駒澤大学 2017年 出雲&全日本結果 考察

続いては駒澤大学について、出雲、全日本の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。出雲・全日本結果はこのようになっております。出雲では1区でアクシデントもあって大きく出遅れると、その後は順位を思うように上げられずに総合7位、箱根予選に注力するため、ベストメンバーを組まなかった2009年の10位以来のワースト順位となってしまいました。一方で全日本では1区から一度もシード圏外に下がることはなく、総合4位、シード権を確保しました。

 

出雲では1区にルーキーの加藤を抜擢し、終盤まで喰らいついていたのは良かったのですが、最後はフラフラになってしまって区間13位、ほろ苦い3大駅伝デビューとなりました。2区の下は区間3位と上々の走りで総合9位と4つ順位を上げることに。2年連続での好走となりました。3年連続3区を任された工藤は区間7位、9度目の3大駅伝出場で過去ワースト順位となってしまいました。

 

4区堀合は区間5位とまずまずの走り、前回の箱根に続いて安定した走りを見せてくれました。堀合の成長はチームにとって大きいです。5区はルーキーの小原、区間7位はまずまずですかね?1万mの持ちタイムも良いですし、今後の活躍にも期待。

 

アンカーを任された片西は区間7位…長い距離の方が強いとはいえ、ユニバハーフ優勝して工藤と並ぶエースとしては、もう一歩という結果でしたねえ。1年前の出雲はエントリーさえされていないことを考えると、期待値が上がりすぎてる気もしますが…

 

駒澤が得意とする全日本では、出雲と違う走りを見せました。1区片西がきっちりと集団についていくと、ラストのスパート合戦にも加わり、区間賞こそ逃したもののトップと1秒差の2位という絶好の位置でタスキを繫ぎました。これぞエースという走りでした。2年ぶりの2区となった工藤は区間4位で総合でも2位をキープ、もっとやれるとは思いますが、しっかりとまとめてきました。

 

3区は故障明けの物江、総合では3位と1つ順位を落としていますが、区間6位とまずまずの走り、トラックシーズンで勢いのあった選手、全日本から戻ってきたのは大きいですし、箱根では前回の借りを返す走りを期待。

 

4区下は区間7位…総合でも2つ順位を落とし5位に下がってしまいました。前回も同区間で4位だったことを考えるともう一歩でしたかねえ。6度目の3大駅伝出場で未だ二桁順位が無いのはお見事ですが、主要区間でも区間賞争いに加わるような走りを期待したいですよねえ。

 

5区の加藤も同じく区間7位、繫ぎ区間ということを考えれば、もう少し走って欲しかった気もしますが、まずは出雲からしっかりと立て直してきたのは評価出来るのでは。シード争いも気になり始める6区、ここで堀合が区間賞の走り。これは大きかったですね。7,8区が3大駅伝初出場の2年生ということもあり、出来るだけここまでに後続と差を付けておきたかったですから。

 

7区を任された大聖は区間5位と上々の走り、総合でも1つ順位を上げて4位に浮上しました。3大駅伝デビュー戦、高校時代の駅伝の結果からすれば、ここまで走るとは正直思いませんでした。2年生は1,3年生に比べて目立たずに苦しい状況だっただけに、戦力となってきたのは大きいです。ハーフも安定していますし、箱根も期待出来そう。

 

最長区間に抜擢されたのは2年の山下、ハーフで安定した走りを見せる一方、5千も14分1桁までタイムを縮めてはいましたが…3大駅伝デビューが全日本8区とはびっくりでした。そんな中で区間7位は素晴らしい結果と言っていいでしょう。区間3位とも21秒しか離れていませんし、しっかりと総合4位を死守、シード権を確保しました。これで、全日本予選に1度も出場していない記録をさらに伸ばすことに。

 

箱根に向けては、大聖、山下といった2年生が戦力となりそうなのは大きいですね。選手層も徐々に厚くなってきたような…となると、気になるのは主要区間を任せられる選手と4年生がどれだけ戦力となりえるかですかね。箱根はやはり4年生がしっかりとしている大学が強いことが多いですし、出雲、全日本も出場した4年生が工藤1人というのは寂しすぎます。

 

3大駅伝経験者では他に高本、中西、紺野らがいます。特に高本、中西は万全であれば16人どころか出場する10人に入ってきてもおかしくない選手ですし、最上級生の意地に期待したいところ。主要区間は片西、工藤は安心して任せられそうですが、他の主要区間がどうなるか…前回シード落ちの危機は5区区間賞の大塚の走りが非常に大きかったですし、、、

 

下が工藤、片西に負けないエース格になってくれると大きいですけどねえ。後は、出雲で主要区間を任された加藤、全日本で主要区間を走った山下あたりが箱根でも主要区間を任せられるようだとグッと戦力アップとなりそう。前回の箱根経験者は6人、うち5人が現3年生という偏った状況から学年のバランスも良くなりそうですし、全日本と出雲の順位である4~7位くらいが現実的な目標となりそうかなあ。全日本のように、箱根でも計算出来る選手がその通り走るだけではなく、新戦力の台頭、期待したいです!!

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