2014年度4年生特集 ~法政大学~

4年生特集、続いては法政大学を見ていきます。全部で7人登録されています。何といっても、西池の高校時代の実績がずば抜けていますよね。国体で1学年上の黄金世代を抑えての28分30秒台での優勝は驚愕でした。大学に入ってからは関口の成長が素晴らしかったですね。4年生としても7人中5人が3大駅伝を経験し、残り2人も全日本予選を走っているので、7人とも3大駅伝・予選会のいずれは経験していることになります。法政を引っ張ってきた世代が最終学年になった時に、3大駅伝のいずれにも出場出来なかったのは本当に残念でした。。。

 

 

 

 

西池 和人・・・高校ベストは5000m13分54秒、1万mで28分39秒とどちらも素晴らしいです。それ以上に、インターハイや国体といったトラックでの実績が豊富、都大路でも1区区間賞を獲得するなど、5000mのベストこそNo.1ではありませんでしたが、世代トップランナーだったと思います。そんな西池が箱根に出場出来るかどうかだった法政に行くというのにはびっくりした覚えがあります。大学では怪我に本当に苦しみ続けました。1年時は全日本予選で1組26位、箱根予選で173位といずれも西池らしからぬ走りでしたからね。チームも3大駅伝出場を逃しています。

 

2年時には箱根予選で18位、チームトップの走りを見せると、箱根でも1区を任されて区間3位の好走、チームもシード権を獲得しさすがは西池という走りでした。3年時も全日本予選で最終組2位、出雲でも1区3位、全日本で2区5位の好走とその力を存分に発揮してくれました。5000mの大学ベストとなる13分37秒、ハーフベストとなる62分36秒も3年時に記録しています。ここまでは順調にエースとしての活躍を見せてきました。

 

しかし故障で箱根を欠場すると、チームも50秒差でシード権を逃してしまい、なかなか西池も復活の走りを見せることが出来ません。そんな状況でも、全日本予選で最終組を5位で走ったのには西池の意地を感じました。4年時の箱根予選会では西池はやはり故障で走ることは出来ず、チームもまさかの箱根予選落ち・・・決して西池に依存したチームではもはや無くなってはいましたが、その存在感は際立っていました。コニカミノルタで是非とも復活を遂げて欲しいです。

 

 

関口 頌悟・・・1年時から全日本予選、箱根予選と出場していますが、それぞれ1組20位、104位に留まり、チームも本戦に出場出来なかったこともあってまだまだ目立たない選手でした。2年時、全日本予選では早くも最終組を任されて24位、箱根予選会でもチーム2番手となる41位で走って頭角を現すと、箱根では激しい向かい風が吹く中、快調に箱根の山を登って行き、区間2位の走りでシード権獲得における最大の立役者となりました。その後、1万mで28分台、ハーフでも62分台を出して持ちタイムでもエース格の一人となりました。3年時の全日本予選は4組7位と快走しましたが、故障明けだった全日本では6区11位と苦戦、箱根でも5区6位と決して悪くはありませんが、前年度に比べるとやや物足りない走りとなってしまいました。4年時、全日本予選は4組23位に留まり、箱根予選会では233位、チーム最下位というまさかの走り、予選敗退となってしまいました。ちょっと西池が故障で苦しんでいる時に、関口1人に負担が掛かり過ぎましたかね・・・

 

 

黒山 和嵩・・・1年時から箱根予選に出場していますが、1年時は250位、2年時は134位といずれも奮わない結果となっています。しかし、2年の全日本予選では2組6位と好走しています。そんな黒山のベストレースは2年の箱根でしょう。4区を任されると区間3位の快走、良い流れで5区関口にタスキを渡したのも、関口の快走に繋がったと思います。しかし、3年目以降は3大駅伝・予選会に出場するものの箱根のような快走は見せることが出来ておらず、全日本で3区11位、箱根では3区19位で西池、足羽欠場の影響をモロに受けることになってしまいました。4年時は箱根予選に出場することが出来ず、チームにとっても痛かったですね。。。

 

 

佐野 拓馬・・・故障が多い選手で箱根予選会は3度出場していますが、3大駅伝には3年時の箱根しか出場出来ていません。1年時の箱根予選会で155位、2年時に57位と着実に順位をあげますが、チームがシードを獲得した箱根には出場出来ていないんですよねー。佐野がいなかったことでさらに箱根は厳しいと思った記憶があります。。。3年時には上尾ハーフで62分台をマークし、箱根でもエース区間の2区を任され区間16位で走っています。4年時の箱根予選会ではチームトップで走ったものの66位と厳しい結果に・・・学生連合のメンバーには入ったものの、箱根出場とはいきませんでした。。。

 

 

森永 貴幸・・・2年時に箱根予選会に出場し、94位とまずまずの順位で走っています。チーム7番手でしたが、その後の箱根を走ることは出来ず・・・それでも3年時には全日本予選で2組7位の好走、ハーフも大学ベストとなる64分9秒まで伸ばすと、箱根にも初出場を果たし、7区18位で走っています。4年時の箱根予選ではチーム4番手で走っていますが、それでも104位ですからねー。4年生の今年度における結果を見るだけでも、いかに箱根予選で苦戦したのかが分かります。

 

 

岩崎 瑛・・・持ちタイムを見ても伸びてきたのは3年~4年にかけてだと思うのですが、実は1年時に全日本予選に出場しているんですよねー。結果は2組37位に終わっていますが・・・3年時に上尾ハーフで64分35秒、学生ハーフで64分29秒をマークすると、5000mでも14分18秒までベストを伸ばし、最終学年にも期待が高まりました。しかし、残念ながら箱根予選会のメンバーに選ばれることはありませんでした。

 

 

大久保 誠吾・・・4年時に1万mのベストを30分19秒まで伸ばしてくると、全日本予選でも2組を任され、26位で走っています。ハーフのベストも3年時に65分38秒をマークしており、箱根予選会のメンバーに入ってきてもおかしくは無いんですけどねー。残念ながら、3大駅伝・箱根予選会に出場することは出来ませんでした。

 

 

西池、関口というダブルエースに佐野、黒山など脇を固める選手もいた選手の揃った学年でしたが、故障にも苦しめられましたねー。誰一人として4年間順風満帆とはいきませんでした。それでも、特に2年の箱根から3年の箱根までは多くの選手が見せ場を作ってくれましたし、2年の箱根でシード権を獲得出来たのは間違いなくこの学年の走りが大きかったです。そんな4年生卒業の穴は大きいですが、新入生は持ちタイムこそ大したことは無いものの、面白そうな選手が揃っているんですよねー。坂東はいわゆる無名校のエースであり、矢嶋、福田はともに駅伝で結果を残しています。この3人が3人とも即戦力となってもおかしくはないですし、予選落ちする戦力ではないと思うので、来年度は何としても箱根出場を果たしてほしいです!

 

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