2014年度 学生ハーフ結果雑感 ~拓殖、創価、国士舘、中央、帝京、日体~

学生ハーフの大学ごとの振り返り、パート3です。学生ハーフ結果が日本学連のHPに載っています。今日は拓殖、創価、国士舘、中央、帝京、日体の6大学について見ていきます。

 

拓殖大学

63分台で走ったのが来年度のエースであろう金森ただ1人というのがちょっと寂しかった気もしますが、3年の平尾が64分30秒、2年の新井が64分47秒、1年の苅田が64分49秒でいずれも自己ベストと各学年で結果を出してきた選手がいるのはチーム内のバランスを考えても良い傾向ですね。また、65分台ではありますが3年の白石、横瀬がいずれも自己ベストを更新しています。3大駅伝・予選会を未経験の選手で来年度戦力となりそうな選手がチラホラ出てきたかなという印象です。特に苅田は実績はほとんど無い1年生ですが、いきなり64分台ということで今後が期待出来そうです。

 

 

創価大学

エース格の後沢が65分22秒、セルナルドが64分56秒とそれぞれセカンドベスト・自己ベストではありますが、タイムとしてはちょっと奮わない結果になってしまいました。他は彦坂が66分1秒、箱根3区を走った蟹澤が66分15秒という結果に。。。箱根後のハーフの結果を見ていると、本当に箱根予選会にピタッとハマったんだなあという気もします。来年度は他大学と比べて戦力ダウンは少ないですが、箱根予選突破も簡単では無さそうかなあ・・・1万mでベスト連発、そして箱根予選突破といい流れで進んでいた頃の勢いがちょっと無くなってきているのかなあ。。。

 

 

国士舘大学

来年度の箱根予選に向けて底上げが必須の国士舘、エースの堀合が63分15秒で自己ベストをマークしました。箱根予選以降の活躍、28分台ランナーへと成長を遂げたことを考えると、これだけのタイムが出てもびっくりはしないですね。安定して結果を残せています。堀合は何も問題無いとして、続く選手が気になるところです。山田、中村の3年生がそれぞれ64分28秒、64分54秒で自己ベストを更新している他、本多・八巻の箱根予選に出場した1年生が65分2秒、65分39秒とまずまずのタイムをマークしています。

 

元々ハーフの持ちタイムが全大学を見渡しても苦しい国士舘、箱根予選会以降、徐々にタイムを出す選手も増えてきました。他にも、65分台で谷村、辻田、岩崎といった面々が走っており、箱根予選のメンバーに絡んできそうです。せめて箱根予選会には66分きりで12人は揃えておきたいところですし、前よりはハーフの距離をしっかりと走れる選手が増えてきたかな?後は、堀合以外に稼げる選手が出てきてくれれば、箱根予選会突破に希望の光が灯ってくるのでは無いでしょうか?

 

 

中央大学

来年度、エースとして期待される町澤、徳永がそろって62分52秒の好タイムをマークしました。特に町澤は箱根では1区10位と正直予想外の好走を見せてくれましたかねー。どんどん伸びていって欲しいです。ただ、62分台が2人いる一方で63分台が0人というのはちょっと寂しかったかな。。。それでも、3年の三宅に2年の鈴木、相馬、渥美、吉田がいずれも自己ベストかつ64分台前半で走っています。町澤が抜けだしているものの、2年生の充実ぶりが非常に目立つ結果となりました。

 

 

3年生が決して選手層が厚いわけではなく、1年生がなかなか戦力として計算出来ない状況を考えると、3大駅伝・予選会ともに中心は2年生ということになりそうです。半分以上を2年生が占めてもおかしく無さそうですね。。。1年生では細川が66分34秒、蛭田が66分17秒という結果になっており、ちょっとまだ厳しそうかなあ・・・このままでは谷間の学年になってしまいそうで正直こわいです。来年度の新入生も即戦力としては未知数ですし。。。

 

 

帝京大学

箱根予選会校の中で最も好成績を挙げたのはこの帝京でしょう。来年度のエース候補の1人だと思っていた高橋裕が62分13秒という凄まじいタイムを叩き出し、3位でユニバ代表の座を射止めました。今まで好走することは何度もありましたが、ここまでの快走はちょっと記憶に無いですねー。高橋裕だけではなく、内田が62分20秒で5位、堤が62分37秒15位とタイム・順位共に優秀です。特に内田は今年度の駅伝シーズンでようやく出てきた選手だったと思うのですが、あっという間に帝京の主力へと成長を遂げてきましたね。過去には蛯名・山川の1,2フィニッシュなどもありましたし、帝京は学生ハーフで結果を残してきますねー。

 

現4年生には力のある選手が揃っていたことや現1,2年生からなかなか台頭してくる選手がいなかったことでちょっと来年度の帝京について不安に思うところもあったのですが、いつもどおり杞憂に終わりそうです。以前は4年生卒業後、30分きりのランナーが1人しかいなくなるなんて不安を煽られたこともありましたが、そんな時でも全日本予選・箱根予選をきっちりと突破してきましたからね。内田以外にも2年の加藤が63分台をマークしています。ただ、1年生はまだ目立った走りを出来ていませんね。。。それでも、来年度は誰かしら出てきてくれることでしょう。

 

 

 

日本体育大学

別府監督がまさかの退任、そして体罰問題で揺れた豊川工業の元監督で日体荏原の渡辺監督が後任になるというびっくりなニュースが飛び出した日体大・・・いくら指導力があっても体罰で問題を起こした監督ってどうなんだろうと思ってしまいます。。。十分に反省しているとありましたけど、自分が選手だったら正直付いて行きたくないかなあ・・・

 

それはさておき、箱根でも2区を任された奥野が62分26秒の好タイムをマークし、12位に食い込んできました。既に62分台を3度出しており、ハーフでの高いレベルでの安定感は素晴らしいです。山中が復活すれば、ダブルエースと呼べる存在になってくれそう。ルーキーでは冨安が63分33秒をマークしており、力のある選手が揃う1年生の中でも中心的な選手になりそうかな?既に全日本・箱根ともに経験していますからねー。2年生では小野木が64分5秒、大手が64分21秒でともにベストをマークしています。スカウトが良かった1,3年生の間に挟まれていた2年生世代もずば抜けた選手こそいないものの、着実に力を蓄えてきていますね。有力ルーキーも入りますし、来年度の日体大はまた強そうです。