたいほどでしたが、その一方で栃木が2区とは…

 

長い距離で実績豊富な栃木が最短区間となると、ちょっと万全では無いのかなと気にもなってしまいますね。ルーキー野田の5区は順当、4区は金原でしたねー。森が入ってくるかと思いましたが、やはり今年度は奮わないのか…優勝争い、3位争いをすると思われる6校を除く7位あたりが現実的なターゲットかなあ。

 

日本体育大学(小松―宮崎―冨安―室伏―吉田―小野木

1区にエースの小松を持ってきたのは順当でやはりここで粘りたいですね。冨安を除く5人はここ1ヶ月で5000mのベストを更新している選手たちです。13分台をマークした宮崎が2区、4,5区にも室伏、吉田と14分1桁のベストをマークし、駅伝での実績もある選手なだけに楽しみです。

 

3区の冨安も日本インカレ1万mで入賞してきた選手ですし、順当なエントリーだと思います。唯一意外だったのは小野木かなあ。5000mで14分11秒のベストをマークし、駅伝でも安定しているとはいえ、繫ぎ区間しか経験が無かったので。。。1区で好位置につければ、2区以降も面白そうですが果たして?

 

山梨学院大学(上田―秦―佐藤―市谷―永戸―ニャイロ

優勝を狙う大学の中でも最も順当なエントリーと言えるでしょう。今シーズン好調な4本柱の中でも1区経験が豊富な上田が1区、前回同じ区間で好走している佐藤が3区、ルーキーにして28分台をマークしているニャイロが6区と主要区間がまず万全です。

 

さらに、5000mで13分40秒を先日マークし、勝負レースでも結果を残し続ける秦が2区、関東インカレ1万mで入賞するなど主要区間を任されてもおかしくない市谷を4区に、全日本予選で好走しベスト連発の永戸が5区とまさに隙が無い布陣ですね。優勝候補筆頭でしょう。

 

中央学院大学(横川―新井―大森―村上―廣―高砂

1区にルーキーの横川はある得ると思っていますが、アンカーにもルーキーの高砂を起用してくるとは思いませんでした。このダブルルーキーへの期待度は私の想像以上のようです。今後も主要区間を任され続ける選手へとなって欲しいです。3区にエースの大森も順当で安心感がありますね。

 

繫ぎ区間も2区に出雲で好走している新井、全日本予選1組で好走した村上を配し、5区に今年ベスト連発の廣が入ってきました。今シーズン、勢いのある選手が順当にメンバー入りしてきましたね。やはり1,6区を走る1年の走りがチームの成績に直結しそうですし、楽しみも大きいですね。

 

帝京大学(内田―岩佐―畔上―宇佐美―新関―佐藤

エントリーされた6人は予想通り、先日の記録会でチームトップ6がそのまま入ってくるという分かりやすいメンバーですね。1区内田、3区畔上とエース格の二人が順当に前半のエース区間に起用されました。6区に佐藤はちょっと意外だったかなあ。3大駅伝・予選会はまだ未経験ですからね。どんな走りを見せるのか気になります。

 

繫ぎ区間は、ルーキーの岩佐が2区、宇佐美4区、新関5区と5000mのベストがいずれも14分10秒前後、3大駅伝デビュー戦の選手が揃いました。今年度の帝京は3大駅伝の経験値が少ないですからね。出雲から経験を積みつつ、一つでも上の順位を目指して欲しいです。

 

 

区間配置を見ても私の予想は変わらず…山梨学院vs青山学院の優勝争いとスキあらばそこに割って入ろうとする4校(駒澤、東洋、早稲田、東海)という争いになるのかなと思っています。山梨学院、駒澤、早稲田あたりが特に順当なエントリーという印象です。

 

昨年度は青学の1強と言われる中での3大駅伝開幕戦でしたが、今年度は戦力が拮抗していて優勝争いは非常に面白そうですね。山梨学院が14年ぶりの優勝を果たすのか、青学が連覇を果たすのか、それとも虎視眈々と優勝を狙う他の大学が両校の間に割って入るのか、明日の13:05に号砲を迎える出雲駅伝、楽しみです!!!