2014年前半振り返り & 駅伝シーズン展望 ~東洋大学~
続いては東洋大学についての上半期振り返りと、現時点での出雲駅伝のオーダーを予想してみたいと思います。前年度は出雲、全日本はいずれも駒澤の後塵を拝して2位、3大駅伝で5大会連続2位という悔しい新記録を達成しましたが、箱根では見事にその借りを返し、歴代2位の好タイムで優勝を果たしました。東洋大学史上最高のスカウトだった設楽世代が卒業し、新チームに注目が集まる東洋大学、柏原登場以降守り続けてきた優勝候補としての地位を維持出来るのかが非常に気になるところです。トラックシーズンはベスト更新は少なめの印象ですが、やはり関東インカレハーフでの3人入賞が光ります。箱根の距離への対応、そして箱根へのピーキングは群を抜いていますからね。選手一覧はこのようになっております。
東洋大学における2014年の持ちタイムトップ10の更新情報をポイント化すると、以下のようになります。
(1,2位更新・・・5pt、、、9,10位・・・1pt)
5000m・・・11pt(2位、3位、7位)
1万m・・・3pt(6位)
ハーフ・・・0pt(無し)
うーん、分かってはいましたが、非常に寂しい結果となりました。ハーフは0ptなんですよねー。まあ、東洋は丸亀ハーフや学生ハーフなど記録の出る大会に主力があまり出場していないので、しょうがないといえばしょうがないのですが。服部勇馬はまだ1度もハーフを走っていませんし・・・しかし、ハーフの距離における新戦力が新たに箱根以降出てこなかったとも言えるわけで、いくら箱根に強い東洋とは言え、ちょっと不安の残る結果となりました。
1万mではエース格の弾馬が28分台を出したのが唯一のベストとなりました。これで28分台が6人、29分30秒切りが11人とハイレベルな状況、昨年度が自己ベストラッシュとなり、記録の伸びしろが大きい選手が弾馬以外いなかったことも原因にあげられるかと思います。しかし、ハーフも1万mも原因があるとはいえ、物足りない結果だったのは事実ですね。設楽世代が卒業した後だけに、なおさら新戦力の台頭が求められる状況なのですが・・・このままでは、箱根はともかく、出雲・全日本はちょっと不安が大きいです。
5000mでは服部兄弟が揃って自己ベストを更新、ともに関東インカレで入賞し、出した記録というのがその価値を高めます。 まだまだ、このダブルエースはタイムを伸ばせることでしょう。勇馬は昨年度からエース格でしたが、弾馬は箱根以降着実に力をつけてエース格へと成長してきましたね。持ちタイムが実力に見合うタイムになってきたという感じでしょうか。3大駅伝全てで主要区間を任せたい選手です。田口もわずかですが、5000mでベストを更新、13分台を出す力はあると思うのですが、なかなか機会に恵まれず・・・今後も大学在学中は5000mを走る可能性は低いですし、これが大学ベストとなりそうかなあ?
トップ10に入らない選手を見渡しても、ベストを更新した有力選手は5000mで寺内が14分15秒、ルーキーの竹下が1万mで29分47秒、齋藤がハーフで64分47秒を出したくらいで、全体を見てもベスト更新が少なめだったかなあ。昨年度が設楽兄弟の27分台突入を筆頭に自己ベストラッシュに沸いただけに、余計に寂しく見えてしまいますねー。酒井監督率いる東洋大学のことですから、駅伝シーズンにはきっちりと合わせてきてくれると思いますが。。。
出雲駅伝オーダー予想(仮)
田口(4)-竹下(1)-弾馬(2)-淀川(4)-高久(4)-勇馬(3)
箱根経験者である今井、上村は今年度目立った走りを見せていないため、予想から外してみました。1,3,6区の主要区間は服部兄弟と田口が占めることになるかと思いますが、田口はやはり走り慣れている1区にしました。前回は失敗レースとなりましたが、他に任せられる選手もいないですからねー。2区は期待のルーキー竹下、前回も期待のルーキーだった弾馬が走っていますし、ルーキーの2区起用は十分にあり得るかなと・・・3区,6区は服部兄弟で迷いましたが、弾馬3区、最長区間の6区を勇馬としてみました。アンカーは前回豪華なメンバーが揃っていましたし、やはりエースが6区を走ったほうが良いかなあと思いました。
4区、5区は淀川、高久の4年生コンビを予想しました。淀川は今シーズン順調に結果を残しているので、起用される可能性は高いかなあと・・・高久も関東インカレハーフで表彰台に立ちましたし、5区は2年時に区間新を出している区間ですからね。一度走った経験も活かせると思い、5区にしています。正直、昨年に比べると物足りなさは否めませんね。設楽兄弟を始めとする4年生の抜けた大きな穴をどれだけ埋められたのか、まずは出雲で今年度も東洋は強いというところを見せて欲しいです!!
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