2016年度 学生ハーフ結果雑感(上位8人) ~鈴木健が圧勝~
ロードシーズンを締めくくる学生ハーフが本日行われました。台北で行われるユニバーシアード代表選考レースも兼ねていたため、レベルの高いレースが繰り広げられました。上位3名が内定+4位は補欠となりますので、3位と4位の差が大きいですね。
Twitterで400位まで画像を載せてくれた方がいたため、学生ハーフ及び玉名ハーフの結果は既にデータベースに登録しております。(3年生以下のトップ10です)明日から、数大学ずつ大学別に結果を振り返るとして、本日は入賞した8名を見ていきます。
1位 | 鈴木 健吾 | 神奈川 | 1:01:36 |
2位 | 工藤 有生 | 駒澤 | 1:02:15 |
3位 | 片西 景 | 駒澤 | 1:02:34 |
4位 | 下 史典 | 駒澤 | 1:02:36 |
5位 | 橋詰 大慧 | 青山学院 | 1:02:46 |
6位 | 川端 千都 | 東海 | 1:02:47 |
7位 | 永戸 聖 | 山梨学院 | 1:02:52 |
8位 | 山本 修二 | 東洋 | 1:02:56 |
終盤に抜け出した神奈川の絶対的エースである鈴木健が61分36秒、2位に39秒差をつける圧巻の走りで優勝を果たしました。箱根予選ダントツ日本人トップ、箱根2区区間賞、そして学生ハーフ優勝とハーフの距離における勝負レースにおいて、無類の強さを誇っています。箱根予選も箱根2区もですが、終盤での強さが驚異的ですね。
他の選手がペースダウンしてしまう中、ぐんぐん差を広げていく走りは驚異的です。今、最も強い大学生ランナーと言っても過言ではないでしょう。来年度も大学長距離界を引っ張っていく存在で、トラックでもどれだけタイムを縮め、どんな走りを見せてくれるか楽しみです。
2位に入ったのが駒澤の工藤、2年前もユニバ代表の座を勝ち取っていますので、2大会連続ということになりますね。2度しか無いチャンスを両方とも掴み取る勝負強さはさすがです。62分15秒という上々のタイムですが、これでもサードベストですからね。
積極的に集団を引っ張っていたようですし、それでいて2位に入ってくるのは力がありますね。ハーフでの強さに比べると、トラックでは実績がもう一歩…という印象ですので、エースとして迎える最終学年、トラックシーズンから大暴れして欲しいです。
ユニバ代表の最後の枠を争ったのは奇しくも駒澤の2年生、片西と下という同級生対決。ラストの動画を見ると下はもういっぱいいっぱいという感じで片西が62分34秒、下が62分36秒と2秒差で片西に軍配が上がりました。箱根9区4位、丸亀ハーフの快走、そして学生ハーフでも3位でユニバ代表を勝ち取る走りはもう間違いなく本物でしょう。
来年度からは3大駅伝全てで主要区間を任されるでしょうし、既に工藤に次ぐ存在ですね。ハーフ以外のタイムはまだ物足りませんから、まずは13分台、28分台をマークして欲しい。下が4位に入ってきたのは正直驚きました。ベストを1分14秒も縮めてくるとは…今年度は3大駅伝全てで主要区間を任されながらももう一歩という印象でしたので、来年度さらに飛躍するきっかけとしてくれれば。
2位~4位を駒澤が占めたというのは、箱根で9位に終わったところから復活を期すチームにおいて、素晴らしい結果ですね。工藤、片西、下が3本柱として他大のエースとも勝負出来るようになれば、今年度悔しい結果に終わった3大駅伝において、再び優勝争いや上位戦線に加わってくることが出来るでしょうし、今後に期待。
5位に青山学院の橋詰が62分46秒で入ってきています。未だに3大駅伝出場どころかエントリーもされていない選手がこのタイム、この順位で走ってしまうところに改めて青学の強さ、怖さを感じます。高校時代からロードでは強かったですし、来年度は3大駅伝に出場し活躍してほしいす。
6位に東海の川端が62分47秒と5位と1秒差で入りました。今年度は出雲、全日本と苦しい走りが続いていましたが、箱根で9区5位、丸亀で62分23秒と好走、そして学生ハーフでもセカンドベストとしっかりと復活を遂げてきました。1年生が注目されるチーム状況ではありますが、来年度は最上級生としての意地を見せてくれれば。
7位に山梨学院の永戸が62分52秒で入りました。今年度は3大駅伝・予選会にフル出場、記録会に出ればベストを更新と非常に充実した1年間となりました。ハーフは既に62分37秒を持っていますから、これがセカンドベストです。3年生に選手が揃う中でまだ2年の永戸の台頭は大きく、今後は主要区間・エース区間を走る存在となってくれれば。
8位に入ったのは、箱根2区を任された東洋の山本修、タイムは62分56秒でここまでが62分台となりました。従来のハーフベストは66分台と実力とかけ離れたものでしたから、ようやくタイムが追いついてきた感じですね。全日本では最長区間の8区4位、箱根では2区11位といずれもエース区間を任されるまでになりました。来年度も中心選手としてエース区間で勝負していってくれれば。