4年生特集 駒澤大学:中谷 圭佑 ~エースとして、遠ざかっている箱根奪還へ~

2017年2月19日

4年生個別特集、続いては駒澤大学の中谷 圭佑について高校時代~大学4年間を振り返っていきます。高校時代からいつも苦しそうな走りが印象的でしたが…そのまま押し切ってしまう強さもありました。大学ではその強さに磨きがかかり、安定感もずば抜けています。

 

高校時代

兵庫の上郡中時代、都道府県対抗では6区を任されて7位と上々の走りを見せています。そして西脇工業時代、1年時は須磨学園が強かったこともあって都大路にも出場出来ていませんし、あまり活躍は出来ていませんでした。

 

しかし2年時には都大路で3区4位と好走、さらに都道府県対抗では1区区間賞を獲得と一気に世代トップクラスに躍り出てくることになります。そして迎えた最終学年のインターハイ、予選を5位通過すると、決勝では豊川工業の平とともに留学生に終盤までついていく見事な走り、高校のベストレースでしょうか。14分2秒で5位、日本人2位とタイム・順位ともに素晴らしいものでした。

 

駅伝シーズン、優勝候補の一角にも挙げられていた西脇工業、エース区間の1区を任されましたが区間7位…最低限の走りは見せてくれましたが、物足りない結果に終わってしまいました。それでも、都道府県対抗では2年連続で1区を任せられると、ハイペースで先頭を引っ張る強気な走りを見せ、そのまま後続を突き放しての区間賞、タイムも19分56秒とさすがの走りを見せました。

 

~大学時代

1年生

トラックシーズンは関東インカレでも奮いませんでし、そこまで目立った活躍は出来ていなかったのですが、全カレ1万mで28分台をマークしての5位で一躍注目をあつめることに…そして迎えた3大駅伝、出雲では2区2位、全日本では5区区間賞の走りでいずれも優勝に貢献する走りを見せました。

 

しかし、上尾ハーフでは64分46秒と奮わず、長い距離への不安が露呈することに…それでも、箱根では最短区間の4区に起用されると、これまた区間賞を獲得、区間賞2つ、区間2位が1つという素晴らしい大学駅伝デビューとなりました。

 

2年生

2年になるとさらなる飛躍を遂げることに…5000mで13分48秒のベストを出すと、さらにGGNでは大学ベストとなる13分38秒をマーク、関東インカレ2部1万mでは2位に入り、その後ベストも28分30秒まで伸ばしました。充実のトラックシーズンでしたね。

 

全日本では2区2位の走りで優勝に大きく貢献、箱根では3区区間賞と走る区間が主要区間に変わっても結果を残し続けたのが素晴らしいですね。繫ぎ区間と主要区間ではレベルもガラッと上がりますから…

 

3年生

3年時はスピードを磨いていたこともあって、関東インカレ2部では1500mで8位という結果でした。それでもユニバ選考レースではしっかりと走って1万mで代表の座を射止めると、29分19秒で3位に入る好走と大舞台でも確実に結果を残したのが素晴らしいです。

 

謙太、中村世代が卒業し、名実ともにエースとして迎えた駅伝シーズン、出雲では1区で区間賞の走り、歴代2位の好タイムで他大のエースたちを抑える走りは素晴らしかったです。全日本でも同じく1区を任されましたが、こちらは途中の駆け引きで抜け出せず、力を使ってしまったこともあってトップと8秒差の4位、初めて区間2位以内を逃すこととなりました。

 

その後、1万mで大学ベストとなる28分17秒をマーク、箱根では3区を任されて3年連続の区間賞に挑みましたが、青学に29秒引き離されての区間2位とこれまた悔しい走りになってしまいました。その後の丸亀ハーフでは61分21秒と学生歴代4位となる好タイムをマーク、世界ハーフにも日本代表として出場しました。

 

4年生

関東インカレ2部1万mでは青学の一色とのラスト勝負を制して見事に優勝、関東インカレで初の栄冠に輝きました。日本選手権では万全で無かったこともあってギリギリ28分台と奮わず、夏合宿でもしっかりと練習が詰めていないようで…状態が気になるところです。

 

ここ数年で最も選手層が薄いと思われる駒澤大学、ますます中谷にかかる期待は大きくなりそうです。そんな中でも結果を残してこそエースですし、他大のエースとも五角以上の走りをしてくれないと優勝争いに加わることも難しいでしょう。駅伝で外すこと無くずっと結果を残してきた中谷が最後の駅伝シーズンでどんな走りを見せてくれるのか、楽しみです。

 

3大駅伝で結果を残し続けてきた中谷でしたが、駅伝シーズンは故障の影響もあって出雲、全日本ともに欠場、何とか間に合わせた箱根では最初に突っ込みすぎたこともあって4区18位…これまで区間5位以下が無かった中谷がまさかの結果に終わってしまいました。苦しい1年間でしたね。

 

卒業後は箱根のスターが集まる日清食品Gに進むことになります。中谷ならば、十分にニューイヤー駅伝のメンバーに即加われるだけの力はありますし、駅伝だけではなく、世界大会に出場するような活躍を実業団で見せてほしいものです。


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