第35回出雲駅伝(2023年)戦力分析&区間配置予想 ~順天堂大学~

いよいよ明日には前日区間エントリーが発表されます。最後は順天堂大学の出雲駅伝における戦力分析と区間配置予想を行っていきます。過去5年成績、エントリー一覧はこのようになっております。1999~2001に3連覇を達成して以降、出雲は4~10位と3位以内には入れていません。前回は5位とまずまずの走り、3大駅伝では5大会連続で5位以内と最近は安定した走りを見せています。

4年生

3000m障害で日本歴代最速・最強ランナーであり、ブダペスト世界陸上では6位入賞、ダイヤモンドリーグでも活躍を続ける三浦、2年前の出雲では5区4位、3大駅伝では5度区間5位以内で走り、関東インカレハーフでは8位入賞を果たしている石井の2人。

3年生

1万で28分36秒を今年度マーク、関東インカレ1万でも9位と入賞にあと一歩と迫り、前回の全日本では5区9位で走っている海老澤、1万で28分30秒を今年度マーク、前回の箱根では7区3位の快走、関東インカレ1万mでも4位に入っている浅井の2人。

2年生

5千で13分55秒のベストを今年度マーク、3大駅伝初エントリーを果たした森本、関東インカレ3000m障害で3位、日本インカレ3000m障害では見事に優勝、前回の箱根では6区17位だった村尾の2人。

1年生

高校ベストは13分22秒と高校記録保持者であり、関東インカレ、日本インカレともに5000mで4位に入っているスーパールーキーの吉岡、高校ベストは13分56秒、関東インカレ1500mで4位入賞、高校時代から特に中距離で結果を残している大野、1万で29分18秒のベスト、29分20秒のセカンドベストをいずれも大学でマークしている荒牧、5千で14分22秒を今月マーク、800mや1500mで高校時代から結果を残し続けている後田の4人。

2~4年生が2人ずつなのに、1年生が4人も入ってくるのが凄いですね。出雲の距離だと大野や後田ら中距離に強い選手のスピードも頼もしいですし。ある程度主力はエントリーされてきましたが、前回出雲を走った油谷、2年前に走った服部の2人は外れてしまいましたね。3年生は浅井と海老澤が一気に主力へと台頭してきた一方で他の選手はやや苦戦気味かな。また、三浦は9月までDLに出場していたので、出雲は出場しても2区かと思っていましたが、どうやら8人にはいなそうですね。。。そんな順天堂大学の区間配置予想は以下のとおりです。

区間配置予想

浅井③ー大野①ー吉岡①ー海老澤③ー村尾②ー石井④

1区は浅井、前回の箱根以降の活躍ぶりはすでにエース格の1人、安定感も目立ちます。出遅れ厳禁の出雲なだけに、勝負強さもある浅井が良さそう。


2区は大野、この区間はスピードのある選手が起用されることが多いですし、となると短い距離に強いルーキーの大野を抜擢するのもありかな。今後を見据えても3大駅伝を早めに経験して欲しいですし。


3区は吉岡、すでにルーキー離れした実績を積み重ねており、今のチーム状況を考えるともう1年の出雲から主要区間を担い続けていってくれないと困る選手。1区でも6区でも走れるとは思いますが、順大は比較的3区を重視する傾向があるのでそこを走るのは吉岡であるべきかなと。


4区は海老澤、箱根は走れませんでしたが、その後は浅井とともにチームを牽引している選手の1人、出雲でも出場する可能性は高いですし、服部、油谷とこの学年が2年連続で出場している4区としました。


5区は村尾、前回の箱根では悔しい走りとなりましたが、今年度の3000m障害での活躍ぶりは際立っていますからね。勝負レースでも結果を残せるようになってきて、元々スピードもある選手ですし出雲から出場してほしいところ。


6区は石井、なかなか前回の箱根以降は苦しい走りが続いていますが、関東インカレハーフでは入賞を果たしましたし、今年度のチーム状況を考えると主要区間を走って欲しい選手ですし、最長区間の6区を任せるのが良いかなと。

展望

三浦が使えないとなると、余計に1,2区の走りが大事になってきますね。前半で遅れてしまうと、そこから取り戻すのが難しくなりますし…前回走った4年生が4人抜けてさらに油谷もエントリー無しとなると前回経験者が誰もいなくなるわけですし、さすがに前回のような5位を狙うのは難しそうかな。ある程度経験を積ませる場となるのでは無いでしょうか。


近年は苦戦気味の石井がまだ区間上位で走ってくれるのか、浅井が主要区間でも戦えるのか、吉岡を筆頭に期待のルーキーたちはどれだけ走れるのかといった全日本・箱根に向けて確認したいことはたくさんありますからね。個人的には浅井も吉岡も十分主要区間で戦える実力者だと思うのですが…出雲は距離が短いだけに、スピードのあるルーキーが何人出場するのかも注目です。最低2人は出場すると思うのですが…


現実的な目標としては前回の5位を上限として5~8位くらいかなあ。それだけ卒業生の穴が大きいチームですからね。今年度はある程度育成の年になるとは思いますが、戦力的にはスピードのある選手が揃う出雲が最も勝負出来る可能性もあります。おそらく初出場の選手で構成されるであろう出雲で、期待の新戦力がどんな走りを見せてくれるのか楽しみです。

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