2015年 都道府県対抗男子駅伝雑感 ~埼玉が初優勝~

2015年1月19日

本日、都道府県対抗駅伝が行われました。確定オーダーを見た印象だと、宮城、栃木、広島あたりに穴が無く、埼玉、鹿児島もハマれば面白そうという感じだったのですが、埼玉が強かったです。一般区間の悠太、服部翔大が爆走したわけでもないのに優勝してしまうところに強さを感じました。各区間ごとに簡単に振り返ったみたいと思います。

 

 

都大路1区で上位に入った選手が都道府県対抗でも1区に集結し、ハイレベルな争いが期待されましたが最初はスローペースに・・・それを見かねた塩尻がペースを上げ引っ張り続けました。結果は区間12位に終わりましたが、こういう強気な選手は伸びることも多いですし、楽しみです。区間賞を獲得したのはラスト1kmで一気にペースを上げ、後続を引き離した鬼塚、都大路では3区で不本意な走りとなりましたが、さすがは鬼塚という走りを見せてくれました。まだ、2年ですし来年度はさらなる活躍を期待したいです。都大路1区とともに今回上位に入ったのは、以下の4人ですねー。

 

都大路 都道府県
1位 2位
坂口 5位 3位
湊谷 4位 7位
館沢 7位 6位

 

下の非常に高い安定感が光ります。世代トップと言っていいのではないでしょうか?ただ、後続とのタイム差を見てもそこまで抜けているわけではないですし、大学に入ってどうなるかなあ?他の3人も区間8位以内でどちらも走っており、強さが光ります。3年の3人はいずれも14分1秒以内と持ちタイムも良いですし、トラック・ロードともに楽しみです。そんな中、優勝した埼玉の館沢は2年にしてこの安定感は素晴らしいですね。都大路の3位、都道府県対抗の優勝に大きく貢献する走りでした。他には、都大路に出場出来なかった静岡の太田の区間4位、九州学院のスーパールーキーである神林の8位が光りました。

 

 

一方、優勝候補と思っていた栃木の梶谷が26位、広島の新迫が32位と早くも脱落してしまいました。広島の1区はもう鬼門過ぎますね・・・ピーキングの問題も当然あるでしょうが、やはり留学生がいるいないの安心感が違うのかなあ。。。さらに、脱水症状?となってしまった愛知の山藤はタスキを投げたということで失格に・・・福井の揚原も途中棄権してしまいました。1月に行われる8kmの区間ですが、何が起こるか分かりませんね。駅伝は怖いです。

 

 

2区の中学生はよく分からないのですが、世代トップだと思っていた栃木の大谷が区間27位に沈んでしまいました。1区の出遅れが響いてしまったのかな?埼玉は区間賞の走りでトップに立てたのが大きかったですね。3区は明治勢がOBを含め大活躍でした。区間賞の菊地、2位の横手、4位の大六野、9位の木村と4人がワン・ツーフィニッシュを含むトップ10に4人入ってきました。区間順位は3位ながら、青学久保田のトップにまで踊り出る快走も見事でした。熊本、埼玉、静岡の上位3チームが2秒差以内にひしめき、優勝争いはまだ混沌としていました。4,5区の高校生の強さが勝負を分けそうな情況でしたね。

 

 

4区で好走したのが埼玉の小山、持ちタイムである14分18秒を上回る14分13秒の好走、この走りが大きかったですねー。優勝を争うライバルを大きく突き放しました。箱根予選落ちした東農大に進むということで、即戦力として期待されますねー。ルーキーの西山も区間2位に入り、やはり強いですね。高校卒業後は東日本新人王を獲得したボクシング一本に絞る横浜の平岡も区間11位という・・・凄まじいですね。本気で陸上やったらどうなるのかというのも見てみたかったです。

 

 

勝負が決することが多い5区、1区ほどではないですが有力選手が集まりました。区間賞を獲得したのは宮城の三浦、都大路は1区12位とやや不本意な走りでしたが、ここでは力を見せました。1区があまり得意ではないのかなあ?区間2位は小笹、ここで14秒縮められただけにとどまったのがアンカーに向けて大きかったですね。小笹が駅伝で外したことはこの1年間なかったですし、東洋でも即戦力となりそうです。他、都大路でも好走した宮崎の今西、都大路に出場出来なかった群馬の清水が上位に入った他、都大路で不本意な走りとなった鹿児島の永山、岡山の中島がいずれも好走しました。やはり、力はある選手なんですよねー。安定感が増してくれば駅伝でさらに楽しみになりそうです。

 

 

6区では優勝争いに向けては大勢は変わらず・・・中学駅伝でも過去連覇もしている加古川山手の坂元が区間賞を獲得しています。最終7区、優勝争いはトップをゆく埼玉の服部を35秒差で追う宮城の謙太の争いとなりました。謙太も必死に前を追っていきましたが、縮められたのは11秒のみ、埼玉が逃げ切って見事に初優勝を果たしました。中学、高校、一般と隙が無かったですし、特に高校の充実ぶりが目立ちました。宮城も悲願の初優勝を狙い、高校、一般ともに選手が揃い優勝を狙うには絶好のチャンスでしたが、一歩及びませんでしたね。村山兄弟も最低限の走りはしましたが、もう少しやれたんじゃないかなあという結果でした。それは、埼玉の一般だった悠太、服部も一緒かもしれませんが・・・

 

 

個人的に嬉しかったのは7区で区間賞を獲得した出岐、大学3年の大活躍以降、故障の影響もあって結果を残せていませんでしたが、完全復活を遂げました。大学時代に初マラソンを2時間10分で走った選手ですし、またマラソンで輝いて欲しいです!!ニューイヤー駅伝で3区区間賞だった鎧坂が2位、箱根5区で区間新を出した神野が区間3位に入り、都道府県対抗でも強さを見せてくれました。総合で3位に入った東京はここ最近、一般も強い選手を起用するようになり、高校生で選手が揃えば優勝も視野に入ってきますね。以下、群馬、鹿児島、福岡と高校に強い選手が揃う県が上位に入ってきました。

 

 

これで駅伝シーズンも終わってしまいましたね。まだまだ、3月の学生ハーフまでロードシーズンは続きますし、4月にならばトラックシーズンと夏合宿を除きずっと長距離を楽しめるのは、選手は大変でしょうがファンにとっては嬉しいですね。次は、非常に記録が出やすい丸亀ハーフと大学生の出場が多い神奈川ハーフですねー。好記録を期待したいです!!

 
またしても丸亀ハーフと上尾ハーフを間違えてしまいました。勝手に脳内変換されているみたいです・・・すみません、修正しました。

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