92回箱根駅伝 順天堂大学 ~区間配置予想&戦力分析~
続いては、順天堂大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根は1区予定だった花澤が体調不良で走れずに苦しい区間配置となりましたが、それまで実績の乏しかった西澤が7区4位の快走を見せてシードラインに近づくなど見せ場も作ってくれました。今年度、ずっと苦手としてきた箱根予選でスーパールーキー塩尻の快走もあり、総合4位と上位通過を果たしました。全日本もシード争いにはなかなか加われませんでしたが、総合8位と箱根予選出場組の中では最上位と箱根への期待も高まりました。そんな順天堂のエントリーメンバー、箱根成績(直近10年)はこのようになっております。
3年:森 湧暉、西澤 卓弥、聞谷 賢人、作田 直也、甲斐 大貴、甲斐 智樹
何といっても花澤が戻ってこれなかったのが痛いですよね。松枝、塩尻とともに3本柱として往路の主要区間を任せられると思ったのですが・・・他の箱根経験者は順当にエントリーされていますし、箱根予選を走った12人が揃っていますので、問題はないでしょう。1年時から6区候補と言われる城西が昨年度に続いてのエントリーですね。ハーフを走らず、1万mも31分台の選手なのですが・・・よほどの下り適性なのでしょうか?箱根予選の上位8人とそれ以外の選手の戦力差がちょっと大きく、その差を他の選手でどれだけ埋められるかも大事になってきます。そんな順天堂大学の区間配置予想は以下の通りです。
塩尻-松枝-田中-森-栃木
江口-西澤-作田-稲田-聞谷
現状の選手層を考えると、前回6区を走っている森に再度任せる余裕は無さそうなので、平地に下ろすと予想しました。ちょっと変わった予想となっているかもしれませんが・・・1区は塩尻、松枝と塩尻で1,2区を任せると思いましたが、箱根予選で集団に最後まで粘り強く付いて行った塩尻の走りを見ると、期待のルーキーに任せるのも面白そうです。最後にルーキーに1区を任せたのは5000mの日本人高校記録保持者である佐藤秀和まで遡りますが・・・今の塩尻ならエース級が揃う1区でも期待が持てるんですよね。2区は松枝、箱根5区を任せられるくらいですし、上りは苦にしないのでしょう。万全では無かった箱根予選も何とかまとめていますし、本人も希望している2区で思いっきり走ってくれれば。。。
3区は田中、今年度は故障に悩まされましたが、箱根予選であれだけ走れていれば箱根は問題無いでしょう。となると、主要区間を任せられることが期待され、2区や9区の経験もありますが、往路から戦力を注ぎ込む必要があることを考えると、田中に任せたいなあと。ここ3大会はいずれも区間15位オーバーと苦戦している区間ですからね。4区に森、5区が松枝でなければ未知数になるので、走力のある選手を4区に起用するのもありかなと思います。今年は1万m,ハーフでタイムを伸ばしていますし、全日本も結果を残しているだけに期待出来ますよね―。
5区は栃木、本人も5区を希望しているようですし、前回遊行寺の坂のある8区を走っていること、全日本で最長区間のアンカーを任せられる信頼感などを考慮すると、最重要区間を任せたいと思いました。ここ2年は苦戦している区間ですし、主力を起用してくることでしょう。6区は江口、6区希望だと江口か城西かなあと思いますが、先程も述べたようにあまりにも城西は姿を見せなすぎてさすがに無いかなと・・・一方の江口は箱根予選をまずまずのタイムで走っているのが大きく、予想してみました。
7区は昨年度に続いて西澤、区間4位の走りはびっくりさせられました。今年度は1万mで29分17秒をマークするなど更に走力も上がってきています。前回の再現を期待したいところですねー。8区は作田、ちょっと消去法にはなってしまったのですが、箱根予選は欠場も上尾ハーフでの64分10秒ややはり箱根を期待せずにはいられません。10末~11月にかけての1ヶ月足らずで3部門全てで自己ベストを更新する好調ぶり、箱根デビューも十分有り得そうです。
9区は稲田、箱根予選でのチーム3番手の快走、本人も最後は主要区間を走りたいという思いもあるようですし、復路の主要区間を任せたいなあと。3区予想とした田中と逆になることも有り得そうですが・・・10区は3年連続で聞谷、箱根予選でチーム4番手、全日本でも4区と主要区間を任された聞谷をアンカーは勿体無い気もしますが・・・順天はアンカーに主力級を持ってくることも結構多いですからね。(過去10年(7度)で10位以内に入れなかったのは1度だけです)3年連続のアンカー起用も十分に有り得そうです。
花澤がいれば、シードはかなり濃厚と言えそうなのですが、大きな穴がどれだけ影響するかなあ・・・復路は無難にこなしてくれそうなので、鍵は1~3区のうち松枝、塩尻が走らない区間と山になるでしょうか?箱根予選で苦戦したり前評判が悪くとも連続でシードを獲得したりしていますし、やはり箱根へのピーキングにおいては定評があります。駅伝シーズンでは勝負レースだけではなく、記録会でもベストを出す選手が多く、勢いがありますからねー。まずは3年ぶりのシード返り咲きを果たし、チームの目標としている優勝に一歩でも近づいていって欲しいです!
皆さんの区間配置予想、順位予想も受け付けています。是非とも予想してみてください♪