91回箱根駅伝を振り返る ~4位:明治大学~
本日は明治大学の箱根路を振り返ってみます。大学別結果、選手別結果はこんな感じです。チームのエース格の1人である八木沢を欠き、前回9区を走った前野もメンバーに入れなかったことで、苦戦が予想された明治ですが、最強世代が4年生となった今回の箱根は優勝を狙うしか無かったですし、狙ったオーダーだったと思います。しかし、5区で優勝争いから脱落したのは他の優勝候補と一緒ですが、ベストメンバーを組めなかったしわ寄せが復路にチラホラときてしまい、駒澤・東洋の後塵を拝しての4位となりました。
1区に横手、全日本では快走しましたが、ハーフの距離ではまだ結果を残したことが無かったこともあり、一抹の不安はありましたが杞憂に終わりましたね。1区のハイペースに余裕をもって付いていき、時には自分で引っ張ってペースを維持し、ラストこそ遅れましたが区間3位、トップとも7秒差に抑える走りでした。来年度、この横手と木村がチームを引っ張っていくことは間違いないでしょう。2区を任されたエースの大六野も区間5位ながら67分台の快走、トップとも24秒差に抑えていますし、まずは1,2区ともに狙い通りの走りをしてくれたと思います。
4年にして初めて往路を任された有村は区間2位の快走、速報では駒澤の中谷と同タイムだったのえすが、正式タイムでは1秒及びませんでした。箱根では4年連続区間3位以内という安定感、そして区間賞無しというのも珍しいですね。。。4区松井も区間3位の好走、1~4区は程度計算通りだったと思います。鍵を握る5区文元、全日本での失速が気になりましたが結果は区間6位とまずまずもトップと5分差をつけられてしまいましたからねー。往路を2位で終えたとはいえ、復路の戦力を考えると2位を守れれば上出来という情況でした。
6~8区はいずれも箱根初出場の選手、経験不足が心配されましたが山田速が6区7位と粘るも、7区末次が14位、8区牟田が13位と苦戦を強いられ、総合順位も5位まで落としてしまいました。全日本で好走した山田稜を起用出来ず、ほとんど実績の無かった末次を起用せざるを得なかったのも痛かったかなあ。結局、勝負の年にベストメンバーを組めなかったのが本当に悔やまれますね。。。それでも、9区に温存しておいた木村が区間2位の快走で再び区間3位まで順位を上げました。明治が苦戦していた9区での走り、見事でした。木村は今年度大きく飛躍しましたねー。横手とのダブルエース誕生です。アンカーの江頭は3位争いに敗れての総合4位となりました。
優勝を狙ったチームとしては物足りない結果かもしれませんが、見せ場は作ってくれたと思います。来年度は2区大六野、3区有村、4区松井、5区文元、6区山田速と5人が抜けることになります。往路が4人+6区山下りが抜ける影響は計り知れませんね。さらに、八木沢、前野も含めた最強世代が抜けることで戦力ダウンは全大学中トップかと思います。この世代がいるうちに1回くらい3大駅伝を勝ちたかったでしょうが、残念です。。。来年度の新入生は世代トップクラスランナーの坂口に駅伝で実績豊富な田中がいる他、東島や角出など質・量ともに楽しみな選手が揃っています。いきなり4年生の穴を埋めるのは到底不可能ですが、坂口、田中にはまず即戦力として活躍して欲しいですし、1~3年生からもどんどん新戦力が出てくることに期待したいです!!