2014年 出雲駅伝戦力分析&区間配置予想 ~日本大学~

2014年10月10日

日本大学のエントリーが発表されましたので、戦力分析と区間配置予想を行っていきます。4年ぶりの出雲出場となります。前回の出場時は出雲と箱根予選会の両方に出場することとなったため、出雲は完全に捨てて18位という結果でしたが、その前は2年連続優勝を果たしているんですよね。短い距離だと、キトニーの破壊力も増しますし、荻野は安心して主要区間を任せられるため、日大はかなり上位に食い込んでくるのでは?と思っています。そんな日本大学のエントリー一覧過去5年成績はこのようになっております。

 

 

4年:大門 友也竹ノ内 佳樹林 慎吾高松 峻平

3年:D・キトニー荻野 眞乃介稲住 拓荒川 諒丞金子 陽央

2年:石川 颯真

1年:無し

 

 

エントリーを見た感じ、エース格どころか主力でさえエントリー漏れはありませんね。順当なエントリーだと思います。ただ、1年生が誰もおらず、2年生も石川1人という極端に上級生に偏ったオーダーは、来年度以降が心配になってしまいますが。。。はまれば目標としている3位以内というのもあり得そうかなあ?出雲における日大の評価は私の中では結構高めです。

 

 

4年生からは、3年になってタイムを伸ばしてきており、全日本予選は外れてしまいましたが、5000mで秋になってベストを出している大門、下級生の頃から安定した走りを見せており、箱根予選でチーム3位、箱根でも3区7位と好走するなど、主力の1人へと成長した竹ノ内、2年時から3大駅伝で活躍し、前回の箱根は9区11位でチームのシード獲得に貢献、箱根予選でも安定した結果を残している林、箱根予選は3年連続で100位オーバーながら、前回の箱根では10区4位の快走で、総合7位の立役者となった高松の4人。

 

3年生からは、箱根5区こそ10位と失敗したものの、全日本8区区間賞、全日本予選最終組1位、トラックでも全カレで優勝を飾るなど、学生トップクラスのランナーであるキトニー、13分台、28分台ランナーであり、トラックでの実績、安定感もチームトップクラス、日本人エースと呼ぶに相応しい選手へと成長した荻野、高校時代に5000m14分26秒で走っているものの、まだ高校ベストは超えられず、1万mも30分17秒に留まっており、やや意外なエントリーとなった稲住、今シーズン5000mで14分26秒ながらベストを更新しているものの、1万mはまだ30分21秒の荒川、全日本予選では2組に抜擢されたものの、31分台の30位と力を発揮出来ず・・・それでも全日本予選に続いてのエントリーですから監督の期待も大きいであろう金子の5人、2年生からは、高校時代世代トップのタイムを持ちながら大学に入って苦しんでいましたが、箱根は4区12位でまとめ、全日本予選でも3区4位と好走、徐々に安定感も増してきた石川の合計10人となります。

 

 

そんな日本大学の区間配置予想は以下のとおりです。

 

荻野(3)-林(4)-石川(2)-竹ノ内(4)-大門(4)-キトニー(3)

 

1区は荻野、エース格の集まる区間であり、アンカーにいい位置で繋ぐためにも出遅れたくない1区を任せられそうなのは荻野しかいないかと。1区でスタートダッシュ、2~5区で粘ってアンカーで大爆走というのが基本線になるかと思いますので、まずは安定感抜群の荻野が良さそうかなあ?

 

2区は林、チームではやはり安定感のある選手ですし、1区で好位置でタスキをもらうと仮定すると、2区も大事になってきますからね。林ならば、爆走は無くとも、ブレーキもなく堅実な走りを見せてくれるのではないでしょうか?

 

3区は石川、2区あたりが良いのかなあと思っていましたが、全日本予選での好走、先日の記録会でも大学ベストで走っていますし、調子は上向きですからね。こうなったら主要区間を走って欲しい気がしてきました。誰が走るにしても、3区は日大にとってポイントとなる区間になりそうです。石川には全日本予選の時のような好走を期待したいところ。

 

4区は竹ノ内、全日本予選は万全ではなかったこともあり、奮いませんでしたが、やはりチームの主力として出雲から走って欲しい選手ですし、となると4区あたりが無難かなあと思いました。林同様、崩れない走りが持ち味ですからねえ。しっかりと走ってくれるのでは?

 

5区は大門、全日本予選でエントリー漏れして心配されましたが、秋の記録会ではベストを出していますし、もう心配は無いでしょう。となると、1万m29分14秒のスピードを是非とも出雲で活かしてもらいたいところ。まだ3大駅伝での実績はあまりありませんが、5区ならばある程度の順位では走ってくれるのではという期待を込めて。

 

6区はキトニー、これは鉄板でしょう。過去の日大を見ても、アンカーに留学生を起用することが多いですし、過去にはダニエルが2年連続で逆転のゴールテープを切っていますからね。出雲のアンカーは留学生が最も生きる区間ですし、日本人歴代トップと区間記録が1分10秒ほどありますからね。。。シード権である3位を狙うのであれば、1分差は十分に射程圏内と言えそうです。

 

 

主要区間は2,3年生、繫ぎ区間は4年生で予想してみました。今シーズンの調子を見ている限り、主要区間に予想した荻野、石川、キトニーはかなり強力だと思うんですよねー。ただ、他の選手が今年度はあまり奮わず・・・直近の記録会でも石川くらいしか好走していませんからね。この3人が主要区間に起用されるのであれば、繫ぎ区間がポイントになってきそうです。優勝争いに絡むような大学は、繫ぎ区間にも有力選手を配置してきますからねえ。久しぶりの出雲、フルメンバーで挑むのは前回優勝した時以来となります。恐らくアンカーにキトニーが控えることになるでしょうから、他大は日大との差を気にしながらのレースとなりそうです。元々、出雲は過去5度の優勝を誇るなど得意としている大会ですし、前回の箱根シード獲得のようなサプライズを出雲でも起こして欲しいです!!

 

 

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