世田谷記録会(2015/04) 結果雑感 ~青学・専修が好記録連発~
4日には世田谷記録会が行われ、公式に結果も出ていますので、振り返ってみたいと思います。世田谷記録会もかつては主だった選手は出場せず、14分30秒を切れれば上出来というくらいの大会だったのですが、年々レベルが上がっていき、今では当然のように13分台ランナーも出てきますね。遠くに青学は主力も出場してきますし、実業団もどんどん出てくるようになりましたからね。日体大記録会ほどの人数は揃いませんが、出場する日本人選手のレベルとしてはそこまで差も無くなってきた気がします。それでは、大学ごとに簡単に見ていきます。
青山学院大学
青学の勢いが本当に止まりません。一色が13分44秒で青学記録を更新すると、久保田が13分49秒、小椋が13分55秒、中村、安藤が13分57秒と5人が13分台を出し、この5人がそのままチームのトップ5となりました。1つの記録会でトップ5が全員自己ベストを出すというのは相当なことですね。さらに茂木、田村健が14分1桁で走っていますし、箱根以降の青学の勢いは留まることを知りません。平均持ちタイムでも駒澤を抜いてトップに立ち、早くも3部門でトップとなっています。3冠に向けて死角は見当たりません。
駒澤大学
やや微妙な結果となった駒澤勢ですが、大塚が14分5秒で1秒ほどですが高校ベストを更新しました。一番の好走はルーキーの吉川、自己ベストを14秒も更新する14分18秒をマークしています。この吉川の高校ベストの走りはおそらく3年時の中国地区駅伝の3区・・・同じくその3区で快走したのが駒澤のエースになろうとしている工藤ということで、ただのジンクスですが勝手に期待しています。記録会結果でも駒澤に限りデータベース管理しています。伊勢や林といった期待のルーキーが14分30秒台、50秒台ということでちょっと物足りない結果となってしまいました。。。
日本体育大学
奥野が14分10秒でベストを13秒更新しています。ハーフ62分46秒、箱根2区を走る選手ですし、今までのベストが悪すぎただけかなと・・・13分台も出す力はあると思っています。また、2年の柿本が14分13秒でベストを15秒も縮めてきていますね。全日本では主要区間である4区を任されるほどですし、着実に力をつけてきているのでしょう。他にも有力選手が揃う日体大の2年生の中でも輝きを放って欲しいです。
神奈川大学
ルーキーの山藤、多和田がともに14分30秒前後で無難な大学デビューを果たした他、鈴木健が14分14秒とベストにわずか1秒未満及ばないセカンドベストで走っています。他にも、渡邉が14分29秒、朝倉が14分30秒でともにベストを更新するなど、なかなかの好結果でしたね。柿原世代が抜けて選手層の低下が心配されていますが、着実にタイムを出す選手が増えてきています。
中央大学
市田が14分24秒でベストを1秒未満ですが更新しています。後は藤井孝、徳永、三宅といった主力勢は3000mを走っていますね。8分1桁~10秒台でみな走っていますし、トラックシーズンのデビューとしては上々といったところでは?
東京農業大学
期待のルーキー小山が14分13秒とベストを5秒更新する走りを早速見せました。都道府県対抗4区での快走が記憶に新しい小山ですが、即戦力ルーキーどころか、箱根予選の頃には主力として計算出来る選手になっているかもしれません。他にも、茂木が14分31秒でベストを4秒更新、折居が14分38秒でベストを10秒更新していますね。学生ハーフといい、この世田谷記録会といい、ベストが多く出ているのはいい傾向です。1年での箱根復帰に向けて着実に戦力を整えていきたいところです。
専修大学
ベスト連発となったのがこの専修大学、丸山の14分10秒を筆頭に上手、小澤が14分14秒、加藤が14分19秒と14分10秒台が4人出ており、いずれもベストを更新しています。さらに、吉田が14分24秒、阿部が14分25秒で走っており、トップ10のうち5人が自己ベストを更新したことになります。5000mの持ちタイムはスカウトが良くないこともあって悪いことが多い専修ですが、14分10秒切りがいないとはいえ、6人が14分20秒を切ってきたのはなかなかなのでは?5000mと箱根の距離が直結するわけではないですが、スピードがあるに越したことは無いですし、前年度の箱根予選の惨敗から少しずつ立て直していきたいところです。