箱根駅伝2016 拓殖大学 区間配置予想 ~整いつつある戦力で3年ぶりのシード獲得へ~
続いては、拓殖大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根では1区金森が区間3位とベストレース、往路終了時でも10位とシード圏内だったものの、6区19位となって以降、シード争いに絡めずに総合16位に沈みました。
今年度は、箱根予選を7位ながらきっちりと通過、すると9年ぶりに出場した全日本では、一時はシード圏内に入るなど8位と好結果を残しました。エントリーメンバー、箱根成績(直近10年)はHPをご覧ください。
4年:宇田 朋史、新井 裕崇、大中 亮矢
3年:西 智也、苅田 広野、土師 悠作、脇本 将
2年:W・デレセ、馬場 祐輔、戸部 凌佑、峠 亮平、
鈴見 侑大、今滝 春彦
1年:赤﨑 暁、中井 槙吾、藤井 拓実
全日本を走った8人、箱根予選を走った12人全員が順当にエントリーされています。1万mのベストを直近で更新している選手が多く、駅伝シーズンに結果をを残した選手はきっちりとメンバー入りしています。一方で全日本予選1組10位の北川、前回の箱根4区12位で走っている山本は外れています。区間配置予想は以下の通りです。
宇田4ーデレセ2ー戸部2ー西3ー馬場2
大中4ー赤﨑1ー苅田3ー新井4ー土師3
1区は宇田、雑誌には1区馬場、5区北川が有力と書いてありましたが、その北川がエントリー漏れ…となると、5区は前回経験者の馬場に任せたいところ。距離が短くなったとはいえ、重要度の高い区間に変わりはないですからね。となると、他に1区を任せられるのは宇田しかいないのでは。
理想は前回の金森の驚異的な走りを再現ですが、そこまではいかなくても今の宇田ならば上位で繋いでくれそう。2区は2年連続のデレセ、前回は11位ともう一歩でしたが、さらに力をつけてきた今年度ならばエース区間でも上位の走りが期待されますね。
3区は戸部、4区が伸びたことで3区の予想がどの大学も難しくなるのですが…箱根予選、全日本を走っていないのは不安材料ですが、1年時から実績は豊富ですし、万全であれば3区を走ってほしいなあと…4区は西、全日本8区での好走は素晴らしかったですし、1年時に4区を走っているという経験もあり、主要区間の中でも4区としました。
5区は前述の通り馬場、今年度は昨年ほどの活躍は見せられていませんが、監督の信頼が厚いことに変わりはなく、5区を走って欲しいかなあ。6区も前回経験者の大中、前回は非常に苦しい走りでしたが、今年は箱根予選、全日本ともに出場していますし、経験を活かして少しでも上の順位で走ってくれれば。。。
7区は赤﨑、箱根予選で72位と上々の走りでルーキーながら箱根出場の可能性も高そう。となると、前回戸部がルーキーながら7区を走っていることもあり、7区あたりでのデビューが良さそうかな。8区は苅田、箱根予選でチーム3位ということを考えると主要区間への起用も十分ありそうですが、本人が8区希望ということもあって8区と予想しました。
9区は新井、復路のエース区間は4年生が任せられることも多いですし、苦しかった3年時を乗り越えて箱根予選でチーム4番手と見事に復活した新井に走って欲しいなあと。10区は土師、10区もほぼ4年生、たまに3年生と上級生が走ることの多い区間、もう4年生はいないですし…箱根予選で100位以内で走っている3年の土師あたりかなあと予想しました。
往路はまず任されるであろう宇田、デレセ、馬場、西の4人は今年度の走りからして心配していないんですよねー。5番手が走る区間でどれだけ粘れるかで往路の順位は変わってきそうです。とはいえ、往路でシード圏内にきっちりつけたとしても、ここ2年は6区で一気に下がってしい、シード争いから脱落しているんですよね。
一斉スタートになることも多い6区なだけに、ここで出遅れると7区以降の選手が走りにくくなって力を発揮出来ないことも多く、ある意味今の拓殖にとって最重要区間となるかもしれませんね。前回経験者の大中か6区を希望している土師など他の選手なのか…誰であれ鍵を握ることになりそうです。
往路に選手を投入すると復路が手薄になってしまっていたここ数年と比べると、選手は揃ってきていますね。6区終了時でシード圏内に入っていられれば、そのままシード獲得…というプランも十分にありそうです。ここ2年はシードを獲得できてはいませんが、全日本は良かったですし、箱根も同様に好走してのシード獲得を果たして欲しいです。