2015年箱根予選 戦力分析 その3(神奈川、上武、中央、創価)
箱根予選会もいよいよ明後日に迫ってきました。雑誌などを読むと、前回箱根に出場できなかった大学の多くが自信を見せていますね―。主力の欠場の影響が大きかった法政や東農大、揃って力を発揮出来なかった専修大、創価に初出場で先を越された東京国際大などなど・・・とはいえ、出場出来るのは前回と同じ10校、前回出場校もうかうかしていられません。今回は、前回の箱根で17~20位だった神奈川、上武、中央、創価を取り上げます。
神奈川大学(前回箱根17位)
前回の箱根ではエース格は結果を残したものの、5,6区の山で大きく苦戦するなど噛み合わず、17位とまたしてもシード獲得はなりませんでした。箱根予選はトップ通過を果たしていたのですが、本戦となると苦戦が続いています。今年度、全日本予選ではミス無くレースを進めて3位通過とエース格が抜けても1,2年生が好走するなど戦力は充実しています。エントリーも全日本予選を走った浅利や過去2度走っている東が外れているものの、少なくとも10番手くらいまでは心配無さそうな選手が揃っています。順位予想でも神奈川大をトップ予想とする人が多く、1番人気となっていますね。
我那覇や西山は日本人トップ争いに絡んでくるであろう選手ですし、鈴木健は前回も全日本予選も好走しており、今回も上位での走りが期待されます。さらに、嬉しくないですが、箱根予選の経験が豊富で安定感は抜群です。2年連続のトップ通過も狙える大学だと思いますし、予選通過はまず間違いないのではないでしょうか?むしろ、その後に控える全日本や箱根本戦で結果を出せるのかが気になるところです。
上武大学(前回箱根18位)
前回の箱根では1区19位と出遅れて以降、浮上することは出来ずにそのまま18位前後を走り続けてフィニッシュとなってしまいました。全日本予選ではところどころで粘れずに11位と2年連続の通過を逃しています。井上の活躍が目立つものの、チーム全体としてはちょっと苦しい状況となっていますね。さらに、エントリーでは田林、三好、河崎と箱根経験者が外れており、かなり苦しい状況となっています。前回は得意の集団走がバッチリ決まった一方、稼ぐ役割を期待されたエース格が揃って苦戦したこともあって46位~92位の間に10人が入ってくるという珍しい結果になりました。今回も正直大きく稼げそうな選手となるとちょっと厳しく、得意の集団走に託すことになりそうかなあ・・・
ハーフで64分切りをしているのは坂本だけですが、その坂本が今年度ちょっと結果を残せていないんですよね―。前回も突っ込みすぎて後半失速してしまっていますし・・・一方、今年度絶好調の井上は前回288位に沈むなど、ハーフの距離での実績がまだ乏しいです。64分台のハーフベストを持つ上級生や今年度復活&さらなる躍進を遂げた東あたりには大いに期待したいところですねー。戦力的に厳しい時があっても、初出場から連続出場を続けていますし、今回もきっちりと箱根予選は突破して欲しいです。
中央大学(前回箱根19位)
前回の箱根では9区終了時でシード圏内ながら、10区のアクシデントに見舞われて19位に終わっています。、全日本予選では3,4組で徳永を除く3人が揃って沈んでしまい、まさかの18位と復活の礎が見えたとおもいきや、また苦戦してしまうなど、なかなかチームとして浮上のきっかけが掴めていません。箱根の連続出場がほぼ箱根の歴史と言っていい中央大学なだけに、そのプレッシャーは計り知れないものがあります。エントリーは藤井がいないのが痛いですが、前回もいなかったですし、むしろダブルエースの1人である町澤の状態が気になります。徳永とともに稼ぐ役割を期待したいところですが、全日本予選以降は奮わない結果が続いていますからね。。。
ハーフの平均持ちタイムでは、帝京とトップを争うほどで持ちタイム上は何も心配無いのですが、何といっても箱根予選の経験が浅く、非常に苦手としていますからね。。。集団走も箱根予選常連校に比べるとまだまだ上手くいってませんでしたし、ちょっと気になるところです。ただ、今回は上級生が多いですし、経験豊富な選手が揃っているのが心強いですね。14人中11人が3大駅伝・予選会のいずれかを経験しています。まずは箱根への連続出場記録をしっかりと伸ばし、再度箱根シード獲得に挑んで欲しいです。
創価大学(前回箱根20位)
前回は悲願の初出場を遂げた創価大学、本戦では最下位に終わったものの、新たな歴史を築き上げました。今年度は昨年度に比べると明らかに勢いがなく、自己ベストを出す選手も少なめですね。昨年度はもう走るたびにベスト更新という結果だったのですが・・・全日本予選もエースの山口が39位に沈むなど多くの選手が苦戦を強いられ、19位とブービーに終わっています。ただ、箱根予選のエントリーはほぼ順当と言ってよく、それが救いかなあ。1,2年生が7人と半分を占めるエントリー、ハーフの経験者は恐らく箱根経験者の大山、蟹澤のみで長い距離への適性が未知数な上、5人とも1万mの持ちタイムは30分オーバーですからね。
エースの山口も箱根予選にはしっかりと合わせてくるでしょうし、上級生は何だかんだ走ってくれるとして、やはり下級生の頑張りが2年連続の箱根予選突破に向けては大事になってきそうです。ただ、正直持ちタイムや今年度の走りを見る限り、厳しそうかなあという気もしてしまうのですが・・・前回も私は通過が厳しいと思っていて見事に突破しましたし、またしても私の予想を裏切るような快走を見せて欲しいです!
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