2017年 トラックシーズン振り返り ~駒澤大学~
トラックシーズンの大学ごとの振り返り、今日は、駒澤大学について見ていきます。昨年度に比べれば自己ベストを出す選手が多く、特にルーキーの好走が目立ちましたが、一方で、主力のベストとなると少なく、関東インカレでは上位入賞もなく、ここ最近でも最も苦しい結果に終わりました。
※自己ベスト更新を以下のルールでポイント化しております。更新した順位と人数(1,2位・・・5pt、3,4位・・・4pt、、、9,10位・・・1pt)から算出され、各部門ごとに30点満点になります。
5000m:7点(3位、6位)
このトラックシーズン、最も台頭してきたのは物江でしょう。13分54秒はベストを9秒更新する走り、チーム3番手に躍り出ました。1500mでもベストを一気に縮め、関東インカレで入賞するなど躍進が目覚ましく、3大駅伝全てで活躍が期待されます。もう一人ベストを出したのが片西、14分ジャストでベストを6秒更新し、チーム6番手になりました。
片西も箱根以降の成長ぶりは凄まじく、関東インカレ2部ハーフでも入賞、いまや安定感は工藤に次ぐほどです。トップ10でベストを出した選手は2人だけでしたが、ルーキーでは若林が14分17秒、神戸が18秒、小林が19秒と3人が14分10秒台でのベストは収穫が大きかったですね。また、セカンドベストでは、13分57秒を出した工藤を筆頭に、14分14秒の中西、16秒の大成、18秒の紺野、小原と多くの選手がベストから数秒遅れで走っています。
10000m:2点(7位)
トップ10で唯一のベストは4年の板橋、29分30秒はベストを54秒も更新する走りですね。3大駅伝はまだエントリーもされたこともないですが、4年にして初出場なるでしょうか?トップ10圏外では大聖が29分53秒で走っていますが、まだまだ物足りないかなあ…トップ10圏外セカンドベストを含めても、29分48秒を出した片西くらいで、5千に比べると、なかなかに寂しい結果に終わってしまいました。まあ、駒澤はここ数年、主力以外はあまり1万mを走らせる機会が無いのでしょうがない気もしますが、、、
ルーキーが好調というのはチームにとって好材料ですが、それがそのまま駅伝シーズンの底上げにつながるかというとなかなか難しい状況ですね。前回の3大駅伝ではいずれも3位以内に入れず、さらに箱根では9位とあと一歩でシード落ちという憂き目にあっています。中谷世代が卒業して戦力ダウンも大きい中、どこまで戦えるかですよね。
中谷を欠いた出雲、全日本に中谷が機能しなかった箱根ということを考えると、ベストメンバーさえ組めれば、前年度に大きく劣るということは無いと思うのですが…片西や物江ら3年生の成長も著しいですしね。ただ、やはり優勝争いに加われるかと言われると厳しい気がします。まずは前年度達成出来なかった3位以内を1つは達成してほしいですし、今後につながる駅伝シーズンにしてくれれば!!