区間記録を振り返る ~箱根駅伝2区~

続いては、華の2区と呼ばれる箱根の2区を振り返ってみたいと思います。鶴見中継所から戸塚中継所までの23.2kmと距離が長く、後半に権太坂と中継所手前に上り坂があることからペース配分も難しい難コースとなっています。しかし、各大学ともエースを投入してくることから、特に優勝を争うようなチームではそこまで差がつくことも無くなってきましたねー。そんな中、ずば抜けたタイムをたたき出している歴代トップ5を見ていきたいと思います。

 

 

1位 1時間06分04秒 メクボ・ジョブ・モグス 山梨学院大 4年 2009年
2位 1時間06分46秒 三代直樹 順天堂大 4年 1999年
3位 1時間06分48秒 渡辺康幸 早稲田大 3年 1995年
4位 1時間06分52秒 村澤明伸 東海大 2年 2011年
5位 1時間07分04秒 ギタウ・ダニエル 日大 3年 2009年

 

 

区間記録保持者は山梨学院大のモグスが4年時に記録した1時間6分4秒というとてつもない記録です。本人は5分台を狙っていたという話ですが、それにはわずかに及びませんでした・・・区間歴代2位に42秒差をつける大記録であり、これは日本人はもちろん留学生でも手が届かないと言われる大記録ですね。いつかはこの記録を塗り替えるような選手が出て来てほしいと思いますが、最低でもハーフ59分台で走れるような選手(日本記録は1時間25秒)でないと、更新は難しいでしょうねえ・・・また、モグスは3年時にも1時間6分23秒というすさまじいタイムで走っています。ただ、卒業後は大学時代のような走りがずっと見せられていないのが残念です。。。

 

 

区間歴代2位は順天堂大学の三代直樹が4年時に記録した1時間6分46秒です。不滅の記録と言われた早稲田の渡辺康幸の記録を2秒更新しました。元々大学を代表するような選手ではありましたが、それでもこの記録にはびっくりしましたねー。その勢いのまま順大は、優勝候補筆頭と言われ、3冠を狙った駒澤大学を下して見事に総合優勝を果たしています。三代も怪我に泣かされて卒業後は目立った活躍を残せておらず、箱根2区で好走した選手は実業団で活躍出来ていないなどという悪いジンクスもある状況です。。。

 

 

区間歴代3位は早稲田の渡辺康幸が3年時に記録した1時間6分48秒、当時の区間記録が日体大の大塚正美の持つ1時間7分34秒ですからその記録を日に46秒も塗り替えたことになります。まさに、大学No.1ランナーと呼ぶに相応しい走りでした。また、3年時だけではなく、4年時も2区を走って1時間6分54秒と2度の6分台をたたき出しているのが、渡辺の凄さを物語っています。そもそも、66分台を出した選手さえ、4人しかいないわけですからねー。大学を代表する選手が何人もいながら、選手層が薄かったこともあり、1年時には優勝を果たしているものの、66分台を出した3,4年時はいずれも2位で優勝には届きませんでした。

 

 

区間歴代4位は東海大の村澤、トップ5の中では唯一2年生での記録となります。この年はずっと追い風で条件が良かったこともありますが、3位までそこまで差がない最下位でタスキを受けると、1時間6分52秒、17人抜きの快走でチームを3位まで押し上げています。ただ、この走りが村澤の3大駅伝のベストレースになってしまったなあ・・・3,4年生は故障に苦しめられ、実業団でもようやくしっかりと走れるようになった段階ですからね。まだまだこれからの選手ですし、また日本トップクラスの力を取り戻し、世界で戦って欲しいです!!

 

 

区間歴代5位は日大のダニエル、1時間7分4秒の好走でした。しかし、この年はモグスがさらに1分早く走っているため、区間2位となっています。ダニエルの走りはこのタイムよりも抜いた人数で注目を集めました。85回記念で23校が出場した大会であり、1区で出遅れて22位スタート、そこからあれよあれよと抜いていき、最終的には2位まで順位をあげています。実に20人抜きという偉業であり、このゴボウ抜き記録が破らえることは2区の区間記録が破られること以上に無いでしょう・・・記念大会で無ければ狙えないですし、1区でタイム差が無い最下位付近の順位、かつ2区で他大学のエースを圧倒する選手がいなければならないという難条件です。個人的には出遅れが前提になるゴボウ抜き記録にはあまり興味が無いですが、4年間で50人を抜いたという実績はすごいですね。。。

 


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