2016年度 5000m持ちタイム遷移 ~その1~
新入生がさらに発表され、来年度の5000mの持ちタイムトップ10がほぼ見えてきました。そこで1万mに続いて、2016年4月1日(今年度開始)、2017年2月14日(今年度最終版…?)、2017年4月1日(来年度開始)の3つのポイントで持ちタイム遷移を振り返りつつ、来年度の戦力を見ていきます。
新入生で5000mのトップ10に入ってきた選手も反映済みです。30人近くが早くも食い込んできています。トップ10圏外ですが、高校時代の実績と持ちタイムに敬意を表し、青学の神林と東海の塩澤も登録してあります。新年度で13分台なのにトップ10に入れない両校、恐るべし。まずは、来年度の1~8位までを…
大学名 | 2016/4/1 | 2017/2/14 | 2017/4/1(予定) | |||
東海大学 | 1位 | 13:54.82 | 2位 | 13:49.98 | 1位 | 13:50.19 |
青山学院大学 | 2位 | 13:56.69 | 1位 | 13:49.80 | 2位 | 13:52.08 |
東洋大学 | 3位 | 13:58.52 | 4位 | 13:57.29 | 3位 | 13:59.91 |
明治大学 | 7位 | 14:04.04 | 7位 | 14:00.32 | 4位 | 14:01.55 |
駒澤大学 | 4位 | 13:59.08 | 3位 | 13:56.43 | 5位 | 14:02.04 |
早稲田大学 | 5位 | 14:01.02 | 5位 | 13:57.39 | 6位 | 14:03.66 |
日本体育大学 | 12位 | 14:14.49 | 8位 | 14:02.53 | 7位 | 14:05.84 |
山梨学院大学 | 6位 | 14:01.11 | 6位 | 13:58.49 | 8位 | 14:07.52 |
1位は東海大学、昨年度に続き、2年連続で新年度No.1を誇ります。さらに驚異的なのが現時点と比べてもわずかに0.21秒しか下がらないこと。10番手で13分55秒、13人が13分台を誇ります。トップ3は關、鬼塚、館澤という現スーパールーキーが揃い、トップ10のうち5人が1年生です。
新入生は都大路1区、都道府県5区区間賞とロードNo.1を誇る名取が6位にランクイン、都大路1区2位、都道府県1区区間賞の塩澤は13分58秒で11位ですからね…さらに、都大路1区3位の西田と新戦力も驚異的です。さらにさらに、28分台&62分17秒を持つ松尾もトップ10には入っていませんからね。まだ上積みも期待出来、来年度こそ3大駅伝優勝も期待されます。
2位は青山学院大学、こちらも2年連続の2位です。しかし、そこからタイムを大幅に縮めて現時点ではトップにまで上げてくるのが青学の凄さです。来年度の時点で既に13分台は12人、こちらも東海に負けていません。ただ、現時点でタイムを出せそうな選手はほぼ13分台はマークしているように思えますね。伸びしろではやや東海に劣るのかなあ…?
しかし、4月時点では予想しなかった選手があっという間に主力として台頭してくるのが青学の強さを支えていますし、来年度どうなるか楽しみです。新入生では吉田が4位に入ってきていますね。上の学年から4→3→2→1とバランスも良いです。他にも13分台を持つ神林が12位となっています。持ちタイムを見ても来年度の青学は脅威、3大駅伝4連勝中ですが、どこまで続くのでしょうか?
3位は東洋、トップ3は前年度と変わらなかったですね。ここまでが新年度でも13分台となる3校です。しかし、2位とは8秒近い大差がついており、2校が抜けています。東洋は新年度のNo.1、2が西山、大森と新入生なんですよねー。飯島も10位に入り、トップ10のうち3人を占めます。
他にも持ちタイムの良い選手が多く、新入生の活躍というのも鍵を握りそう。13分台は5人、14分1桁も入れると既に10人を超えています。ここに2年生が山本修一人しかいないのはちょっと寂しいですね。小笹はもちろん力がありますが、新入生に頼るのも危険ですし、2年生の新たな台頭も期待です。
4位に明治大学、14分1秒で前年度、現時点ともに7位からの3つ順位アップです。13分台こそ坂口、阿部の二人しかいませんが、14分5秒切りが8人もいるんですよねー。新入生では14分1秒を持つ前田が4位に入っているだけですが、14分10秒台がさらに4人いるという強力なメンバーが揃っています。
どう考えても、箱根で18位になる戦力では無いですよね。引き続きスカウトは全大学を見渡しても上位に入っているわけですし、早急にチームを立て直して欲しいところ。最近は高校時代から実績のある選手が多く上位にきて3大駅伝にも出場していますが、一気に伸びてくる叩き上げの選手も出てきて欲しいところですね。
5位は駒澤大学、前年度の4位、現時点での3位からはいずれも順位を下げています。やはり中谷、西山、大塚らの抜ける影響は大きく、トップ5の中で最もタイムも下げています。それでも、13分台が4人、14分1桁で10人揃うのはさすが。新入生は加藤が4位、吉村が7位と2人が入ってきています。
他にも14分10秒台が3人おり、ロードでの実績は全大学を見渡してもトップクラス、現状の戦力を考えると、新入生にかかる期待と負担は大きくなりそうです。1万mやハーフの持ちタイムを考えると、明らかにトップ10に入ってきそうな選手というのもちょっと乏しく、伸びしろはもう一歩かな?箱根からの復活のためにも、各選手の成長に期待です。
6位は早稲田大学、14分3秒と6秒以上タイムを下げています。平、鈴木、武田、井戸らが抜けるわけですからしょうがないですね。それでも13分台は3人、14分1桁も含めると9人揃っています。新入生では宍倉が4番手に入ってきています。ロードでの実績では吉田の方が上ですね。
例年に比べるともう一歩と言われる早稲田の新入生なだけに、上級生の意地を見せて欲しいところ。トップ10の選手がさらにタイムを縮める余地はまだまだありそうですが、新たにトップ10入りとなるとちょっと厳しそうかな。4年生の卒業で薄くなる選手層を埋める選手の台頭が望まれます。
7位は日本体育大学、前年度は12位で現時点で8位、そこからさらに順位を上げてきます。新入生でトップ10に入る選手はいないのですが、それでも順位を上げるのは素晴らしいですね。都道府県対抗で好走した池田が11位に入っています。13分台は3人ながら14分1桁も合わせて8人います。
やや気になるのは14分1桁までの8人全員が3大駅伝出場経験があるにもかかわらず、9番手以下は誰一人として出場したことが無いんですよね。着実に戦力の底上げを図っている日体大ですが、4年生の穴が大きいですからね。3大駅伝初出場となる選手たちがどれだけ伸びてくるかが大事になってきそうです。
8位に山梨学院大学、前年度、現時点での6位から2つ順位を下げることとなります。秦、佐藤、上村と13分台3人を含む5人が抜ける影響はやはり大きい。その一方で新入生がトップ10に入ってくることが無かったからですね。13分台は3人いますが、14分1桁が2人しかいないのもちょっと苦しいです。
チームの中心はやはり3年生、6人がトップ10に入ってきています。うち5人が都大路優勝メンバーということに。この学年にかかる期待は圧倒的ですね。2年では永戸の台頭が目立ちますが、他の1,2年はまだインパクトに欠ける…来年度以降を見据えても、新1~3年から一人でも多くタイムを伸ばし、メンバー入りを果たして欲しいところ。