2016年 全日本予選観戦記 11位:東京国際大学 ~通過ならずも今後に期待がもてる走り~
全日本予選の結果を大学別に振り返ります~今日は11位だった東京国際大学について~レース結果はHPに載せてます。昨年度は悲願の箱根初出場を果たし、本戦でも5,6区を一桁で走るなど大いに箱根でも存在感を示しました。そんな状況の中、過去2大会は18位、17位どまりだったところから、11位と予選通過も狙えるのでは?というところまで順位を上げてきました。
1組は箱根で5区7位と快走を見せた濱登がこの全日本予選でも存在感を見せつけ、1組7位と好走、もはやチームの中心選手にまで成長を遂げてきました。山だけではなく平地でも強さを見せているのが心強いですね―。トラックの持ちタイムが5000mで14分29秒、1万mでも29分56秒どまりですが、まだまだタイムを伸ばせてきそうです。福田は箱根予選にルーキーながら出場を果たした選手、ハーフも65分まで伸ばしてきており、1万mで今年29分台をマークしています。ただ、今回はちょっと粘ることが出来ずに30位に留まりました。ちょっと他の学年に比べて目立たい2年のおいて、台頭してきて欲しいところ。
2組は鈴木聖、鈴木大という鈴木コンビ、鈴木聖は今年5000m,10000mともにベストを更新している選手、箱根予選でもチーム8番手で走っています。初の全日本予選では25位ということでまずまずかなあ?しかし、8人中3人が鈴木姓というのも凄い・・・持ちタイムや実績ではまだ二人に及ばないですが、伸び盛りで今後が楽しみです。一方の鈴木大は1万mで29分25秒を持ち、箱根予選でもチーム3位の好走と主力の一人として活躍していたのですが、箱根では8区最下位に沈んでしまい、その後ちょっと元気がなく・・・今回も2組30位と奮わなかったですね。。。箱根予選では前回並みの走りが見たいのですが・・・
3組は箱根で4区11位と結果を残した鈴木博にルーキーながら既に29分48秒をマークしている伊藤が抜擢されました。鈴木博は確かハーフも67分台だったはずなのですが・・・箱根での好走はびっくりしました。今回も3組24位はまずまずでしょうか。1万mのベストも30分13秒とチーム内でも上位ではないですが、既に実力はチームでも欠かせない存在となっていますね。一方の伊藤は36位とほろ苦いデビューに・・・いかに期待のルーキーで1万mで実績があると言っても、やはり勝負レースかつ団体戦となる全日本予選で力を発揮するのは容易では無いですね。ただ、同じく1年にして1万mで29分台の牧野もいますし、1年にして複数人戦力となる選手が出てくれば、非常に心強い存在となりそう。
4組はチームのエースである留学生のスタンレイに日本人エースである照井という盤石の布陣、スタンレイは順当に先頭集団の中でレースを進めていたのですが、終盤になってから集団から遅れてしまい、日本人選手にも3人負けての7位というのはちょっと残念な結果でしたかねー。他の留学生は棄権したムイルを除いてトップ3を独占していたわけですし。。。一方の照井も先頭集団にはつかなかったものの、安定感のある走りで15位、過去2度はいずれも最終組を走って30位台でしたが、しっかりと結果を残しました。今年は1万mで29分10秒の好タイムをマークするなどその地位をさらに高めており、スタンレイとともに箱根予選でも大きく稼ぐ役割が期待されます。
30位以下が3人出てしまった一方で濱登や照井の好走など収穫もありました。次の目標はもちろん2年連続の箱根出場となりますが、今のところはいい流れで来ているのではないでしょうか?どうしても箱根初出場を果たすような大学は選手層が薄くなりがちですが、既に1万mで30分きりは10人いますし、前回好走経験のある選手が多く残るのも強みです。2年連続の箱根予選突破の可能性も十分に有り得そうです。ただ、同じく3年生以下が主力で箱根予選を突破した創価大学は翌年度は出場ラインに遠く及びませんでしたし、2年連続で好走を見せるのは容易ではありません。箱根で5,6区を含む主要区間を走った選手がごそっと残り、ますます楽しみなチームなだけに、慢心するのではなく、前回の経験を生かして再び箱根でその勇姿を見せてもらいたいです!!