2015年 六大学対校 結果雑感 ~早稲田の柳が5000mトップ~
4日には六大学対校も行われましたので、その結果について振り返っていきます。六大学のうち、本格的に長距離に力を入れているのは早稲田、明治、法政の三大学ですので、その三大学に対し、1500m,5000m,3000m障害を見ていきます。世田谷記録会の結果も既に公式に載っていますね。データベースも全て更新してあります。平均持ちタイム遷移を見ても、早速動きがありますからね。今年度、どれだけ平均持ちタイムが変動するのか、今から楽しみです。
それでは六大学対抗に戻ります。5000m決勝は柳が唯一の13分台である13分58秒で優勝しました。ロードも強くなってきましたが、トラックではやはり安定して強いですね。今年度も関東インカレでの得点が期待出来そうです。続いたのは法政の足羽、14分1秒はちょっとびっくりしました。ベストは14分23秒でしたからね。一気に22秒も縮めてきたことになります。ロードだけではなくトラックでもエースとして活躍が期待出来そうです。3位に入った早稲田の中村信も1秒未満ではありますが、14分5秒でベストをマークしました。箱根1区を経験し、自信も深めてきましたかねー。柳、髙田、三浦ら実力者の揃う他の4年生とともにチームを引っ張っていって欲しいです。
4,5位に木村、末次と明治勢が入りました。最近の木村の活躍ぶりからすればちょっと物足りない結果でしょうか?一方の末次は14分13秒でベストを11秒更新してきました。箱根を1年生で唯一軽々んし、ハーフも63分21秒まで伸ばしてきた選手です。2年生の中心選手となりそうですね。
オープンでは明治勢が1~4位までを独占しました。牟田が14分3秒、江頭賢が14分5秒、齊田が14分8秒、皆浦が14分10秒で、牟田以外は自己ベストとなりました。牟田は13分台、28分台、62分台ランナーですからね。順当な結果だと思います。江頭賢も箱根10区10位で走っており、着実に力をつけてきた選手です。1年時から駅伝メンバーに入ってきた皆浦も14分10秒でベストを15秒も更新して来ましたし、明治にしてはスカウトが微妙だったと言われる2,3年生からも結果を残す選手が増えてきましたね。びっくりしたのが4年の齊田、学生ハーフで64分3秒もびっくりしましたが、5000mも14分1桁まで伸ばしてくるとは・・・これは本物ではないでしょうか?明治にとって大変に収穫の多い六大学対校となりました。
5位に入った法政の藤井孝も14分17秒でベストを7秒更新しています。箱根に出場出来なかった法政が箱根4位、5位の明治・早稲田に負けずに頑張っていますね。復活のきっかけとして欲しいです。一方、井戸が14分22秒の7位とちょっと奮わなかったですね。3大駅伝に4度出場し、いずれも悪い走りでは無いのですが、良い走りでも無いんですよね・・・平、武田も復活してきていますし、同じ一般組で伸びてきた佐藤らとともに切磋琢磨して3大駅伝でも主要区間を安心して任せられるようにとなっていってほしいです。
1500mでは、法政のルーキーである福田、坂東が1,3位に入りました。期待されている法政のルーキーですが、まずは順当に結果を出してきましたね。二人ともいきなり戦力になってきてくれるかもしれませんね。2位に入った明治の保坂は短い距離に強い選手ですが、本人は箱根も目指したいとのこと・・・1500m主体の選手が20kmを超える距離というのはどうなのかちょっと不安になりますが。。。4,5位には早稲田の1500m主体で走っている池山、出口が入ってきています。
3000m障害では、早稲田の三浦が2位に13秒差をつけるさすがの走りで優勝しています。出場した選手を見ても、力は抜けていますよね。箱根6区では2年連続で快走していますが、トラックシーズンでも輝きを見せられるでしょうか?2位には法政の阿部が9分16秒で入っていますが、3位の明治太田、4位早稲田の浅川はともに9分35秒・・・ちょっと関東インカレは三浦以外は厳しそうです。。。