全日本予選2015 大学別結果雑感 ~14位:東京農業大学~

お久しぶりでございます。相変わらず体調は優れないのですが、このまま3連休も更新無しだとズルズルといってしまいそうなので、ここまで載せてきた以上は全日本予選編を完結させたいと思いまして、不定期ながら更新していきます。

 

 

本日は、東京農業大学における全日本予選の各組ごとの結果を写真とともに振り返っていきたいと思います。公式結果はこちらをご覧ください。トラックシーズンは多くの選手がベストをマークするなど順調にきていた東農大、全日本予選も戦前予想は厳しいながらひょっとすると?という期待もあったのですが、1組で出遅れると、2組で実質終戦となってしまいました。箱根復活への道もまだまだ険しそうです。そんな東農大の全日本予選結果はこのようになっております。

 

 

1組: No.11 小澤、No.31 大澤

1組は4年生にして3大駅伝・予選会のデビュー戦となった大澤に5000mで14分2秒とチームトップクラスのタイムを誇る小澤のコンビとなりました。写真を振り返っていて気がついたのですが、東農大の選手は全般的に写っている写真が少なかったですね。全25周のうち少なくとも20周は撮影し、遅れてしまった選手も基本撮影していたので、これだけ写っていないということは、集団において先頭付近に位置することもなければ、集団の後方にもいない。恐らくは中団の中でもインコースを走っていたと思われます。外だと写りやすくなりますからねー。カメラに写らない=いい位置でレースを進めていたとも言えそうです。

 

 

集団が2つに別れ始めると、小澤も大澤も揃って後方の集団に下がってしまいました。大澤は第二集団の中で前の方に位置していましたが、小澤はその中でも後方におり、ついにはそこからも遅れてしまうこととなります。まだまだ集団には多くの選手が残っていただけに、ここでの遅れは非常に痛かったですね。さらに、大澤もあまり小澤と変わらずして集団から遅れ始めてしまいました。しかし、遅れても新たに数人の集団を作って懸命に前を拾っていった大澤に対し、小澤は一度遅れるとそのままずるずると下がっていってしまうことに・・・

 

 

結局はこの粘りの差が大きく、16位で何とか凌いだ大澤に対し、小澤は32位に沈んでしまいました。小澤は前回も1組を走って21位でまとめてはいるのですが、今回は奮いませんでしたね。大澤はまずまずのデビュー戦だったのでは?総合では12位というスタートとなりました。

 

 

2組: No.11 高良、No.31 高橋

 

2組は30分19秒のベストを持つ高良にハーフで64分32秒のタイムを持ち、前回も2組を走り、34位と悔しい思いをした高橋という2年生コンビとなりました。1組同様に序盤は姿を捉えることは出来ていなかったのですが、中盤になって上武の井上が集団のペースを上げると、揃って集団から遅れ始めてしまうことに・・・まだまだ、30人は集団の中に残っている状況だっただけに、正直致命的でした。

 

 

二人揃って遅れた後はずっと同じ集団で走って行くこととなるのですが、その集団自体のペースが上がらず、ともに早い段階から苦しそうな顔をしていましたね。そのままどんどん前との差を広げられてしまい、高良が35位、高橋が36位と揃って撃沈してしまいました。前回の2組も34位、37位と散々な結果に終わっているのですが、奇しくも二人の合計順位は一緒になってしまいました。総合14位にまで落ちた以上に前との差を離されてしまい、ここで通過は絶望的に・・・

 

 

3組: No.11 小山、No.31 折居

3組は関東インカレ5000mで入賞するなどずば抜けた走りを見せ続けているルーキーの小山に、前回の全日本予選で1組15位とまずまずの走りを見せている折居という組み合わせでした。序盤は小山が集団の中ほど、折居は最後尾に近い位置でのレースとなります。折居は徐々に位置を前の方に上げていき、集団のペースが上がる頃には集団の先頭付近にまでポジションを移していました。一方の小山は逆に徐々に集団での位置を下げていくと、ついには集団から遅れ始めてしまうことに・・・

 

 

1,2組同様にかなり早い段階で遅れ始めてしまいました。全日本予選でまだ30人ほど集団に選手が残っている状況で遅れると、そこから巻き返すのは至難の業ですね。どんどん遅れて行ってしまい、遅れた選手で集団を形成しますが、なかなかペースは上がらず、むしろさらにそこからも遅れてしまうという非常に苦しい走りでした。結果としては36位ということでほろ苦い全日本予選デビューとなりました。今シーズン、ルーキーながらずば抜けた活躍を見せていた小山ですが、さすがに3組は厳しかったのか疲労が溜まっていたのか・・・また駅伝シーズンには力強い走りを見せてほしいものです。

 

 

一方の折居は何とか集団で粘り続け、遅れてもその差を最小限に留める走りを見せました。結果として17位、タイムも29分54秒と自己ベストを3秒更新する走りだったのですから、上出来と言っていいでしょう!ハーフも63分42秒とチーム上位のタイムを持っている選手ですし、今シーズンは主力としての活躍が期待されますね!

 

 

4組: No.11 戸田、No.31 佐野

最終組はチームのエースとして君臨し、5000mでは日本人大学生トップタイムとなる13分36秒を先日マークした戸田に3大駅伝・予選会での実績はまだ乏しいものの、3000m障害で実績があり、1万mで29分15秒のタイムを持つ佐野というコンビでした。ハイペースに付いていったのは戸田、これまでの実績や今シーズンの勢いを考えれば付いていったのは予想通りでしょう。一方の佐野は第二集団でレースを進めることとなります。

 

 

ハイペースに付いていった戸田は途中で先頭集団に付いていくのを諦めることとなりますが、そこから落ちてからの走りが苦しかったですね。その後はペースが上がらずに第二集団に吸収されてしまい、ついには佐野にも抜かれてしまいました。最終的には21位に留まりましたが、それでも戸田の力をもってすれば不本意な結果だったでしょう。ハイペースに付いていくか自重するかというのは本当に難しいですね。実際に最後までハイペースを押し通せたのはキトニーと潰滝だけでしたし。。。

 

 

一方の佐野はよく粘ったと思います。第二集団に食らいついていましたし、さすがに終盤は遅れてしまいましたが、それでも18位ですからね。過去の3大駅伝・予選会での実績が箱根4区21位、箱根予選170位の2つしか無いことを考えれば、ようやく勝負レースでも戦えるようになってきたのかなあと思います。戸田同様にチームを引っ張る存在となってくれれば。

 

 

良い所もあれば、課題も見つかったレースとなりました。次のメインターゲットは箱根予選となるでしょうが、前回の箱根予選は浅岡、竹内らエース級が稼いでも10番手前後の選手が大苦戦してしまったのが予選落ちの要因だったと思います。今回は前回以上にエース級が稼ぐことは難しいでしょう。戸田、佐野、小山、折居といった全日本予選でも3,4組を任された選手はもちろん稼ぐことが期待されますが、前回は浅岡が4位、竹内も13位で走っていますからね。

 

 

となると、前回以上に中堅どころの底上げが大事になってきます。1年生も滋野などメンバー争いに絡んできそうな選手がチラホラと見受けられますが、初の20kmとなることが多い1年生に頼るのはリスクが高いのは前回の箱根予選を見ても明らか・・・好走経験のある遠藤、大橋といった4年生に頑張ってもらうのはもちろんとして、鍵をにぎるのは3年生になってくるかもしれません。スカウトは正直成功下とはいえない世代ですが、折居、畠山、西村、木山とハーフの持ちタイムトップ10にうち4人を占めるまでになりました。ここら辺の選手がどれだけ100位以内で走れるのかというのが大事になってきそうな気が・・・前回の箱根予選では非常に悔しい思いをしているだけに、何とか箱根予選で結果を残し、1年で箱根返り咲きを果たしてほしいものです。

 

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