92回箱根駅伝 駒澤大学 ~区間配置予想&戦力分析~
いよいよ、明日に区間エントリーが迫ってきました。最後は駒澤大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根は優勝候補筆頭で臨みながら、5区馬場のアクシデントもあり、優勝した青学と10分以上の大差をつけられての2位、またしても箱根優勝には手が届きませんでした。主力の多くが卒業し、戦力ダウンが予想された今年度は、出雲・全日本ともに3位と最低限の結果は残したものの、特に全日本では選手層の薄さを感じずにはいられない凸凹な区間順位となってしまいました。そんな駒澤のエントリーメンバー、箱根成績(直近10年)はこのようになっております。
4年:馬場 翔大、二岡 康平、其田 健也、宮下 紘一、小山 裕太、井上 拳太朗、高月 智生
主力で外れた選手はおらず、学年が上がるにつれて人数が増えるバランスの良いエントリーとなっています。12月に復帰レースを走った二岡も戻り、4年生は在籍する7人全員が入ってきました。3年では中村、2年では紺野といわゆる高校で上位ではなかったものの、大学で着実に力をつけてきた選手も入ってきています。昨年度と比べるとインパクトには欠けるものの、平均持ちタイムでは1万m、ハーフともに3位につけております。そんな駒澤大学の区間配置予想は以下の通りです。
中谷-工藤-其田-下-大塚
宮下-西山-高本-馬場-二岡
前回と違い、区間配置の予想が難しいですよね。1区は中谷、他に1区を任せられる選手がいれば良いのですが、他の優勝候補もエース級を起用してくるであろうことを考えると、中谷以外はちょっと厳しそうかなあと。出雲1区区間賞、全日本でも1区4位とエース区間である1区で結果を残し続けていますからね。ただ、中谷を起用するのであれば区間賞を獲得して欲しいところですね―。2区は工藤、ダブルエースである中谷、工藤のどちらかが2区を任されることになるでしょうし、1区が中谷なら2区は工藤かなあと。出雲は3区4位に留まりましたが、全日本では2区2位とこちらもエースに相応しい走りを見せています。ハーフも強いですし、箱根2区を任せるに相応しいかなあと。
3区は其田、これまでは10区、9区と復路を任されてきましたが・・・今年は全日本で4区と主要区間も任されるようになりましたし、最後くらいは往路を走って欲しいなあという思いもありまして。1,2区がダブルエースならば3区ということになるでしょう。個人的には1区を其田か西山に任せられると面白いと思うのですが。。。4区は下、過去2回は中谷、工藤という期待のルーキーが任されている区間ということもあり、同じくルーキーの下としました。初ハーフで63分台をマークしており、距離への心配も無いですからねー。中谷は区間賞、工藤は区間新と4区での快走からエースとなっていった先輩に続いて欲しいなあ。
5区は大塚、馬場か大塚の2択だとは思いますが・・・今年度主要区間を任され、エース格の1人となった大塚がいるのであれば、敢えて馬場を再度の5区に起用する必要は無いかなあと。出雲6区、全日本8区と最長区間を任されている馬場に箱根でも最長区間の5区を上って欲しいと思います。6区は宮下にしてみました。6区希望となっているのは宮下、小山の4年生でしたが・・・関東インカレ2部の3000m障害で優勝していたというこれまた安易な理由で予想してみました。ただ、ここ10年駒澤の6区は4年生がいきなり起用されることは無いんですよね―。4年生が走る時は3年以下で走っている選手のみですし・・・ひょっとすると、3年以下から意外な選手の起用もあるかもしれません。
7区は西山、3年連続の7区としてみましたが、本当は主要区間を走って欲しい選手ですよね。出雲では5区で初の区間賞を獲得も全日本は3区10位と奮いませんでしたが、その後の上尾ハーフでは好走していますし、心配無いでしょう。箱根でも繫ぎ区間であればやはり区間賞は獲得して欲しい選手です。8区は高本、本人も希望しているようですし、8区は箱根デビューとなる選手を駒澤は起用することが多いんですよね―。ここ最近を見ても井上、高瀬、郡司、大塚など・・・全日本では7区9位と苦しい走りとなりましたが、1万m29分11秒、ハーフは63分10秒と持ちタイムは優秀ですし、勝負レースでも結果を残していって欲しいですね。
9区は馬場にしました。上りに強いとなると2区も面白そうなのですが、何区に起用されるのでしょうか?再度の5区は見たくもあり、見たくない気もします。出雲は4区5位でしたが、全日本では6区で区間賞を獲得とどの区間でも結果を残せてくれそうですが・・・駒澤が重視することも多い9区としてみました。10区は二岡、12月に5000mを走っており、そういう選手が箱根を走ることは駒澤においては殆ど無いのですが・・・今回は選手層の薄さという問題を抱えており、1万m28分台、ハーフで63分26秒を持つ二岡を外すのは厳しいのかなあという思いもあって、走るなら10区かなあと。まだコンディションに不安があるようならば、他の4年生や中村あたりの起用もあるのかなあ?
4年生から4人→3人→2人→1人とたまたまバランスの良い予想となりました。やはり、往路から逃げる展開にもって行き、復路は上級生を中心に粘りたいところですが、他の優勝候補も往路から戦力を注ぎ込んでくるでしょうし、厳しい戦いになりそうかなあ。ここ数年は優勝候補という位置付けで特に前回は絶対的優勝候補というプレッシャーもあったでしょうが、今回は絶対的優勝候補の青学に対抗の東洋、それを追うポジションということでプレッシャーは少なめなのは有利だと思うんですよね―。出雲や全日本と違い、なかなか勝てない時期が続いている箱根ではありますが、8年ぶりとなる箱根優勝を是非とも飾って欲しいです!!