クロカン日本選手権(2017/2/25) シニア12km 結果雑感
ジュニアに続いてはシニアの結果も振り返ります。公式結果(PDF)はこのようになっております。8位までに入った選手を中心に9位以下でも気になった選手を取り上げます。上位8人の結果は以下のようになっています。
1位 | 鬼塚 翔太 | 東海大学 | 36:07 |
2位 | 東 遊馬 | 九電工 | 36:07 |
3位 | 山口 浩勢 | 愛三工業 | 36:15 |
4位 | 大塚 倭 | 神奈川大学 | 36:21 |
5位 | 大野 日暉 | 神奈川大学 | 36:22 |
6位 | 前田 将太 | 大東文化大学 | 36:28 |
7位 | 代田 修平 | カネボウ | 36:29 |
8位 | 平 和真 | 早稲田大学 | 36:37 |
同タイムでほんのわずかの差を制したのは東海の鬼塚、ラスト勝負となったらもう本当に負けないですね。都道府県対抗3区、唐津マイル、そして福岡クロカンと実業団の有力選手も出場する大会で大学1年にして全てトップという素晴らしい走りを見せています。有力選手が揃った東海大学のルーキーの中でも最も順調に結果を残しています。来年度は大学トップの争いを繰り広げててもおかしくないですね。
2位に入ったのは九電工の東、唐津マイルでも鬼塚に3秒及ばずに2位、そしてここでは本当にラストのスパート合戦でほぼ同時だったように見えるほどのわずかな差で2位と鬼塚に悔しい思いをさせられていますが、それでも続けての2位はお見事です。まだ21歳と若いですし、これからが楽しみです。
3位には愛三工業の山口が入っています。山口も都道府県対抗3区で愛知をトップに押し上げる走りを見せましたが、1秒差で惜しくも区間2位だったんですよね。そしてトップが鬼塚という…ともに鬼塚に苦汁をなめさせられることとなりましたが、この駅伝シーズンを順調にきていることもまた確か、大学時代は3000m障害で関東インカレ1部4連覇の離れ業を成し遂げていますし、トラックでもロードでも楽しみです。
4,5位には神奈川大学の二人、大塚と大野が入りました。箱根で会心の走りを見せたチームの勢いそのままという感じですね。ここまでの好順位で走ってきたのには正直びっくりしました。大塚は箱根8区2位に続いての快走で有力選手が揃う3年生においても一気に主力級へと成長を遂げてきました。
大野は高校時代からの実績も豊富ですが、大学でも着実に結果を残してきていますね。神奈川大でウガンダでの世界クロカンというと柿原が走っていましたが、二人も活躍を期待したいです。6位には大東大の前田が入り、これまたちょっとびっくりな好走だったかも。箱根でも1区12位と好走して1区で出遅れ続きだった大東大に希望を与えた選手、来年度はエース級の活躍も期待されますね。
7位に入ったカネボウの代田も正直意外だったかも。箱根6区で活躍後、カネボウではそこまで目立った走りは見せられていませんでしたが…これをきっかけにまた活躍してほしいですね。8位には来年度カネボウで同僚となる早稲田の平が入りました。しっかりと8位に入ってきたのはさすがですが、今シーズンの活躍ぶりを考えると、トップと30秒引き離されてしまったのはもう一歩という感じかなあ。
9位に駒澤の物江が入ったのはちょっとびっくりしました。箱根、都道府県対抗と非常に苦しい走りが続いていていただけに、ここで結果を残せたのは大きいですね。スピードもある選手ですし、来年度は3大駅伝での活躍に期待です。12位に越川、14位に荻野とルーキー2人が入ってきた神奈川大も凄いですね。既にここまでで4人、それも鈴木健、山藤のダブルエースはいませんからね。来年度、ますます楽しみです。
早稲田勢は他に光延が16位、太田が26位ということでちょっと奮わなかったかなあ。4年が抜ける以上、主力として活躍してくれないと困る選手たちです。復活を期す明治のエース坂口は42位ということで完全復活はまだ先かなあ…明治の復活に必要不可欠な選手なだけに早く元気な姿を見せてもらいたいものです。