帝京大学 ~2013年度4年生特集~

続いては、帝京大学の4年生を取り上げます。蛯名、田中、小山、難波、猪狩、千葉、田村の7人もいますね。特筆すべきは7人全員が箱根を2回以上走っているということ、さすがはここ数年、帝京を支えてきた世代だけはあります。2年連続シード獲得の立役者でもありますしね。蛯名というエースがいてくれたのも大きかったですね。それでは、1人ずつ振り返ってみたいと思います。

 

大学名 順位 名前 学年 出身高校 5千ベスト 1万ベスト ハーフベスト
帝京大学 帝京大学 1位 蛯名 聡勝 4年 光星学院 14:05.45 28:42.90 01:02:23
帝京大学 帝京大学 2位 田中 健人 4年 佐賀北 14:24.71 28:45.03 01:05:24*
帝京大学 帝京大学 3位 小山 司 4年 武蔵越生 14:14.23 28:45.24 01:03:28
帝京大学 帝京大学 4位 難波 幸貴 4年 東京学館新潟 14:03.47 29:12.10 01:04:09*
帝京大学 帝京大学 5位 猪狩 大樹 4年 日立工業 14:13.89 29:17.58 01:04:46
帝京大学 帝京大学 6位 千葉 一慶 4年 川越南 14:44.44 29:39.57 01:04:00*
帝京大学 帝京大学 7位 田村 拓眞 4年 加藤学園 14:32.36 30:04.46 01:04:51

 

蛯名 聡勝・・・帝京大学のエースであり、1年生から箱根に出場し、8区9位という結果を残しています。2年生になると、全日本予選で最終組を任されて7位と好走、箱根予選も全体8位、チームトップのタイムで走り、2年生にしてエースと呼んでいい存在になっていました。しかし、箱根は体調が万全ではなくまさかの欠場、チームもシード落ちに・・・その後、学生ハーフで優勝し、一気に脚光を浴びると、3年生では箱根予選で4位、チームトップのタイムで走ると、全日本も2区6位、箱根も2区8位とエースとして結果を残し続けました。3年生の学生ハーフでも準優勝をし、いよいよ4年生となった時に故障に悩まされ続けることに。。。出雲・全日本ともに出場出来ず、箱根は何とか7区で出場し、区間4位という結果を残しました。蛯名が万全であれば、3大駅伝はいずれもあそこまで苦戦することは無かったと思うんですよねー。それだけ重要な選手ですし、影響は大きかったですね。。。

 

田中 健人・・・1年生から箱根予選には出場していますが、281位、チームでも12番手と苦いデビューとなりました。2年生の箱根予選でも101位、チーム7番手という走りでしたが、蛯名が走れないチーム事情もあり、箱根では2区を任されることに・・・さすがに力不足は否めず、区間19位とブレーキになってしまいました。3年生になると、1万mで28分45秒の好タイムを出し、箱根でも1区を任されると区間14位と決して好走とは言えないかもしれませんが、いつも1区で遅れ続けていたチームからすれば、2区以降希望の持てる順位であり、チームも総合4位という好結果を残しました。しかし、元々怪我が多い選手であり、4年生になると特に怪我続きになってしまい、記録会にたまに出場してもベストには程遠く、結局4年生では3大駅伝に出場することなく、卒業ということになってしまいました。

 

小山 司・・・活躍しだしたのは2年生からですかねー。全日本予選で2組4位と好走すると、箱根予選も76位、チーム6番手とまずまず、全日本5区8位、箱根も5区12位といずれも無難にまとめてくれました。その後のハーフでは63分28秒の好タイムを記録し、これが大学ベストとなっています。3年生では、1万mで28分46秒の好タイムを記録、箱根予選も36位、チーム5番手と着実に記録を伸ばしていき、2年連続で任された箱根5区では区間5位と好走し、チーム4位の立役者となりました。4年生では、他の主力の4年生が3大駅伝に出れない中、主要区間を任されますが、3区13位、2区19位といずれも散々な結果に終わってしまいました。最後の箱根は蛯名が2区を回避したこともあり、2区に回って区間12位と何とかまとめてくれました。特に最終学年では小山にかかる負担が大きかったように思えます。

 

難波 幸貴・・・1年生から全日本に出場し、3区9位という結果を残しています。箱根も3区を任されますが区間18位とブレーキに。。。その後も箱根予選こそ19位、チーム3位と好走しますが、本戦となると全日本で1区20位、箱根で4区15位となかなか結果を残せませんでした。2年生で5000mは14分3秒とスピードのあるところを見せているんですけどね。3年生では逆に箱根予選で13位、チーム11位と突破に貢献出来なかったものの、箱根では7区6位とようやく結果を残してくれました。しかし、4年生では、全日本予選こそ2組3位という走りを見せましたが、出雲2区14位、全日本4区10位、箱根3区12位といずれも区間二桁という結果となりました。それでも、下級生の頃に比べれば安定感は増してきたのかなーと思います。

 

猪狩 大樹・・・3年生の箱根までは3大駅伝も予選会の出場も無いですし、主力の揃った学年では目立った選手ではなかったと思います。それが8区3位といきなりの好走を見せ、チームにしっかりと貢献しました。4年生では5000m14分13秒、1万m29分17秒といずれも大学ベストを大きく更新、最後の箱根も8区を任されましたが区間12位と3年生ほどの走りは出来ませんでした。予選会に一度も出ずに箱根に2度出ているというのは、帝京としては珍しいですね。

 

千葉 一慶・・・3年生から出てきた選手であり、箱根予選で37位、チーム6番手で走っています。その後の全日本こそ6区13位と苦しい走りとなってしまいましたが、箱根では6区を任されると区間3位の好走、タイムも59分7秒とチームに勢いをつける走りを見せました。やはり、4位になった時にはこの世代が揃って活躍をしてくれましたね!しかし、4年生では記録会を含めてほとんど姿を見せず・・・そんな状況でも前回の実績もあり、箱根6区を任されますが区間13位に終わっています。やはり、前年好走したからといって結果を出せていない状況で好走出来るほど箱根は甘くはないということでしょうか。

 

田村 拓眞・・・3年生から出てきた千葉とは逆に、1,2年生で活躍をした選手です。1年でハーフ64分51秒を記録すると、6区を任されて区間10位と結果を残しています。2年生で出した5000m14分32秒、1万m30分4秒が大学ベストとなっていることからも想像出来るように、2年生で走った箱根6区の区間16位が最後の3大駅伝出場となってしまいまいました。やはり、故障に苦しむ選手というのはどの大学にもいますね。それでも、4年生でエントリーメンバーに入ったりと復活までもう一息というところまでは来たんですけどね。。。

 

やはり、この学年の実績はずば抜けていますね。特に3年時の箱根の成績は圧巻でした。今年箱根を走った選手だけでも、蛯名、小山、難波、千葉、猪狩と5人が抜けてしまいますからねえ。この穴は非常に大きいですが、そんなことは前からわかっていたことですし、1万m28分台、ハーフ62分台を出した柳原を始め、2,3年生も粒ぞろいですし、得意の育成力でまた上位を狙えるチームを作り上げていってほしいと思います。

 

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