90回箱根駅伝を振り返る ~日本体育大学~

2014年1月11日

続いては日本体育大学について・・・結果はこのようになっております。前回優勝校かつ主要区間を走った選手が多数残り、連覇が期待された日体大ですが、3強と呼ばれた東洋・駒澤からは大きく離され、3位という結果に終わりました。2,3区で大きく差をつけられての3位は底力を感じましたが、2位駒澤とも6分差をつけられる大敗・・・やはり連覇は難しいですね。。。そんな日体大の走りを振り返ってみたいと思います。

 

1区は最高の展開だったと思います。1,3区に当て馬をもってきたの1区山中はハイペースにきっちりと対応するだけでなく、1区で2度区間賞の早稲田の大迫、今季1区で負けなしだった駒澤の中村を抑えて区間賞を獲得、それも61分25秒という歴代3位の好タイムでした。山中は走るたびに成長していっているように思えますね。もはや、大学トップクラスの選手と言って間違いないでしょう。連覇に向けて好スタートを切ったと思ったのおつかの間、故障明けの本田が2区で苦しみました。区間10位、総合でも6位まで順位を落としてしまいました。過去2度しっかりと走っている区間であっても、やはり故障明けの選手に2区は過酷ですね。ここで駒澤、東洋に2分以上の差をつけられる苦しい展開に・・・

 

3区は勝亦、今シーズンはやや奮わない走りが続いていましたが、大学駅伝でワーストの走りと言っていいでしょう、区間17位、東洋とは3分43秒をつけられる走りで実質ここで優勝の目はほぼ無くなってしまいました。山中の成長にちょっと置いて行かれている感じがありますねえ。。。4年生が抜ける来年は勝亦は欠かせない戦力なのですが・・・さらなる成長に期待したいと思います。4区はルーキーの坂本、区間10位は持ちタイムを考えればまずまずといったところかなあ?高校時代の実績を考えれば、よくぞルーキーにして前回王者の10人に入ってきたと思います。今後が楽しみですね。5区服部の走りに注目が集まりましたが、79分17秒、区間賞も1秒差で啓太に譲るなど前回の走りからすれば物足りない結果となりました。悪コンディションの方が力を発揮出来るということなのかなあ?それでも、チームを4位まで押上げ、最低限の目標であろう3位が見える位置にまで持ってきたのはさすがの走りでした。

 

6区は前回同様鈴木、58分台を出すと本人が言っていたとおり、58分51秒での区間2位は今年の成長を見せてくれたと思います。ただ、3位を争う早稲田も同タイムで走っており、ここで差を詰められなかったのは3位を狙う上では痛かったですね。。。山は5,6区でともに区間2位と前評判通りの走りを見せてくれたと思います。7区はこれまたルーキーの山本、即戦力ではなかったルーキーが二人箱根を走るところに、育成力を感じるとともに、上級生ももう少し頑張ってほしいという思いもあるかなあ?区間13位もほぼ実力どおりだと思います。ここで3位の早稲田に離され、5位の明治には詰められるますます厳しい展開に。。。

 

8区は奥野、ここで区間5位と踏ん張ったのが、最終的に早稲田を抜いての3位につながったように思えます。3大駅伝初出場ながらしっかりと結果を残してくれたのは、来年以降も楽しみです。2年生は山中、勝亦の次にくる選手がなかなか出てこなかっただけに、奥野の存在は大きくなりそうです。それでも、3位早稲田との差は2分ジャスト、早稲田も実績のある田口ですし、矢野は厳しいかなあ?と思いましたが前半からハイペースで入ると、そのまま最後まで押しきり、なんと駒澤の窪田を抑えての区間賞、それも9区歴代2位の走りには恐れ入りました。去年の都道府県7区区間賞以来のハイパフォーマンスだったかなあ?2分差を逆転し、逆に4秒差をつけてアンカーにタスキを渡せました。会心の走りでしたし、全日本8区でブレーキを起こし、シードを逃した借りを見事に返したと思います。

 

10区は甲斐、ここまでくれば目標はただひとつ、3位になって3強の面目を保ち、全日本の出場権を獲得することだけでしょう。早稲田にすぐに追いつかれ、その後しばらくは並走が続きましたが、終盤抜けだすとそのまま早稲田に追いつかれることなく、14秒差をつけての3位となりました。全日本予選は何が起こるか分かりませんし、出場権をもらえるに越したことは無いですからね。東洋、駒澤に大差をつけられたのは悔しいでしょうが、最後に意地を見せてくれました。

 

やはり、2,3区の走りが痛かったですよねえ。。。1区で先頭に来る最高の展開だったにも関わらず、大きく順位を落とし、東洋、駒澤に大差をつけられてしまいました。本田は夏場の走り込み不足かつ怪我明けということを考えれば最低限には走ったと思いますが、勝亦は全日本1区でも序盤から遅れていましたし、箱根3区も1区にエースが集まった影響でそこまで有力選手がいなかった中での結果でしたからねえ。。。やはり残念でした。また、東洋、駒澤に対して選手層が薄いという欠点も、結局は解消されないまま箱根を迎えることになってしまいました。。。来年は本田、服部、矢野、鈴木、甲斐と主力がごっそり卒業し、一旦優勝候補からは外れることになりそうです。しかし、山中を中心としてまた上位で戦えるチームを作り上げていってほしいと思います。

 

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