上武大学 箱根予選2016結果考察 ~新戦力の台頭で箱根で勝負出来るチームへ~
続いては上武大学について、箱根予選の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。箱根予選結果はこのようになっております。箱根予選前は箱根・箱根予選経験者を多数欠いていて通過は厳しいのでは?と思っていましたが、初出場の選手が揃って結果を残す見事な走りで6位通過を果たしました。
チームトップは18位の東、前回は13位ですからわずかに順位を下げたものの、2年連続のチームトップはお見事です。今年度はあまり姿を見せずに気になっていましたが、箱根予選にはしっかりと合わせてくれました。
続いたのが24位の森田、チームでもNo.1の安定感を持つ森田ですが、年々力をつけて安定するレベルを上げているのが心強いですね。主将として、走りでもチームを牽引しています。3番手の30位に太田黒、びっくりな走りが多かった上武の中でも最大のポジティブサプライズでしたね~
前回138位の選手が一気に100位以上順位を縮めてきました。その後、1万mでもベストを1分以上縮めるなど持ちタイムも実力に追いついてきました。まだ2年生で今後が楽しみです。4番手の49位に坂本、前回の26位からは順位を下げたものの、50位以内キープは流石です。
全日本予選でも4組21位と上々の走りをしていますし、過去2年に比べて安定感が増してきたかなあ?箱根予選上位4人はそのまま箱根でも主要区間を走って欲しい選手ですね。5、6番手の62位に佐藤駿、67位に淵が入りました。二人ともに1万mで30分台、ハーフ66分台、3大駅伝・予選会通じてエントリー自体初めてとデータ上は厳しいかと思っていたのですが、60位台という素晴らしい走りを見せました。
こういう持ちタイムや実績が無くとも結果を残す選手が出てくる時の上武は強いですよねー。7番手の85位に上田、3年連続の出場ですが、77位→117位→85位と大きく稼ぐことは無いですが、安定しています。こういう選手が4年生にいるというのはチームに安心感をもたらしますよねー。
8、9番手の117位に関、128位に大森と2年生が続きました。太田黒や淵も2年生、今回の箱根予選では2年生の活躍が大いに目立ちましたね。関は1万mで30分32秒、ハーフも67分台のベストでしたがしっかりとまとめてきました。
大森はハーフで65分台を持ち、全日本予選も1組19位で走っている選手なだけにもうちょっと走ってほしかったところですかねえ。その後1万mで29分49秒をマークしていますし、箱根でもさらなる快走が期待されます。
10番手の132位に唯一のルーキーとなった橋立、10番手がルーキーとなると終盤不安の残るところですが、しっかりと粘りましたねえ。上々の走りだったと思います。11番手の141位に佐藤史、10番手と11番手のタイム差は僅かに10秒と差が無かったのも安心して見ていられる要因の1つでした。
前科は179位ですから順位こそ縮めてきましたが、他の選手が揃って好結果だったことを考えるとやはり物足りないかなあ。箱根予選後に5000m,1万mともにベストを更新していますし、さらに力を付けていって欲しいところ。
12番手の303位に松下と他の選手からは大きく遅れてしまいました。1万mもギリギリ30分台ですし、ちょっとまだ力不足だったかなあ…しかし、その後上尾ハーフでは65分10秒と上々のタイムをマーク、やはり今年の2年生は頼もしそうです。
箱根に向けては、主将の森田は5区が濃厚、東は前回1区でしたが2年連続の1区もあるのかなあ?太田黒、坂本も順当ならば往路の主要区間に入っていそうかなあ?箱根予選を走った選手12人とも箱根を走ってもおかしくないですね。ただ、主要区間を任せられる選手となると、まだ選手は足りない状況かなあ。
箱根予選を走らなかった選手としては、スピードのある井上に期待したいところですが果たして…?志塚や河崎、田中といった箱根予選経験者は上尾ハーフで奮いませんでしたが、果たして箱根までにどこまで立て直してこれるか…揃って箱根欠場となると戦力ダウンは否めないですね。。。
箱根は過去4大会は18位→20位→18位→20位と全くもって奮わず、苦しい戦いを強いられています。今年度はここ最近よりは台頭する選手が多くて期待がもてそうではありますが、それでも箱根予選は6位通過、往路で粘れる選手となるとまだまだ勝負するのは難しそうかなあというのが正直な感想です。
とはいえ、箱根予選前は通過さえ厳しい戦力と言われていたのもまた事実、そんな状況でもしっかりと予選突破してきたわけですから、箱根でも前評判は決して高く無いと思いますが、再びそんな前評判を覆すような走りを見せて欲しいです!!