90回箱根駅伝を振り返る ~法政大学~
続いては法政大学について・・・結果はこのようになっております。前回よりも間違いなく総合力は上回っていたと思いますが、故障者が出てしまったのが痛かったですね。よりによってエースの西池と、ルーキーながら出雲・全日本と安定していた足羽が出られないとは・・・9区終了時まではシード圏内だったにも関わらず、わずか50秒届かずにシードを失ったのは余計に悔しいでしょうねえ。。。ただでさえ、選手層の薄いチームにおいて故障者が出てしまうのは痛すぎました。そんな法政大学の走りを振り返ってみたいと思います。
1区は田井、全日本では大きく出遅れて1区で終戦となってしまいまいましたが、箱根ではハイペースに遅れるもしっかりと走り、63分13秒の11位は上出来な走りだったでしょう!最後の箱根でさすが4年生という走りを見せてくれました。2区は佐野が初の3大駅伝でありながら抜擢されました。力はあるけれど、故障が多いという印象でしたが、2区16位は実力どおりなのか力を発揮出来なかったのか・・・ここに西池がいてくれればとやはり思ってしまいましたね。。。西池ならば悪くても区間一桁ではまとめてくれたでしょうし・・・さらに、西池欠場のしわ寄せがきたのが3区、黒山が走りましたがまさかの19位とブレーキになってしまいました。前回は4区3位と好走した選手なのですが、今シーズンはいまいち調子が上がらない感じでしたよねえ。いくら5区に関口がいるとはいえ、一気にシードが厳しくなりました。
そんな悪い流れを断ち切ったのは4区中村、区間6位と初の一桁順位で走りました。箱根初出場、上尾ハーフで5分台、ちょっと足に違和感があるという話もあって心配していましたが、いい走りを見せて関口につないでくれました。5区関口は前回区間2位だった選手、好条件でどこまで走れるかに注目が集まりましたが、区間6位はまずまずですが、関口にしては物足りないという結果だったかな?前回の実績を考えると、79分台で走って欲しかったのが正直なところです。とはいえ、往路を終えてシードラインとは34秒差の11位とシード権は十分に狙える位置だったと思います。
6区は前々回学連選抜で走った田子、出雲・全日本と奮わない走りでしたが、最後の箱根で区間7位といい走りを見せてくれました。この走りで一旦シード圏内に入ってきましたからね。やはり、箱根では4年生が頼りになります。4~6区と3連続区間一桁といい流れできていましたが、7区森永が区間18位と苦しい走りに・・・ココらへんに足羽を起用出来なかった影響が出てきたかなあ・・・出雲・全日本ともにいい走りをしていましたからねえ。。。復路はずっと10位前後をうろちょろする走りとなりました。8区佐藤は3大駅伝初出場ながら区間7位としっかり走ってくれました。2年生以下は中村、佐藤の二人しか走りませんでしたが、ともにいい走りをしてくれましたねえ。これはチームにとっても心強かったと思います。
9区松田は全日本8区で散々な走りとなってしまいましたが、箱根は9区13位、前回が9区14位だったので1つだけ順位をあげました。全日本の結果を考えると、よく走ってくれたと思います。9区終了時で9位、後は10区でシード権を守ってくれればと思いましたがここで前回10区16位の高梨が19位・・・10位帝京だけではなく、11位だった大東にも抜かされてしまい、無念の11位でシード落ちとなってしまいました。最後の最後に落とし穴が待っていましたねー。前回よりもチーム力は間違いなく上がっていたと思いますが、箱根にしっかりと合わせることが出来ませんでした。
うーん、やはり振り返ってみてももったいないというのが一番ですね。前回は望外のシード権獲得でしたが、今回は十分に狙えるチームでシード権を逃してしまいました。とはいえ、坪田監督になってチームが着実に成長しているのは確かですし、1,6,9,10区を走った4年生が卒業しますが、西池、足羽が戻ってくればその半分はすぐに埋まりますし、今の法政の育成力ならば、またシード権を十分に狙えるチームに戻してくれると思います。むしろ心配なのは西池、関口世代が抜けた後かなあ・・・しっかりと今の1,2年を育成し、また箱根に出たり出れなかったりのチームに戻らないように、箱根常連校にしていってほしいと思います。