2015年前半振り返り & 駅伝シーズン展望 ~日本体育大学~
本日は、日本体育大学について、トラックシーズンの振り返りと駅伝シーズンの展望を述べていきます。昨年度は全日本で11位、箱根では15位といずれもシード争いに絡むことさえ出来ず・・・いくら主力が卒業したとはいえ、一昨年度の箱根王者、昨年度3位のチームとしては厳しい結果となりました。今年度は山中が関東インカレ10000mで優勝と復活を遂げたものの、全日本予選では山中、勝亦らを欠く苦しい布陣で何とか7位通過、まだまだその強さは見せられずにいます。そんな日体大の選手一覧はこのようになっております。また、持ちタイム3部門のベスト更新をポイント化すると、以下の通りとなります。
※2015年に更新した順位と人数(1,2位・・・5pt、3,4位・・・4pt、、、9,10位・・・1ptとして計算
5000m・・・5pt(6位、9位、10位)
1万m・・・5pt(2位)
ハーフ・・・10pt(2位、5位、8位)
(参考 2014年の得点)
5000m・・・13pt(2位、6~10位)
1万m・・・1pt(9位)
ハーフ・・・24pt(1~5位、7位、10位)
3部門で最も良いのがハーフの10ptとちょっと物足りない得点かなあ。ハーフでは奥野の62分26秒で2位を筆頭に冨安が63分33秒で5位、小野木が64分5秒で8位となっています。奥野と小野木は5000mで、冨安は10000mでもベストを更新しており、他の大学を見ても複数部門でベストを更新している選手が多いように思えます~ ハーフの持ちタイム上位4人がいずれも4年生というのは、力のある下級生も出てきているとはいえ、ちょっと来年度以降が気になる状況でもありますね。
10000mでは先ほど名前の挙がった冨安がベストをマークしたのみです。しかし、タイムは28分49秒でチーム2番手となる好タイム、楽しみな選手が複数揃う2年生のいて一歩抜け出た選手へとなってきたでしょうか?5000mでは奥野が6位、周防が9位、柿本が10位となるタイムでそれぞれベストをマークしています。ハーフで64分切りが7人、10000mで29分30秒切りが9人いる状況と比べると、5000mは14分10秒切りが5人しかおらず、うち3人(勝亦、三浦、辻野)が高校ベストのままというのがちょっと寂しいかなあ。自前で開催し、出場人数も多い日体大記録会があり、決してタイムを狙う機会が無いわけではないと思うのですが・・・
トップ10でのベスト更新者はやや少なめですが、10番手以降にも力の似通った選手が多いのは日体大の強みでもあります。駅伝シーズンに向けては、まずベストメンバーが組めるかどうかが大事になってきますよね。特に山中がいるといないとでは大きく状況が変わってきますし・・・全日本は前回、1区から出遅れると2~5区に1年生を起用したこともあり、なかなか浮上出来ませんでした。箱根でも1区18位と出遅れるとその後は最高でも14位までしか総合順位を上げれず、15位で終わっています。1区を任せられる選手というのも必要になってきますね。万全で山中が戻ってきたとしてもまた1区で起用するのは2区以降が不安になってしまいますからね。各学年に力のある選手が揃っており、全日本、箱根ともにシードを狙える戦力を有しながらちょっと噛み合っていない印象です。駅伝シーズンにはチーム力に相応しい結果を残して欲しいです!!!