2014年度 5000m持ちタイム変動に見る戦力ダウン ~前半~

2015年3月10日

そろそろ新入生も入寮してくる頃ですね。4年生が出場するレースも軒並み終わり、いよいよ新年度という雰囲気になってきます。今日からは、学生ハーフ終了後の平均持ちタイムと4年生が抜けて新入生が入ってきたことによる持ちタイムの変化(通常はダウンするはず)を見ていきたいと思います。現在の平均持ちタイム3年生以下の平均持ちタイムはそれぞれこのようになっております。まずは5000mの平均持ちタイムが1位~12位の大学について・・・順位変動は以下のようになります。

 

 

順位 大学名 順位変動 タイム変動 タイム差
1位 帝京大学 13位→22位 14:10.59→14:24.24 13.7
2位 明治大学 1位→4位 13:49.56→14:01.96 12.4
3位 東京農業大学 14位→16位 14:10.87→14:19.11 8.2
4位 上武大学 21位→21位 14:16.22→14:24.13 7.9
5位 法政大学 15位→18位 14:13.10→14:20.47 7.4
6位 大東文化大学 16位→19位 14:13.73→14:20.54 6.8
7位 駒澤大学 2位→1位 13:52.45→13:59.22 6.8
8位 城西大学 11位→13位 14:10.23→14:15.51 5.3
9位 東洋大学 6位→6位 14:01.46→14:06.73 5.3
10位 早稲田大学 3位→3位 13:55.62→14:00.40 4.8
11位 中央大学 10位→10位 14:06.89→14:11.50 4.6
12位 国士舘大学 20位→17位 14:15.24→14:19.61 4.4

 

 

最も持ちタイムが落ちるのは帝京でした。これはちょっと意外でしたねー。てっきり、明治が1位かと思っていたのですが・・・しかし、よく考えてみれば帝京は柳原、熊崎、早川のトップ3を始め10人中7人が4年生なんですよねー。箱根はともかく、トラックシーズンを考えるとスピードのある選手がこぞって卒業というのは痛いかも・・・順位も14位→22位と大幅ダウンです。他の大学は落ちてもせいぜい3ランクダウンくらいですから、この帝京の8ランクダウンの大きさがわかるかと思います。2位の明治も持ちタイムトップ3の八木沢、有村、大六野を含む6人が卒業してしまいますからね。10秒以上の戦力ダウンはこの2校のみで、その影響の大きさがデータからも伺えます。

 

 

3位東農大も浅岡や竹内といった有力選手が卒業しますからねー。4位の上武も佐藤・倉田のダブルエースの卒業が大きいです。1年生からチームを支えてきたエース級が複数人4年生にいる大学は当然5000mの戦力ダウンも多くなる傾向になりますよね。東農大は他に島田、岩渕が、上武は根岸がトップ10に入っています。5位の法政も西池・関口のダブルエースを筆頭に6人、6位の大東も市田兄弟を筆頭に4人が抜けることとなり、その影響がモロに持ちタイムに出てきています。長い距離と違って、5000mは高校時代から実績のある選手の卒業が大きく響いてきますね。5000mは一部の大学や有力選手を除いて、記録を出すのにあまり積極的ではないですからねえ。。。その結果、大学で叩き上げの選手は1万mやハーフの持ちタイムに比べて5000mのタイムが悪い傾向にあります。

 

 

村山・中村のダブルエースが抜ける駒澤は意外にも7位に留まっています。他にも西澤、大谷の13分台ランナーに猪浦と5人も抜けるんですけどねー。駒澤がスカウトで14分1桁といった有力選手を多く獲得出来ている影響かなと思います。来年度、5000mの平均持ちタイムは2位→1位と久しぶりに1位に返り咲きますからね。8位の城西も紘太を筆頭に4年生が主力のチームです。ただ、他に5000mの好タイムを持っているのが13分台の松村元くらいで、他の主力はあまり実力に比べて良いタイムを持っていないので、この位置で済んでいるのかな・・・

 

 

9位の東洋大学は持ちタイムトップの今井に髙久・田口といった主力、スピードのある齋藤が抜けることとなります。去年ほどの影響は無いかもしれませんが、やはり東洋において4年生の占める割合は大きかったことを感じさせます。10位の早稲田はトップの山本、3位の田口、10位の高橋の3人が抜けますね。ただ、早稲田は5000mでも積極的にタイムを出しに来ていますし、持ちタイムの良い新入生が毎年コンスタントに入っていることもあり、持ちタイムダウンはある程度抑えられていると思います。

 

 

11位の中央はチームトップの新庄、5位の出口の分タイムが落ちますが、14分2秒の堀尾で出口の分は相殺出来ますので、実質新庄の分の持ちタイムダウンということになりますね。ただ、新庄は日本インカレ5000mで日本人トップの3位に入っている選手ですからねー。持ちタイム以上にトラックシーズンでの影響も大きそうです。12位は国士舘、チームトップかつ唯一の13分台ランナーである浪岡を筆頭に4人が抜けることになります。ただ、箱根予選が大事になってくるであろう国士舘からすれば、5000mのタイムはそれほど重要では無いかなあ?むしろ、ハーフの持ちタイムを伸ばしてきたいところでしょうから・・・

 

箱根の順位予想区間配置予想の投票を受けてけています。投票をお待ちしております~

※1人1票でお願いします。