2014年度 学生ハーフ結果雑感 ~大東・明治・早稲田・東洋・中学・青学~

学生ハーフの大学ごとの振り返り、パート2です。学生ハーフ結果が日本学連のHPに載っています。今日は大東・明治・早稲田・東洋・中央学院・青山学院の6大学について見ていきます。

 

大東文化大学

市田宏が貫禄の走りで62分25秒の好タイムをマーク、ユニバ代表にはなれませんでしたが、最後をきっちりと占めてくれました。本当に市田兄弟の活躍ぶりは最後まで素晴らしかったですね。大東大復活への貢献度は計り知れません。旭化成でも大暴れして欲しいです。来年度のエースと目される大隅は64分30秒とやや奮わなかったものの、1年の原が63分36秒と好タイムをマーク、全日本予選から活躍していた選手ですが、大きくタイムを伸ばしてきました。来年度は主力として計算出来そうです。同じルーキーの山本も64分27秒と好タイムをマーク、1万mも30分1桁を2度マークしていますし、来年度はメンバー争いに食い込んできそうです。

 

 

明治大学

欠場者が多かった明治ですが、箱根を走った牟田が62分40秒の好タイムをマーク、これで13分台、28分台、62分台と三拍子そろったランナーとなりました。現3年生は横手・木村の2トップが抜けていますが、少しでも追いついて欲しいところですね。同じく箱根を走った1年の末次が63分21秒とベストをほぼ2分更新してきました。やはり、箱根に起用されるにはそれだけの理由がありますよね。来年度は主力へと成長が期待される選手です。3大駅伝にちょくちょくエントリーされている同じくルーキーの皆浦は66分ジャストに留まり・・・なかなか長い距離で結果を残せていませんね。ちょっと箱根での戦力ということを考えるとまだ遠そうです。

 

一方、今まで名前が挙がってこなかった齋田が64分3秒の好タイムをマーク、これはちょっと期待してしまいますねー。最終学年となる来年度、メンバーに入ってこられるか??江頭祐、藪下といった中堅どころは64分半前後でセカンドベストにも及ばなかったのはちょっと残念ですかね。ともに来年度は3大駅伝を走って欲しい選手なだけに、安定して好タイムを出せるようになると楽しみなのですが・・・

 

 

早稲田大学

三浦が62分45秒、安井が62分55秒、中村信が62分57秒と3人が62分台をマークしました。三浦、安井はともに自己ベストとなります。ここ最近、上尾ハーフや学生ハーフでの早稲田の好走が目立ちますが、今回もきっちりと結果を残してきました。特に安井が順調に長い距離に対応してきて今後が楽しみですね。来年度は箱根5区も期待される選手ですから、走力もあるに越したことはないですし・・・

 

個人的に良かったのは長い距離に苦戦していた光延が63分台を出してきたところですかねー。トラックシーズンは1年の中で最も目立った選手の一人なだけに、距離に問題無いとなれば駅伝でも大いに活躍してくれることでしょう。同じく1年の藤原、石田はともに65分4秒ということで、もうちょっと長い距離への対応は時間がかかりそうかな?1年はこの4人が中心となっていきそうですね。好タイムを出した選手は何人もいますが、新戦力の台頭という面では現1年生以外はちょっと見られなかったのが残念と言えば残念だったかな。。。。

 

 

東洋大学

何といっても高橋の62分31秒が光りますね。箱根6区では8位とやや悔しい思いをしましたが、3大駅伝を経験したことでワンランク成長してきたかなあ?山下り以外でも楽しみな選手です。上村も62分台に載せてきましたが、これは2年の箱根9区での快走を考えれば実力通りといったところかな。後は、怪我なく練習が積めれば主力として活躍してくれるでしょう。他には櫻岡、寺内、口町といった中堅どころが走ってはいますが、一番良かった櫻岡で63分48秒ですしちょっと奮わなかったかなあ?東洋は例年あまり学生ハーフには力を入れていない気もしますが。。。

 

 

中央学院大学

62分台を出した27人の選手の中で最もびっくりしたのが、1年の大森がマークした62分47秒という好タイムです。つい1ヶ月前は66分台だったのですが、一気にチームトップタイムへと躍り出ました。箱根予選や全日本などを走っていることからも期待されていることは分かりましたが、まさかここまでタイムを伸ばしてくるとは・・・来年度に向けて大きな戦力となってくれそうです。他は塩谷が63分34秒とまずまずだったものの、海老澤太や久保田など飛躍が期待される選手が64分台後半でセカンドベスト止まりでしたし、同じく2年の村上も自己ベストとはいえギリギリ64分台ですからねえ。新たに63分台ランナーが出てこなかったという意味では、大森以外はちょっと収穫は少なめだったかもしれません。 

 

 

青山学院大学

田村和・下田の1年生コンビの勢いが止まりませんね。ともに62分22秒の好タイムをマークし、8,9位に入ってきています。青学といえば神野・久保田を筆頭に3年生世代の充実が目立ちますが、1年も負けてはいませんね。 来年度の青学はまさに最強だと思いますが、再来年度以降も強さを維持していきそうです。1年生には遅れをとったものの、3年の渡邉心、渡邉利がともに63分台前半で走っていますし、松島が63分台後半、茂木・田村健・池田が64分台前半でいずれも自己ベストとその勢いは留まることをしりません。青学の選手層がすさまじいことになってきました。来年度、青学の3大駅伝メンバーの争いは熾烈を極めることになりそうです。早くも3冠が現実味を帯びてくるほどの充実ぶりですね!